2004-03-01 待つ男&更新情報 [長年日記]
DELHI
今日はVISA申請に行ってまいりやした。目的国は東南アジアでさんざん苦しめられたパキスタン。長い道のりをバスに乗り、ひとつひとつの敷地がべらぼうにでかいのに「3つ先のブロックだよ」とか言われて暑い中を歩かされ、やっと到着したら閉まってました。。。
パキスタンは遠い。
3/3までイスラム教関係の休日らしく、しばらくはやらないとのこと。どうするよ、おれ。という疑問を振り切りアフガニスタン大使館へ。こちらは明日だけ休みのようで、とりあえず申請。「明後日に来てね」と愛想よく言われたです。愛想は重要です。
で、ですね。今日は昼から暇があるのでいろいろアップしましたよ。
出発からインド到着までです。1/14まで。日記の月を1月に移動させて、あとは日付をクリックしていただければ。
2004-03-04 げっつ&更新情報 [長年日記]
DELHI
VISAゲット。ひとつだけ、だけど。現に「きみのにゅーこくはみとめん!」なんて拒否されたりする人もいて、なんか合格発表みたいな感じ。毎回のように「何を緊張しているんだか…」と自分でも思ってしまうけど、緊張するんだな、これが。で、パスポートを開いて、ちゃんとVISAがあったときの喜びといったら、もう。ボーナスが思っていたよりもあった、みたいな気分になるわけです。
あと、取ろうとしている残りふたつの国についてもレターをゲット。明日も大使館通いですが、なんか気分的にすっきりっす。今日ですか?いや、他にはネットぐらいっす。ただ、かなり更新できました。1月の日記、完結!もし見ていただける方は、左側のカレンダーで「<<」をクリックしてください。そしたら月ごとの日記を見ることができます。先に行っておきますが、細い回線の人はクリックをお控えください。1月分すべての写真がどばっと出てきますので、ご注意をばっ。
2004-03-07 狂い咲き☆ [長年日記]
DELHI
猛者どもが集う街、DELHI。1年のほとんどは、旅行者を騙そうとする悪いヤカラであふれ返っているところである。では、その「ほとんど」でないときはいつなのか。どうなのか。その答えのひとつが、今日明かされる。なにかってゆーと、ホーリーというお祭りなのである。今日だけは無礼講。ちきゅーの歩き方によるとカーストすらも関係ない、という半ばむちゃくちゃな祭り。「ハッピーホーリー!!!」と叫びながら色のついた粉や水をとにかくかければよい。よゆーがあれば、相手の額に色をつけてあげれば、相手の1年のハッピーを祈ることができる。こりゃ参加するしかないっしょ。ってのが今日の日記の本題なのである。
いま、自分はドミトリーって種類の部屋にいるわけで、これはよーするに病院の大部屋みたいなところ。まったく知らない、会ったこともない旅行者と一緒に生活しているのですな。で、今回はまたそのメンバーに恵まれて、さらに仲のよいヤツら4人で出撃してきたってわけなのであーる。
●祭りウエポン
・色の粉/超スタンダードアイテム。花咲じいさんのように巻きまくるべし。
・水鉄砲/インドの庶民は手動型を使う。日本製の電動を持っていけばヒーロー間違いなし。
・水風船/相手のハッピーを祈るがあまりに、痛さをも与える最高の武器。
・悪の思想/牛の糞、自分の小便を隠し持つヤカラあり。
・音楽/とりあえず歌えや踊れ!カーステフルアップポイントに人の輪あり。
・水たまり/午後は水不足になる。遠慮なく色の粉を混ぜて相手に塗るべし。
もちろんバクテリアというサブウエポンを搭載。ショーゴ君(仮名)などは歯磨きをするかのごとく口の中にインド人の手が入り込みゴシゴシと…。それでもインド人為「にっ」と笑い返した彼は英雄である。
●祭りの楽しみ方ウォッチングほーこく
・屋上組/とにかく自分は高みの見物で、ウイスキーの水割りでも飲みながら下を通る者どもを片っ端から撃破してやれ!というグループ。ヘタクソだと下からバカにされる。現にショーゴ君(仮名)などはケツを出して挑発。
・ベランダ/下からも射程圏内。上からもやってくる。中間職はツライ、ということか。
・ファミリー/子供のいる家は大変である。中もメチャクチャになるからだ。閉まっている玄関のドアの隙間から色水がどんどん流れてくる。いい教育だ。
・路上軍/地上での白兵戦は、とてつも危険である。XY軸上では360度、Z軸上には上方のすべて敵に囲まれる。もちろん味方にやられることもあるし、おいしそーに見えてやってしまうこともある。(体験談)
・ガキども/最もタチの悪い集団。これは万国共通。男も女も関係なく、下克上を狙う。笑顔は突然にしてヒットマンの顔つきに変わり、すばやく任務を遂行しようとする。しかしヤツらが狙う大人(特に旅行者)の顔には届かないことが多い。しめしめ。
ほんじゃ、基本をお伝えしたことだし、写真でそーぞーお願いしまっす。
アキ君(仮名)、ハル君(仮名)、また戦おうぞ。
2004-03-09 シゲよさらば。 [長年日記]
DELHI
実はホーリーのときに遭遇したヤツがいる。LADAKHで会って仲良くなり、ALCHIやBASGOというところにも一緒に行った、いわば旅のブラザーってやつである。名前はシゲ(仮名)。建築関係の仕事をしている彼は、絵や写真にも造詣が深い。今日は、そのシゲ(仮名)の帰国日なのである。ということで、いろいろ一緒にうろついてみた。メシを食い、大の男が二人してヨーグルトドリンクのラッシーを道端で飲み、共通して好きな八百屋街をひやかし、彼のゲストハウスでいろいろと物資(薬とポジフィルム)を譲ってもらった。夜メシは互いの都合で一緒でなかったけれども、真夜中の空港へ向かう彼を最後に送り出すことができて本当によかった。出会いと別れを繰り返すのが旅である。オレは西へ。運命の糸に導かれて。
それでは、男たちの一日を、どぞ。
2004-03-12 デリーの奇跡☆ [長年日記]
DELHI
デリーでだまされたことのある人、ゴメンなさい。自分、マジでインド運だけは人並み以上です。今日のニューデリー駅でのできごと。
明日のアムリトサル行きのチケットを手配しに、外国人用のオフィスへ行ったのですが、なんとカバンを忘れてしまいましたのですよ。中身はスペシャルですよー。もらい物とはいえ、当時10万円前後のデジカメ、かつワイドコンバージョンレンズ込み。40GBのハードディスク兼MP3プレーヤー、その名もiPOD。あそうだそうだ、このハードディスクにはこれまでのデジカメデータ、2000枚込み。日記と旅で会った人のアドレス帖。仕事のネタを書いたノート。どーだ、この4点セット。しめて15万円分のアイテムと換金不能のノートたちだ。
あると思えばあるものです。デリーの人たちは、おもしろいし、やさしい。念じれば、どうにでもなる。むーん。あと、デリーに何もないっていうのもウソ。アンテナ立ててたら、いろいろあっておもしろいっす。感度良好で生きてみな。
2004-03-14 黄金の寺 [長年日記]
AMRITSAR
すべて金色に輝く寺がありました。ここはシーク教の総本山があるところでおます。巡礼者には宿はタダ、メシもタダ。道ゆく人々もえらく親切。ただし、タバコだけは御法度。朝一番の鉄道で着いて、まずは朝寝。んで、黄金寺院って金閣寺よりもすごいわけ?みたいなテンションで観光へ。いんやぁ、ナメててスマンかった。マルコポーロがここに来てたら、どえらく大袈裟に書くんだろうなぁ。金まみれ、シャンデリアまみれ。でも、聖地というだけあってイヤミではない。その金色の寺の四方を池が取り囲んでいるんだけれども、こいつがまたおもしろい。鯉が酸欠でプクプクと顔を出している横で出っ腹オヤジが沐浴。
夜はこれがライトアップされるわけですわ。むちゃくちゃキレイなので、そういうのが好きな人は、来てみては?写真はそのうちアップしまうす。
2004-03-15 ウワサのLAHORE★ [長年日記]
LAHORE
この街のいいうわサは聞かなかった。あるものは大切な荷物を奪われ、あるものは大切なケツの穴を奪われる…。ラクチンなインドから一転してシビアな旅が始まるのかと思ってた。しかしながら、まったくそんな印象はアテがはずれてしまった。この街はよい。最高だ。まず、パキスタン人というものがすこぶるよろしい。オヤジたちは激烈に親切だし、メシもうまい。ちょっと昼間は暑いかな。
そうそう、すごくうまいモノを見つけました。ただのフルーツヨーグルトなんだけど、フルーツがざくざくと入っているので健康にもいいし、もうとにかく最高でおます。早くも夕方の散歩コース(通称パトロールコース)もできつつあるし、いー感じ。でもVISAが7日間しかないので、どこかで延長しなきゃねぇ。つことで、ラホールからでした。
2004-03-18 スーフィーナイツ★ [長年日記]
LAHORE
ゴア経験者がふたりいた。
食えるモノは食い、吸えるものは吸ってきたツワモノ。
どうやら、最近は舐めるモノまで出てきたらしい。
すごいよ、イスラエリー!
なんてことは、隅っこに置いておくとして。
それでも、まいっちゃった。
すごいよ、パキスタン。
こんなことを毎週木曜日。
そりゃぁ、ゴキゲンにもなるはずさ。
嵐のようなバクシーシ。
ぼーん。
タイコ、バッキンバッキン。
踊りはトランスゾーンでぐるぐる。
糸のような粒子がしこたま天空に舞い上がる。
ていうか、これ、霧?
ジャスト・ライク・ロンドン?
石のようにジッとしておくことなんて、まずできない。
コルラ・コルラ・コルラ。
人も霧も、アッラーのもとへ。
ジュレラ。イヨバ。
2004-03-19 本気モスク。 [長年日記]
LAHORE
いや、どこのモスクも本気だとは思うんですよ。でもね、ここは別格だった。一気に10万人も参拝できるってすごくない?尋常じゃない広さでした。あの中庭、甲子園ぐらい広いかもしれない。はしっこから望遠レンズでモスクの建物部分を狙うと、全部が入っちゃうもの。歩いている人も、ただのゴマみたいなもん。こりゃぁ、ええもん見せてもらいました。
次にフォート(お城)へ。これはムガール帝国っていう昔の強い国の城。いや、城跡。マイナーな例えだけれども、明石城公園みたいな感じかな。天守閣のない城跡、みたいな。これで200RSはアカンでしょ。パキスタン人は10RSもしないのに。メシ10杯ぐらいの大枚をはたいて、公園でマッタリ。
宿に帰ったらロビンがパキスタン人の服を購入していた。なかなか似合っていて笑ってしまったわい。
2004-03-20 延長完了★ [長年日記]
LAHORE
いままで泣かされ続けてきたパキスタンVISA。デリーで取得したものの、その有効期限はたったの1週間。アフガン入りの準備とかいろいろで、こりゃ足りるわけないっしょ!つことで、VISAの延長に行ってきました。アッサリとさらに2ヵ月分ゲット。そんなにいるわけはないんだけど、あると心強いVISAなのです。カードと同じ。
★特選パキスタン情報★
ラホール唯一の居心地がいい宿、リーガルインターネットINNの近くにアイス屋がある。異常にうまい。尋常じゃぁない。常軌を逸している。マンゴーやらバナナがあるのはもちろんのこと、チョコレートやらバニラの味も濃く、深い。ほかにも、おすすめはある。クランチだ。ヤツは危ない。バニラアイスの上に溶かして固めたアメを砕き、トッピングしているのだ。バリッという食感とマッタリと溶けていくバニラ。頭の中ではひとつの食感に集中しようとしているのだが、そのどちらもが攻めてくる。ゴクリ、とのみこむ。手はすでに次のかたまりをとらえ、口へと運んでいる。これが4スクープ分も続く。酷暑のラホール。おっさんと旅行者は、ひたすら自らの胃の中にアイスを流し込んでいる。
2004-03-21 ケツあがる。 [長年日記]
LAHORE→RAWARPINDI
あまりに居心地がよい宿、というのと、昼間の酷暑で動けなかったLAHOREをついに出る日がやってきた。一路、ペシャワールを目指して西へ!エアコンのついたバスをゲット。ずずぃと乗り込む。途中からバスはハイウエイへ。パキスタンの高速道路…。というと、ボコボコなんじゃないの?と思う人もいるだろうけど、その真相にビックリ!中東の産油国か?というぐらいきれいな道。ガンガンに飛ばす車!そして、やたらとキレイなドライブイン。驚きを隠せないままにピンディーに到着。昔はよかった、という宿、ポピュラーインに滞在してみる。出発のときにぼやぼやしていたせいで、夜メシを食ったらミッドナイト。
メシのときに一大決断をする。詳しくは、待て、次号。みたいな。
おかだ [何しとんねん。(←本当のツッコミだ)]
しん [祭りだ、ワッショイ!]