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sawadee!!紀行+


2007-04-01 いろいろ考えましたが [長年日記]

okurayama_yokohama

このsawadee!!kikouですが、やっぱり今後、旅ってどうなのよ?みんなが知りたいことなの?やりたいことなの?と思うに至り、存続させてよいものか悩んでいます。桜は咲き、そして散る。旅のサイトやめてプロレスのサイトにしようかなと思い始めました。みなさま、長い間お世話になりました。それでは、また明日。
SWE レスラー浦田浩志

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mabuchi [しくった〜。日記を見るのが一日遅かった(笑)]

uracci [あら、ばれた?なーんかせなと思ってたけど思いつかず、しょぼいエイプリールフールですわ〜。来年はセンセーショナルなこと..]


2007-04-02 いろいろエイプリールですが [長年日記]

okurayama_yokohama

昨日のはエイプリールフールってことで、てきとーなことを書いてみたんだけれども、mixiに更新されたの4/2だし、なんか返事がないのも寒いのでさっさと4/2の日記をアップして過去のものにしてしまえと新たに更新。もちろん旅のことはやめませんよ。旅やめるなら東京とか社会人とかやめちゃうので。今朝にやっと忙しい山を越して、なんかゆとりができた。肩の力が抜けたわ。隙を見てまだまだいろいろアップせねんばなりませぬ。次どこアップしようかな。

本日のツッコミ(全4件) [ツッコミを入れる]

おかだ [安心せい。俺は騙されてちょっと心配なんかしてみたりしたぞ。笑。]

uracci [おかださんてやさしいですね…。あぁ、記憶と記録に残るエイプリールフールをつくりあげてみたいです。世界全騙しみたいなの..]

momo shusa [wao 1st of april trick is only befour noon the day!!! 今日帰..]

uracci [momoさん> おかえりなさい。いやぁ、ぼく極寒てけっこう好きですよ。寒いから人の温かさやら物質のありがたさを痛感で..]


2007-04-07 猪苗代で取材 [長年日記]

inawashiro_fukushima

朝一番に横浜を出発して向かった先は福島県の猪苗代町。取材対象の人がいるからなのだが、首都高の渋滞回避のためにむちゃくちゃ余裕を持って家を出た。取材の時間は13時からだけれども、着いたのは10時過ぎ。いや、これって正しいのよ。あと1時間出るのを遅らせたら、通勤やレジャー渋滞に巻き込まれて13時くらいになっちゃうからね。

てことで早く着いた福島県。んなもん、行くのは喜多方ラーメンでしょ。てことで、片道30kmくらいのぜーんぜん信号がない素晴らしい道を一路喜多方へ。あまりにも歩いている人がいない、あまりにも牧歌的、あまりにもぼろぼろの納屋たち、手ぬぐいを頭に巻き付けたおじいちゃんたち。典型的な日本の田舎だ。対して自分が住んでいる横浜も、明らかに現代日本。どっちが日本なんだ、どっちも日本なんだ…複雑な気分になる。あんな横浜の生活なんかポイッと投げ出して田舎に移り住むとしたら。いままで行った地方都市では「仕事ないんだろうな」とか現実的な結論に押しつぶされてきた。でも、ここまで田舎だとなんか開き直れそうなくらい、もうどうしようもなく田舎なのだ。まず素晴らしいのがマクドナルドがない。これには驚いた。一店鋪くらい赤字だろうと日本全国制覇をローラー作戦で展開中の資本主義にまみれたあの企業が見放した観光地。なんか、こういうのが本当の自然(=ナチュラル)なんだろうなぁ。
遊覧船はくちょう号
▲猪苗代湖の遊覧船「はくちょう号」

さてはて、喜多方ラーメンで行ったお店だけれども、名前は「はせ川」。もうね、ここはバカうま。豚骨>醤油>塩>味噌、細麺>中麺>太麺の自分が「ここは醤油+中麺でも大好きだ」と思えた初めての店かもしれない。横浜のくじら軒もマイフェイバリットの丸仙もここには勝てないな、という味だった。絶対におすすめ!
喜多方のはせ川のラーメン
▲「はせ川」で頼んだチャーシュー麺

取材自体はまぁつつがなく終わったけれども、難しかったのは撮影。やや暗めでオレンジ色のカーテンが部屋中にオレンジ色の光をばらまく。その上、影やら蛍光灯やらが点在。ホワイトバランスをとって撮影するも、場所と方向を少し変えると色温度がガラリと変わる。色かぶりのオンパレード。うむ、もう一台一眼デジを買うべきだという結論に達した。もっと儲けてE-1の後継機を狙いたいところだなぁ。室内はこれまでにも何度か撮影していたんだけれども、今日は勉強になった。劣悪な環境は人を育てますな。専門分野じゃないのに、と言いつつけっこう勉強好きな自分がいて苦笑。以前はこんなにマジメだったっけか?

撮影後に向かったのはホテルリステル猪苗代。じゃらんで「4000円弱で泊まれるのにキッチン付き」という情報を見つけて申し込んだのだが、ここはすごいよ。プライベートゲレンデまであるじゃないですか…。施設内に居酒屋はあるしテニスコートやパターゴルフがあるし、これで4000円以下???と部屋に入る前から感じていたけれども、部屋に入ってさらに驚いた。猪苗代湖と会津磐梯山が見通せる高台に、都内なら家賃15万円以上はしそうなマンションみたいなところじゃないですか。キッチンは聞いていたけれども、食器とかもこんなに揃っていて、バスとトイレがセパレートなんて…。うむ、一度こもって仕事をしたいときに来てみようと思った。
ホテルリステル猪苗代からの景色
▲ホテルリステル猪苗代(一名約3800円也)からの景色

もちろん夜は地酒と馬刺。馬刺めちゃくちゃ安くて新鮮。さらに驚いたのは海産物の豊富さ。福島県自体が海に面しているし、青森〜三陸〜気仙沼が近いということも手伝って、ホッキ貝・ホタテ・ホヤなんかの貝が1個130円って!!!もちろん購入。酒の肴にもってこいだ。そして酒。日本酒がむちゃくちゃ豊富。よいねぇ福島。
日本酒がたくさん
▲しょぼい酒屋でこの品揃え!!!

もし、北関東から東北南部で別荘を買わなきゃならないとしたら、猪苗代を選ぶよ、おれは。那須高原?あんなとこせっかく息抜きに行っても、周囲はみんな都会人、意味ないもんね。その点、猪苗代は海の幸も山の幸も豊富で、マクドナルドがないパーフェクトな田舎。食後のラーメンも抜群で言う事なしなのだ。


◎福島県や猪苗代&喜多方の結論
・マクドナルドすらない。(素晴らしい)
・喜多方ラーメンはうまい。特にはせ川。
・福島県は海の幸も山の幸も豊かだ。
・ここはブルガリアか?と感じるぐらい旅度高し。
・みちのく一人旅は東南アジア一人旅よりもシブイ一品である

本日のツッコミ(全3件) [ツッコミを入れる]

Gucchi [羨ましいなぁ〜。 最近、東京、神奈川でしか仕事してないよ(-_-;) ほんとは田舎大好きなのに…(;O;) ラオス..]

sachi [なんか、このはくちょう号いいなあ。。 猪苗代かあ。。。 あたしゃ、けっこー行ったでよ。 猪苗代湖キャンプへねえ。 ..]

uracci [Gucchiさん> 首都圏の案件に呼ばれまくってますね。。。けっこう海外やら地方に行かれている印象なのになぁ。ラオス..]


2007-04-08 羽生で取材 [長年日記]

hanyu_saitama

後ろ髪を引かれる思いで、福島県猪苗代町を出発。いいところだった…また来よう。今日目指すのは、埼玉県と群馬県の県境にある羽生というところ。昨日、東北道で猪苗代を目指したときにインターチェンジはチェックしておいたので、だいたいの距離感はつかめている。ドライブインで休憩しながらゆっくり行っても3時間ほどだ。よし、宇都宮で餃子ドッグを食べてみよう。
するりと滑り込んだ朝の宇都宮インター。おれは餃子ドッグを探した。まず建物に入る前のキオスクのような小屋。「餃子棒」と書いてある。玉状じゃなく、棒状に固めたつくねのような写真。これか?餃子ドッグは?しかしながら店が閉まっていて真偽の確かめようがない。トイレへ行って一応施設の中のお店ものぞいてみることにした。そしたらあったではないか!どう見ても豚まんの餃子ドッグが。説明すると餃子の具を棒状にまとめたものを安そうな湯葉にくるんで、豚まんの生地で覆ったものだろうか。長さはけっこうある。豚まんを二個半くらい連結させたような形状だ。お店のおばちゃんが機械のように「味ついてますよー」と言う。座席についてパクリ。うむ、タレと酢とラー油で食べた方がいいんじゃないのか?ということで垂らしながら食べる。遠くでおばちゃんがまた機械のように「味ついてますよー」。うぐ、どこから見てるねん、何観察してるねんと思ったら新しく買った人にまた業務的に注意しているだけだった。よっぽど取り皿をくれと言われるんだろうなぁ…。
取材自体はつつがなく終了して、羽生から一路横浜へ。時間もあるし下道で行けるところまで行ってみようと思ったら、さいたま市め…。こんなのっぺりしたチェーン店が並ぶところで延々渋滞かい。二度とまともな時間に車で通ることはないだろう。ちなみにおれに「もう通らへん」と言わせたのは千葉県船橋市の国道357号線以来のことである。関東の郊外は車が多くていかん。首都高の方が空いているなんておかしな話だよ、まったく。結局、埼玉を抜けるのに2時間弱。首都高再北部から目黒線まで南北完全縦断して綱島街道を家までという渋滞ゴールデンコースでも1時間かからないくらいだった。

ちなみに統一地方選は、入れた人が通らず無念のアホ二期目突入。具体的には前神奈川県知事が再選したんだけれども、この人の政見放送は自分のオヤジと同じく、めちゃくちゃ自信を持って抽象的なことしか話さないという、おれが政治家としてまったく信用できない人物なのだ。何がマニフェストや、何が経験や、何をあんたが達成できてて選ばれてん。みんな選挙行け。でないと、バカがバカを選ぶだけで本当の意味でおれらの苦労が報われる景気のええ世の中なんか来るわけないがな。あぁ〜、おれが入れた人は「なぜ景気を良くするべきか。どこのジャンルを持ち上げると景気が良くなるか。それがどんな波及効果をもたらすのか。経済活動とリンクするものではない政策を明言し、同時進行でどのように進めていきたいのか」などなどを明確に伝えていた、久々に能動的に投票した人が落選しちゃったよ。神奈川って住んでみて分かったけど、変われないと思う。神戸市くらいバカのにおいがする。特に政治と似非ヤンキーに。

本日のツッコミ(全17件) [ツッコミを入れる]

Before...

せっき〜 [そうなんです。本当は浦和がよかったのですが、なかなか私の希望の条件に合う物件が無く(ただ私がビンボーなだけですが。汗..]

sachi [車ならば、うちに泊まれが良かったさ。ちぃ〜]

uracci [せっき〜さん> 草加は自分からすると逆サイド。せんべいしか分からない〜。ニーチェ氏が来られたときにでも。 sachi..]

せっき〜 [まあ、都内には割と楽に出られますので…。それにしても、草加って意外に栄えていてビックリでした。駅前に丸井やイトーヨー..]

sachi [夢から覚めるな!館林か、佐野藤岡でおりてください! 次回はよろしく! ちなみにぃ〜 我が家は佐野藤岡でおりて、50..]


2007-04-10 ららぽーと横浜にて購入 [長年日記]

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なんじゃーーーーー、この車の多さは!!!ウチから車で10分のIKEA港北を通り過ぎ、ららぽーと横浜にやってきたが、火曜日の昼なのに満車ばかりで屋上の最奥地へ。なんでこんなに人おるんやろ…。うむ、メシがどこも高い。うむ、用事のある店が少ない。と、いつもどおりウインドウショッピング。だが、キッチン用品を売っている店で思わず買ってしまったよ。
たった2100円だけど、ちょっとした贅沢「水出しコーヒーメーカー」。こだわれば上は10万円もするような器具だけど、自分の家で水出しコーヒーを作ってみたかったんよね。仕事が仕事だけにコーヒーをたくさん飲むんだけど、仕事に行き詰まった時やら、仕事が完了して一息つきたいときとか、ここ一番のときは「うまいコーヒーを飲みたいな」と思っていたのよね。これで仕事に潤いが出るよ。
夜はららぽーとの中に入っていた大丸で購入した「天狗舞」で残り少ない桜を楽しんだ。最近、日本酒に妙にこだわりを持つ我が家であった…

◎ここ1か月のこだわった酒
・吟香露(日本酒酒粕焼酎/福岡出張)…評価は☆×4.5。すごいよ、これは。
・春のうぐいす(庭の鶯ブランドの日本酒。ワインのような香りの立ち方/福岡出張)…評価は☆×4.0
・稲川酒造「米だけの酒」(会津地酒/猪苗代取材)…評価は☆×3.5
・天狗舞(超有名石川の至宝/横浜にて)…評価は☆4.2
これ以外は安い焼酎ばっかりだなぁ。エンゲル係数が上がってもいいから、酒はこだわっていきたいものだ。


2007-04-11 昨日買ったものを使用 [長年日記]

okurayama_yokohama

すごいよ、これは…。こんなうまいものが毎日飲めるなんてうれしい限りだ。コーヒーは真空パックで持っていたなぜだか紅茶ブランドの「ウエッジウッド」を利用。これでこんだけうまいなら、挽きたてを入れたらさらにすごいに違いない!もっといい道具を手に入れたらもっとすごいに違いない!でも、とりあえず2100円のPYREXを使い倒してみよーっと。水出しコーヒーブーム到来ですな。


2007-04-12 すべての道はローマに通ず [長年日記]

okurayama_yokohama

例によって目が冴えてまったく眠ることができない。今日は深酒をせず…と床に入ったものの、やはりムリだった。こういう日は無になってソリティアとかムダなことを延々とするか、思考を練るに限る。さきほどからぐるぐる頭を回っているのは「今後の仕事の展開」「プロレスとは」などだが、それと並行してなぜだかキャッツ☆アイのメインテーマが頭の中でループ再生されている。けっこう昔のことを覚えているもんだとポジティブに考えてみた。ネガティブに考えると最悪だからだ。腹周りが気になり始めた31歳のオッサンの悩みとして、キャッツ☆アイのループ再生はチープすぎる。同級生は「家を買う」とかを悩んでいるのに、おれは早朝に酒を飲みながら何をしているのだろう、と決して考えてはならない。
突然だが、「できない自分」に喝を入れたくなってきた。例えば、いまの時間にこうやって起きているならば、仕事を進めれば良い。仕事に行き詰まっているのなら、このサイトを進めれば良い。それも面倒くさいなら確定申告をラクにするために月ごとに領収書をまとめたり交通費をまとめたりすれば良い。だが、できないのだ。根本的に事務作業は大嫌いで、いつもギリギリにならなければできない。さらに絶望的なのは人にモノを送るということができない。封筒→郵便局という行動に至っては、最下層のレベルである。基本的にこういう自分を強く変えたいとか思わず、この裏面があるから、こういう表面のおれがいるなどとうまいこと理屈付けているあたり、もう絶望的だろう。おれがモノを郵送できない理由を語り始めたら地球や宇宙の法則まで持ち出して力説するからだ。しかしながら請求書だけはなぜだか毎月きっちり送っている。ダメな人間だ。こういうことは一気に変えるとダメなのだ。可能な分だけ少しずつ変更していき、成功体験から次のことにチャレンジしたくなる自分を生み出すことで次々と思い描いた自分を実現していくに限る。
その第一歩として選ばれたのが、「朝夕に腹筋を50回ずつする」ということだ。これを成し得てウエストが10cm縮まったとき、おれはパーフェクトになるだろう。インドに3か月いるだけで実現できそうなことだが、これを日本で継続するというのは神の領域だ。まずおれは外見を気にしなさすぎる。根本原因は「モテたい」とか「格好良くなりたい」と考えないからだろう。これはいま彼女がいるから安心して…というわけでなく、とあるときからずっとこうなのだ。手ぶらで無心、これは人生を生きる上でおそらく良いことだとは思うのだが、副作用として「無頓着」というものを連れてくる。自分が気持ちよければいいや、人の目なんかどうでもいいや、という分野ではすでに悟りつつある昨今だが、やはり都会に暮らす身としてちょっと喝を入れてやってみようかと考えた。プールになかなか行けないいま、腹筋をがんばってみよう。百里の道も一歩から、天才も凡人もすべてこれだけは当てはまる。天才は二歩目で百里を行ってしまうのだが…

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Before...

ポテルーシ [↑の秀逸な短いコメントがツボ過ぎてw こちとらピークを過ぎて呆けた日々を過ごし中。 ちなみに今日はタ●ナカさん(t..]

uracci [あ、web関係の人たちじゃないですか。 くろ> いいよ。 ポテはん> へぇ、もうのぞきに行っても個人の人たちしかメン..]

ポテルーシ [左様、カープ鬼の●ベさんです。 球場が多いのでその点では喜んでいる模様であります。 みんな、元気ですー]

のり [私は5月からジムに通います。]

uracci [ポテはん> 仕事抜きで野球話をしたかったんよ、アベさんとは。 のり> ケンシャムロックしばけるくらいがんばってくらは..]


2007-04-13 なぜ最初にやってくる [長年日記]

okurayama_yokohama

さっき、どうしても夜更かしになる理由があらたに分かった。それはゴミ収集の時間である。我が家から徒歩30秒のところにゴミ捨て場はあるのだが、いかんせん回収車の来る時間が異常に早い。「自分で仕事を切り盛りしている実感」ということ以外のフリーランスのメリットは「出勤がないので時間の融通がきく」ということくらいだが、収集車が8時半〜9時に来るのだけは勘弁してほしい。そのメリットなくなるやん…。

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はくさく [私が東京時代に住んでいたアパートは、 ゴミ収集車が7時45分に来ちゃうところでした。 おまけに新聞配達は8時ちょっと..]

uracci [よくよく観察してみると、8時頃に収集してますな。 んで、フェイントで16時頃来たりします。 なんかムリして出したのに..]


2007-04-14 uracciヒールに転向。んにゃ楽天イーグルスのカラスコか??? [長年日記]

okurayama_yokohama

さてはて、自分がプロレスブームなのはずっと日記に書いているとおり。今日、ずーっと考え事をしていた。キッカケは「プロレスとは何ぞや?」という、いつものアレかい!みたいなことなのだが、今日は人生かなり変わった日だと思う。旅のコンテンツを持ってして、日本での旅人としての生活をプロレスのヒールのように生きればおもしろいと思ったのだ。言ってることチンプンカンプンでしょ?でも、言いたいことは分かってくれると思う。
プロレスの中だけの話だけれども、まず、ヒールというのは目立ってナンボ、問題を起こしてナンボ、要求してナンボである。この要素を活気のない旅コンテンツに導入しようと思ったのだ。黙っていても、騒いでも、自分が無名のプロだというポジションは一切変わらない。それなら騒いだ方が良いのは間違いない。いま横浜でやってるみたいに無名の人間が無名の人間に媚びて何が作れるよ。コツコツ積む方向性もあるだろう。でも、そんな積み方を指示されたり、誰かのジャッジメントを待つようなやり方はクソだ。ゴミだ。そんなものは先生だろうと何だろうとおれの表現や生き方に対する障害でしかない。おれがおもろいと思うものを採用してくれるところに直接踏み入って直談判しかない。すべてが曖昧でくたばっていくならば、最もピエロだけれども、最も正直な方がおれの性に合っている。他人の良識の前に自分の良識を潰さないと先が見えない確信ができたのだ。
ムチャな行動をどんどんカタチにしてゆくプロレスのヒール。それと同じことを出版社や企画対象企業にぶつけていこうと考えた。つまり、「企画を立てる」→「それを出版社や該当企業に乗り込むようにぶつける」→「各社各所の反応」という一連の流れをブログや何やらに掲載してエンタテイメントにしてしまうのである。普通はせっかく立てた企画が落ちたり、けなされたりしたら落ち込むものだ。そしてその結果をブログやら何やらに書きたくなくなるのが普通だ。でも、そういうことはしない。すべてをエンタテイメントに仕上げてみる。落ちたら落ちた内容のエンタテイメントが待っている。それをどうさばくかは自分次第だ。もう制作者という格付けに対するプライドなんか一切ない。「つくること」にはプライドを持ちたいが、調理方法にはプライドがない。
だから、企画を立てると言っても「させていただけますか?」ではない。「させろ」という要求である。無視されたり落とされても、どうでもいい。おれが生きていたという証と、地球が回っている限り成り立つ正論を各企業がどうさばいていくかということをエンタテイメントとして表現していこうと考えたのだ。もちろん環境問題やら、日本の教育やらにもメスを当てていく予定。国だろうが企業だろうが、「正論を採用できない方にも責任を」「言い出しっぺの自分にも責任を」という諸刃の剣で自分の人生や現代日本国に刃を向けてみようではないか、と考えたのだ。

第一回目は軽自動車と二輪のスズキにぶつけてみようと思う。幸い根回しもできれば、企画も悪くはない。第一弾はえぐり出すような何かが望ましいと一度は考えたけれども、今回は自信作をぶつけるというストレートな思考回路で物事にあたってみる。企業には金銭というハードルはあるだろうなぁ。でも、ほしがるんじゃないかな。んにゃ、広報とか何やらを責任の本当の意味を分かりもしない若手に任せてている感じがするから最後まで分からないけれども、とにかくスズキさんよ、受ける根性はあるか?と聞いてみようと思う。もし受けきれなければアンタたちはエンタテイメントに昇格できる。採用ならお互いが潤う。どちらでもおれは良い。門前払いならボロカスに書いてやろう。企画の内容も、その返答も許可を絶対に取ってすべて掲載するので、返事はよくご考慮してね。
今日は完全復活した。世の中に迎合して生きても、どうせおれは小物で終わる。


2007-04-15 ニキビ [長年日記]

okurayama_yokohama

いやー、昨日は思いっきり酔っぱらってましたなー。でも、スズキとかに乱入して、その一切合切の流れをエンタテイメント的に表現するぞ作戦は本当の話。実際、広告やめるって言って旅に出たのに、また手に職の広告分野に頼らざるをえない現状にけっこう焦りを感じているのも確かなことだ。広告をずっとするのなら、旅に出た1年間と、フリーで四苦八苦している期間は遠回りだったことになる。それはダメでしょー。
だから今年は少々ムチャさせてもらう。「土俵に上がらなければ相撲はとれない」という例えがあるけど、いまの自分はもっと手前で二の足を踏んでいたのかもしれない。で、「土俵に上げてもらうために、土俵のあるところに乱入しなければ道は開けない」という結論に達した。情報が多様化し過ぎて、もう個人なんて探してもらえないのだから、乱入しかない。で、自分は結構その乱入っていまの世の中に欠落していることじゃないのか?と考えている。ネットやら何やらで発信方法が複雑化していて、みんながそこに集中している。これが近道だって。そんな世の中だからこそ、お偉いさんに直接ぶつけるという方向って目立ててアリなんじゃないの?最も遊べる方法じゃないの?と考えたのだ。いま、日記とかも含めて自分はけっこう醜いと思うんだよね。でも、それは変革期に出る膿のようなもんなんだと思う。

なんか酔っぱらった次の日に自分で自分をフォローする日記だなぁ。

本日のツッコミ(全4件) [ツッコミを入れる]

あかぶ [人は量より質。 その他大勢を相手にしても、扉はあきまへん。]

あかぶ [そうそう忘れてた。 ベクトル変えるってのもあり。 自分で始める。]

mabuchi [いっとこう!! それでいっとこう!! ネットやクレームに過敏になってる企業。 今がチャンスやで。 小さな問題をあ..]

uracci [あかぶ> 情報発信にしても何にしても、時代がピラミッド型じゃなくなってますものね。明らかに中膨れ。マスという考え方も..]


2007-04-16 カフカス三国(コーカサス) [長年日記]

okurayama_yokohama

昨日の夜、NHKスペシャルでアルメニア、アゼルバイジャン、グルジア、ナゴルノ・カラバフの特集をやっていた。行ったところで例えると、フンザ+アフガン(北のロシアに近いところ)+トルコ+ブルガリアの要素が交じり合ったところに見えたが、そりゃそうか、それらの間に位置しているんだから。すどーんと雄大な山塊となだらかに続く高地。谷間にポコポコとボロボロの集落が寄り添っているのを見るとフンザのようにも見えるが、その半分は戦火で廃墟と化している。ちょっと前にも同じくNHKスペシャルでボスニアのモスタルをやっていたが、近しい感じがした。なんだろう?この不思議な感覚は。
共通するのはキリスト教とイスラム教が何度も交互に侵略し合ってきたシルクロード(狭義ではイスタンブールから東だが、広義では西欧から東とも言えるので今回はこちらを採用)の要衝ということ。また、エリア内に多民族と多宗教が入り交じっているということ。この条件が整うと、戦いが起こってしまう。また、カフカスの場合はカスピ海油田の関係で、巨大国家のカネや兵器といった介入が避けられない。ここでも一般市民が何世紀にも渡って現在まで血を流し続けてきたのだった。そして、他のエリアと同じくいまも隣国のことを嫌って生きている。
番組を見た後、歩き方と旅行人でこのエリアの本を見てみた。興味があったし、2004年旅では帰国方法のひとつにシベ鉄を考えていたので購入したものがあったのだ。基本情報などをまとめてみると、このエリアは行きやすいかもしれない。日本にしばられつつ生きていても、うまいこと回れば短期でも満足できそうである。というのも、国土が狭いからだが、ノアの方舟が流れ着いたアララト山があったりと見るべきものはたくさんある。つまり効率が良い。チャリやバイクで回れたらいいんだけどなぁ…。前から長期ならアフリカか南米、中期なら中央アジアかアラビア半島と考えていたけれども、短期×数回で中央アジア分割払いが視野に入ってきた気がする。それにしてもはよ出国したい。。。

21世紀になって、失われないものと失われゆくものが明らかになってきた。最初はネット社会の広がりで「秘境」がなくなったりしちゃうんじゃないだろうか?と恐れていた。でも、最近それはなくなってきた。たいていの旅行者というのはネットか何かで質問したり拾ってきた情報のおさらいをしに行く傾向がある。つまり、一般論の流布のおかげで、マイナーなところが守られる気がしてきたのだ。いろんな掲示板で「どこに行けばいいですか?」とか「どこがおもしろいですか?」と聞いて、一般論を述べる人が「ああですよこうですよ」と書き込み、そこへ行く。この流れが積もれば積もるほど、マイナーなところはより一般論のデータ量が莫大に増える。結果、調べても一般論だけが出てくるようになると前向きに考えたのだ。だからこそ、ザイール川下りやカムチャッカ半島なんかの秘境はあせらずとも良い気がしている。
で、失われるもの。これはもう今を生きているんだから、できるだけ多くのものをこの目で見てみたい。肌で感覚を吸い取りたい。代表的なもののひとつ目は「共産主義のにおい」。楽しいかどうかは人次第だけれども、自分は「なくなってしまう!」と思っているので焦っている。東ヨーロッパやコーカサス、中央アジアはその代表的なところだ。左右対称でやたらとどでかく威圧的だけど画一的な建物が、これまた画一的に並ぶ無機質な風景。そのくせ、道はと言えば舗装が剥げて、停電しやすい電線からうーーーーーんとアームを伸ばして走るトローリーバス。人や建物は惑星大アンドロメダ(@銀河鉄道999のすべてが機械の星)に来てしまったかと思うほどカチカチなのだが、こと生活インフラだけはおもいっきり有機的。「そっちは有機的で、こっちが無機質でしょ!普通は!!!」と突っ込んでしまうファニーな旧共産主義文化がなくなってしまう…。この前、絶対にムリだと思っていたルーマニアとブルガリアがユーロ入りしてしまったし、もうこれは本当に危ない。特にポーランドとチェコは面影も少ないもんなぁ。
で、失うもののふたつめは「環境破壊がもたらす地形や自然の変化で終わるもの」である。例えば南太平洋のツバルは海面の上昇で島自体が沈むと言われている。いや、正確に言うと沈むのは島という概念では小さい。国がなくなる。また、山の風景もまったく変わる。モンブランやエルブルース、ナンガ・パルバートなどでは氷河を含んだ風景がなくなりつつある。キリマンジャロも万年雪が姿を消しているとか。大きな豊かさと引き換えに、大自然を切り売りしてしょうもない欲を満たす人類の環境犯罪の結果は見ておかなくてはならない。将来、孫とかに「おじいちゃんの時代は日本でも雪ってのが降ってね…」とか話すんだ。んー、孫に何を聞かれるか考えていたら「森って何?」とか「川岸って土だったの?海岸線って砂だったの?」とか聞かれたらどうしようとか考えてしまった。暗いな、世界の未来は。記録せな。

ということで、コーカサスはいいねぇ。ぜひ、行ってみたいぞ、絹の道。

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jun [はよ旅いきたい。 前回のチベットでそのまま絹いきたかったけど強制送還。。。 東からのルートはビザがめんどくさそうだな..]

uracci [いま行けっての。もしきみがこれからどんどん伸びるなら、いまが一番フリーダムだぞよ。成功は期待とか義務とか連れてくるか..]

jun [まあそのまま帰ってこないってのもアリですな。 成功。。。するんかなー? どっかでの垂れ死んでそうW]

uracci [ええやん、ギターのひけへんスナフキンみたいで。 かわりにカメラでスナフキンできたらかっこええんやけどなぁ。]


2007-04-17 【告知】アースデイに友人のバンドが出ます [長年日記]

okurayama_yokohama

タイトルのとおりです。フンザで会ったえーちゃんが所属するバンド「FREAKY MACINE」がアースデイに出ます。22日の日曜日、16時から1時間のようです。すんごいいい音出してるんで、お暇な方や「アースデイに行くぞ」って人は盛り上がっていきましょー。それにしても前の出番は片山右京だし、後ろは加藤登紀子…。えらいこっちゃですなぁ。おれがこんなところに何かで出るとしたら、もうばすばすメールを送りまくったりするのに、えーちゃんたちは特に何ともおもっていなさそう。でかいところに慣れているってすごいなぁと思うよ。
自分の周囲にも夢を追いかけたりしていた仲間がたくさんいたんだけれども、一人抜け、二人抜け、でかなりフルイにかけられたと思う。そんな中で、元同じバンドのオサムがCDを出したり、おれもちょくちょく雑誌に旅を書いたりと、ちょっとずつ成果は出しているんだけれども、なんか大きいところでやる友人を見るのは初めてなので、おれとしてはドキドキしてるんだけどなぁ。慣れってすごいね。
ちなみに日曜日は、「ジュレー・ラダック」というインドのラダックを対象に活動しているNGO?NPO?のブースをのぞいて、ライブ見てって感じ。同じような時間帯にうろうろしている人いたら飲みましょう。


2007-04-18 【告知】来週発売の旅行人に掲載 [長年日記]

okurayama_yokohama

広告業界に入って、その傍らでずっと雑誌をチェックしてきた。成長の過程でオシャレな雑誌やカッコイイ雑誌に心を奪われていたことも正直、あった。でも、何でも発信する業界に足を突っ込む期間が長くなってくると自分のスタンスのようなものが見えてくる。ある人はオシャレのままいくだろうし、ある人は理論やロジックに行くだろうし、ある者はB級モノだったりと、方向性が固まってくると思うのだ。
「旅」で「紙媒体」というジャンルだけで言うと、ナショジオとNHK関係は別格としても、自分は「山と渓谷社」とか「旅行人」とかが良いと思うようになってきたのだ。「実質本意」「バックパッカー」「ジャーナリズムとは違った旅ならではのリアリズム」「とにかくおもしろいと思ったこと」、ここらへんが自分の旅のスタイルを素直に出せる領域だからである。素直というのは良い。だって、自分が楽しいと思うことは、編集の人も楽しく思ってくれるだろうし、読者の人も楽しいと思ってくれる可能性がとことん高いから。
これまでも何個か雑誌に掲載してもらてきたけれども、大学生時代から見て影響を受けてきた雑誌に載るというのはこういう気分なんだな、ということがひとつ分かった。掲載ページは2Pだけれども、これはこれでひとつのステップだ。

掲載媒体:旅行人
掲載号:2007年春号
発売日:2007年4月25日
企画概要:世界の交通標識
台割:一番前か後ろの方
掲載ページ数:2P

みなさん、よろしくでーす。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

くろ [あ。でたね。標識! たのしみじゃ]

せっき〜 [今更ながら見ました、旅行人。スゴいじゃないですか!巻頭カラーで署名入り!うらやましいです。「カメラ捨てるな」って、捨..]


2007-04-20 「したい」 [長年日記]

okurayama_yokohama

町田で立てこもり事件って!物騒やなぁ。銃がどうこうという常識論は誰かに任せるとして…。「死んでお詫びしたい」と言って死なずに立てこもってるってどういうこっちゃ〜!テレビ見ながら、「どないやねーーーん!」と突っ込んでしまいましたわ。しかも、犯人はがんばるがんばる。死ぬ言うて粘りすぎやがな…。お詫びしたい=生きて償うことなのに「死ぬ」っていうのも支離滅裂やし、なんかなぁ、犯人はそうならざるを得ない何かがあったんだろうなぁ。犯罪者になったことはないので分からないことを言うんだけど、長崎市長襲撃の犯人からイラクで死んだ香田さんまで、みんな「こうせなあかんねん」と思っちゃうんだろうなぁ。常人のおれらからしたら「おかしいやん」となるんだけど、おかしいことがおかしくなくなっちゃう何かがあるんだろうね。もしかしたら自分の組に迷惑をかけないように破門になってから、何らかの行動を起こすとかかなぁ。
この事件、単純っぽいのに周囲の人々すべてにややこしいよなぁ。まず、近所の人、めっちゃ面倒くさいやろうと思う。なんで家に帰られへんねん。これごっつい不条理を押し付けてるよ、犯人は。自分みたいな仕事をしていて〆切り間近だったら発狂するわ。あと、動員されている警察官の数=経費。何百人体制だろうから長引いただけ、もんのすごいオカネかかってそう。南米で拉致された統一教会の人よりかかりそうよ。あと、警察は日常生活から比べると格段に死ぬ確率の高い仕事をしているのに、犯人が死んでしまったら、人権団体が「警察が殺した」とか言われんやろなぁ。かわいそうに。

とニュースを見ながら書き始めたんだけど、「阪神逆転勝ち」と「海外ニュースの特集」で個人的にはもっていかれてしまった。海外ニュースの特集でやっていたのが、次回W杯開催地の南アフリカ。その中でヨハネスブルグのダウンタウンがちょっとだけ映ったんだけれども、これはブラウン管からでも危ないなぁと思っちゃった。極めつけは、取材したNHKのカメラマンが「降りることはできませんでした…」だって。イラクとか世界中の紛争地やらチョモランマとかの極地とかで取材している人もいるであろう日本最高峰の映像班が「降りられませんでした」。こりゃぁ怖いわ。ひやかしで覗いてみたいと思ったこともあったけど、絶対に行かんとこ。強盗するのに人を撃ったり車で轢いてから物を盗るやつらだからなぁ。ヨハネスブルグのダウンタウンをバックパック持って一周することは、2004年のアフガニスタンのメジャーなところを国内一周するよりも、町田で停止線の中に入るよりも、比較にならないほど怖そう。でも、行きたいなぁ、ワールドカップ。と、おれも「したい」言うて行けるんか?みたいな結論になっちゃったよ。

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bobio [日本最高峰の映像班が「降りられませんでした」ってどないハードな場所やね〜ん。 ワールドカップの時に何もなければいいで..]

suna [ すごいいいこと書いてるやん・・と思ってたら、  「阪神逆転勝ち」と「海外ニュースの特集」に持ってかれたって。(笑..]

uracci [bobio> W杯期間中は十中八九あるんじゃないかなぁ。他にもいろいろ危ないところはあるそうよ、アフリカをウロウロし..]

suna [   南アフリカに行きたいと思ったのは「あいのり」で旅してたん見てからやねん。   uracci情報は生々しそうやね..]

uracci [あいのりかぁ。点々としか見てなかったけど 南米がかなり気になったなぁ。]


2007-04-21 身の丈 [長年日記]

nakano_tokyo

なぜだか大学時代の友人のシンゴが岡山から東京にやってきたので、同じく同級生のトーマス(もちろん日本人)と中野へ繰り出した。中野でメシと言えばアソコで舌鼓なんだけど、今日は食レポートではなくて三人で話していて話題になったことを。
何かというと「東京の大学でなくてよかった…」と再確認したのだ。在学時こそ「おれたち田舎だしなぁ。都会もんに負けんようにほげほげ」とか思っていたんだけれども、今になってみれば「おれたち、こんないろいろありすぎるところにいたら頭パンクしてたよな」と3人とも妙に納得してしまったのだ。ほんと、良いものから悪い物まで情報量が多すぎる首都圏。大人になったから、それらの中から自分に合う物をチョイスできると思うんだけど、若いときにいたら誰かはニートになってるだろうし、誰かは気が狂っているだろうし、その代わりに誰かが大成功を収めていたのかもしれない。いや、そもそも「クラスの誰か」という概念自体が生まれていたかも不確かだ。
自分が通っていた大学は兵庫県の西側にある姫路市の、しかも思いっきり外れにあった。駅前に出るには30分くらいバスに揺られなければならないような所だから、昼ゴハンはたいてい学食。外に車に出る時は一人で行くのも何だし、クラスのやつらを誘いまくって一緒に行っていた。隔離社会だからこそ生まれる妙な連帯感。そういうものを4年かけて熟成させたからこそ「卒業してもクラスの連中で仲が良い」という他大学には少ない現象があるのだろう。つまり、田舎だったおかげで「部やサークルの友達」「バイト先の友達」以外に、かなり高いレベルで「クラスの友達」も自分たちは持てた。代わりに手放したのが「世代を超えた友達」とか「バイトを通じて大学外の世界で知り合う人たち」とか「都会にある最新のモノ」なんだと思う。どれがいいかなんて人それぞれだし断言できないけど、物事には似合うものとか自然な方とかがあって、おそらく自分が通っていた大学は「田舎育ち」か「都会育ち」なら、「田舎育ち」の方が良い連中が行く大学なんだろう。なんたって、高校から大学を選ぶ時点で「絶対に東京でアレをしたい!!!」「田舎がヤダ」とか思ってないんだから。身の丈っていいことだ。


2007-04-22 エコとは忍耐なり [長年日記]

earthday_yoyogi

アースデイ、行ってきたよ。旅友達のえーちゃんの所属するバンド『FREAKY MACINE』は、『Dr.SEVEN』というヒッピーのオッチャンと合体して『FREAKY SEVEN』で出場。この前はライブハウスの中でVJ込みだったけど、今日は野外。でも、フェスでもバッチリ貫禄があるのはさすが。やりたい放題の上、格好良くて我が友達ながら誇らしかったよ。ジャムバンドって楽しそうだ。もはや自分には何もできないけど…。今年も予定がたくさんあるそうなので、今年は何個か行くぞー!
FREAKY SEVEN
▲演奏中の『FREAKY SEVEN』

さて、肝心のアースデイだけれども、どんどん環境が悪くなってきてるみたいね。自分は一回目だけど、何度か来ている人からはあまりいい声を聞かなかった。それもそのはず、「やたらとメシ屋が少ない」「トイレが少なすぎる」というふたつはかなり問題だと思う。三大欲求を封じ込めるのはとても良くない。エコなんて考える余裕はなくなるし、辺りの雰囲気が殺伐としている中でエコはないでしょ。流行のエコにケチつけるなんて、いかにもネットっぽい人になっちゃうけどまぁいいや。今日は不満を書いちゃおう。
まず、「メシ屋が少ない」という点。おれと彼女は「インドのカレーを食べたいねぇ」と昼飯時をはずした15時頃に代々木公園に到着。ブースを探したところなんと1時間待ち!!!調べてみると何万人も来るイベントに対してメシ屋はメシ専用ブロックに17店鋪、あと他のブロックに少々という感じ。そりゃ捌ききれないって。無茶でしょう。もっと多い店鋪でまかなってもいいんじゃないの?会場内でエコ容器を借りてから屋台でゴハンを買うシステムだけど、捌ききれないから諦めてコンビニとかで買い物する人は大勢。かくいう自分たちのグループも、中だけでは時間の無駄なので外を必要とした。店舗数が少ないから生まれる良い影響なんて一切ない。イベントに参加できる時間も減るし、ゴミも増えるし最悪だ。
で、「トイレが少ない」という点。これは何はともあれダメダメでしょうよ。ビール売っててトイレが少ないってありえん。非常識。責任感なさ過ぎ。さらに言わせてもらうと、エコを語る上では「バイオトイレ」の設置でしょうよ。NGOやNPOのコツコツした活動も大切かもしれないけれども、ああいうイベントに出てくる時は「活動の広報」よりも「物販で活動資金稼ぎ」が表に見えてしょうがない。「大麻解放運動」のブースなんて活動報告と募金箱だけ。募金箱に入れたオカネがネタ代になりかねない(活動資金の流れを明示してないから何を言われても仕方がないと思う)そんな非営利団体よりも、営利でもいいからバイオトイレでしょうよ。「地球の日」という大きなコンセプトで開催しているんだから、素晴らしいものはどんどん紹介しなきゃダメだと思う。だって、この多情報時代でエコ製品は、みんなの意識が上がるまで注目されないから。家庭用生ゴミ処理機みたいに「自分が…」と感じられるものではない「仮設トイレ」みたいなジャンルだからこそ、特に「こんなジャンルでもエコできるんよ!知ってた?」と教えてあげるのは大切なはず。
なんでもかんでも「エコだから」を理由にレベルダウンしてないかい?一人一人の意識が大切なのと同様に、「どんな対策がいまおれたちが選べるのか」という知識も必要じゃないのかな。その両輪がガコンと同時に回ってこそエコロジーJAPANへのキッカケができるのだと思う。片方だけじゃ、自己満足だ。「癒し」とか「私の存在価値」とかを併せて求めるよりも、すでに危なそうな地球のために良い方法をたくさんの人が理解して「使おう」というのも大切だと思うんだけどな。もちろん、日頃の意識は高く持ちつつだけどね。そのためにはたとえ民間でも営利目的に打ち勝つほど良い「本当のエコ」の方法はどんどん教えてくれないと。例えば、おれたちは過剰な情報社会に生きていて、自分が求める情報なんて勝手に自分のところに流れては来ない。ひょっとするとアースデイ開催日以外の363日は完全営利目的の囲まれて「どれがホンモノか分からないエコ」しか触れることができないかもよ?来ている人の何割かはお祭り騒ぎだけど、何割かは「エコやってみたいんだけど」というエコ難民かもしれんと開催者さんはちゃんと考えてる?
「エコっていいな」「エコって人とつながっているからこそ自分が実践して、みんなも実践しているんだな」って感じるイベントにするのが本道なんだろうけど、来年のアースデイの課題は「呼ぶからには最低限の理性を保てるようにしてください」というもんのすごく低いものだろうなぁ。いや、ほんとメシとトイレに並んだいる時の環境はパレスチナの難民キャンプやウィーンの生活できない人への炊き出しよりひどかったわ。これでも総合点を付けると、小林武史主導の「東京環境会議」の「環境への姿勢」より1万倍は評価できるから日本のエコって始まったばかりだね。みんなで力を合わせてがんばろー。アメリカなんか放っておいて、おれらから二酸化炭素ちょっとでも減らそうぜ。

本日のツッコミ(全4件) [ツッコミを入れる]

ヨシコ [私もアースデイ行ってたよ。登紀子さんのライブだけ見て帰った。 uracciの言う事わかる。かなりうわべだけのビジネス..]

uracci [どもども。というか、すれ違ったのよ、道路を挟んだ歩道橋のところで。 なんかレイヴとかイベントとか流行よねー。 わがま..]

マキコ [アースデイ、写真見るとすぐ近くにいたんだねぇ。 会えなくて残念。 えいちゃんが、とっても喜んでました。 まぁ、エコイ..]

uracci [あーやっぱり近くにいたんや。えーちゃんの電話にばかり気を取られてマキちゃんの方にかければよかったと後から気付いたよ。..]


2007-04-23 21世紀の壁 [長年日記]

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「壁」が増えている。イスラエル人とパレスチナ人を分断する「壁」に続き、バクダッドにもスンニ派とシーア派を分ける壁ができ始めた。東西冷戦時の「ベルリンの壁」は地球上の二大勢力を分けるイデオロギーの壁だったが、今回の壁はそうは単純ではなさそうだ。
まず東西冷戦時代は、どちらもが「自分たちの方が優れている」と信じていた。コトはそうは単純でないだろうが、壁の向こうは「行ってはならない世界」であり、互いの為政者は互いの思想に触れるべきでないと考えていたはずだ。また、両イデオロギーに同盟国が何十か国もある状態で、まさに世界を二分していた。だんだん差がついて共産主義は崩壊してしまったが、途中までは対等だったはずだ。
だが、21世紀の壁は違う。東西冷戦時の壁は「二分する」という役割だったのが、「少数派を囲む」に変化している。つまり、権力や財力や国家力のある方が、ない方に対して「処置」しているのである。パレスチナ人を囲う壁や新しくできたスンニ派を囲う壁は、あまりにも狭い。壁を隔てて仲が良くなることはない。極論は国境が壁のような近所のアノ国を見ればおのずと答えは出る。隔離ゾーンを増やす21世紀、平和って遠いなぁ。


2007-04-24 blog分割引っ越し【ココ+mixi】 [長年日記]

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タイトルのとおりblogを分割します。こちらは旅のことをメインにそれに付随するようなことを書いていく予定。もちろん、どこかへ出かけた折りには、こちらにアップします。ここからmixiに移動するのは、主に広告関係の仕事のこととか。自営業日記みたいなものやら、意味のない時事的なつぶやきはmixiでいいかなと。出張でどこかに出かけたり、近場で友達と遊んだりしたよ的なことは、どちらか適当に。もしくはどちらにもコピペで共有しちゃうかも。下手するといろんな人が見ちゃうmixiに生活じみたことを書くことに最初はためらいを感じましたが、mixiよりもこちらの閲覧数を上げていきたいのが本音だし、より旅に純粋なものにしたくて以後分けることにしました。あぁ、早くmixiの存在をオマケにしたい…。てことで、今後ともよろしくでーす。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

赤ぶ [のぞいてみたが、、、まだでした。]

uracci [のぞかれたので相変わらず返事しにくい日記をアップしておきました。]


2007-04-25 旅行人の巻頭に「世界標識図鑑」を掲載 [長年日記]

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本日発売の季刊「旅行人」という雑誌に「世界標識図鑑」という企画を掲載しました。大型書店の旅行コーナーなら入手できるかと思います。もしよろしければご覧ください。
例えば、中国の「痰を吐くな」とか、ラオスの「感電注意」とか、イギリスの「滑ります」とか、トルコの「カメに注意」とか、かなりダイジェストで20個ほど掲載しました。日本からは沖縄の「ヤンバルクイナ注意」とか「ヤシガニ注意」なども掲載しています。標識を足掛け数年撮り溜めてきたけど、まだまだこれからも集めて何らかの媒体で掲載して行きたいと考えています。どうぞ、よろしくです。

またあらためて、このホームページでも標識のおもしろさを取り上げて行く予定です。乞うご期待。


2007-04-27 LINK!!! [長年日記]

okurayama_yokohama

今日、自分のサイトをいろいろ見直していたら、LINKがきっちり飛べないところがありました。すいません。見つけた分は直しましたが、「ウチに飛べない」みたいな人は教えてください。
ちなみにサイトランクがひとつ落ちてますな…。このブログがひとつ下がったからかもしれないけれども、TOPも4から3へ。そもそも4というのがおかしい話なんだけれども、なんだか落ちたら落ちたで気になるものです。これから「旅の安宿」や「標識」をアップしようと準備していますが、これらをアップしたらまた上げていきたいなと思っています。こちらもがんばろうっと!


2007-04-28 旅行人届く [長年日記]

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今日、自分の原稿が掲載されている旅行人が旅行人から届いた(分かりにくいな…)。パラリと表紙をめくってみる。まずは広告やら何やら。そしてもう一枚めくる。なんと、ズドーーーーンと我がページが。3月初旬にjpgでレイアウト見本が届いた時は小さな画面で見たため、「これで大丈夫?」と思ったのが正直なところ。
でも、何度も見直すうちにどんどん味が出てきて、最後には「これがいい!」とおもうようになっていた。そして、掲載見本。うん、かなりいい!感無量。かなり目立つ黄色が基調色というのもぶっ飛んでてイイ!嬉しいのは確かだけれども、これでとどまらず、どんどん行こうと思う。
正直、連載がほしい。がんばって営業して、掲載許可をもらって原稿を作って…という作業の中で、やはり営業→掲載許可という流れが一番、労働量やら精神的負担が大きい。つまり単発の案件だと毎回これを繰り返すしかない。対して連載は最初の一回だけ。しかも続けている事自体が営業になり、次の案件も舞い込んでくる。これまでやりがいのある単発をなんどかやったけど、やはり連載を目指したい。がんばるどー!

本日のツッコミ(全4件) [ツッコミを入れる]

赤ぶ [あれ? リンクはれなのかな?]

赤ぶ [はれないのかなと書いたつもりが、、、]

赤ぶ [旅行人のHPで確認はしたよ。 買ってないけど、立ち読みもしてないけど、多分買わないけど。 ジュンク堂あったかな? 立..]

uracci [なんかリンクは貼れないみたいなんですよねー。申し訳ない。 そもそも赤ぶは買ってくれなさそうだから、 立ち読みだけでも..]


2007-04-29 タスマニアのバサースト湾 [長年日記]

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さっき『動物奇想天外』を見ていたらタスマニア島のバサースト湾というところに、太古の環境と深海の環境を兼ね備えた海があるという。映像で見ると、深海にいる奇妙な生物が満載。触手が木の枝のように分裂したヒトデやら、色素の抜けきった変な形のイソギンチャクともサンゴともつかないものとか、深海フェチの自分にはたまらない環境らしい。しかも、そんな深海200〜300mの環境が素潜りも可能な水深3〜5mの海に広がっているのだ。
どうしてそんな環境があるのかというと、このバサースト湾の海は赤い。赤い成分が太陽光を遮るため、5mも潜れば真っ暗闇が広がるという。原因は周囲に生えるタンニンを含む植物にあるらしい。その植物が枯れたときに雨が降るとタンニンが流れ出し、川を通じてバサースト湾に集まるという。淡水は海水よりも比重が軽いため海の上層に浮いてくる。またバサースト湾は出口が極端に狭いため、赤い淡水が流れ出ずにずっと海水の上3mくらいにとどまり続け、太陽光を遮るらしい。
真っ暗なだけにアドバンスが必要かもしれないけれども、オープンウォーターの講習で潜るような環境で深海とは胸が躍る。だって、浅いし、地形は複雑ではないし、何よりも出口が狭い湾だから流れがない。大きそうだなぁ、オーストラリアは。