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sawadee!!紀行+


2007-10-13 食の豊かなところに文化あり【山形】 [長年日記]

yamagata_yamagata

出張である。とりあえず目的地の山形に着いた。
仙台の手前から一路、日本海方面へ向かい、牛が放牧されている原野をひた走った。
太陽が山をかすめ、緑が翠と青と茶色を色の往来している間に
山形盆地に到着する。

おそらく、旅人は言う。
何もない、と。
いや、あるのだ。田舎にこそある素敵な文化を。

食べ処『北斗の拳』
おれとの愛を守るため、お前は旅立った…
のか、どうだか分からないけれども、
字の傾きまでパーフェクトである。

駅前、徒歩3分でも平屋の一戸建てが手に入る山形。
駅ビルだけは立派である。

秋の名産品『芋煮』
山形牛とともに芋を煮た『芋煮』は山形の名物。
秋の訪れを楽しむことができる一品だが、駅前のビルに憩いの場でも登場するのである。
恐るべし、芋煮。

さて、山形と言えば米所。米と言えば酒。
出羽桜、平良泉、澤正宗など数多くの蔵が存在するが、
今回訪れたのは、澤正宗のアンテナショップ。
都会のにぎやかな店鋪を想像するなかれ。
おれ、東北弁のおっちゃんが喋る言葉よりも
ヒンディー語やスペイン語の方が聞き取れると思ったよ。
でも、断片的に聞こえる小泉政治の地方切り捨ての本音を聞きながら傾ける酒は
誠に地方の味であった。山形ならではの味であった。
馬刺、さくらんぼの漬け物、どれもここでしか食べられない味である。
ぼくは結局、山形を何も知らなかった。
文化というのは中央から聞こえない場所だけれども
訪れてみればすぐそこにあるものなのだ。

さくらんぼの漬け物

極上の馬刺

本日のツッコミ(全4件) [ツッコミを入れる]

yoshiya [うまそうな馬刺しやね。 こんなにきれいにさしの入った真っ赤なのは食ったことがない。さぞかしうまいんやろうなぁ。 山..]

sachi [おいおい。さくらんぼの漬け物ってどんなんよ!?!? で、なんで群馬に寄らねえのよ!!??]

jun [あれ?コメントしたのにのってないや。 そういや名前を入れないとあかんかったんや。 ってか馬刺しじゃなくて、霜降りカル..]

uracci [yoshiya> 馬刺と言えば、このあたりだね。 福島あたりから米沢とか、そのあたり! ほくとのとこにバイトいこうぜ..]


2007-10-27 故郷に錦を飾る [長年日記]

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仕事で母校を訪れるというのは、なんだかとっても不思議な感覚だった。車を飛ばして見えてくるテクノ中央。いま見ると「テクノ中央」って!!!と突っ込んでしまいたくなるなぁ。山、山、山を越えて見えてくる、テクノの中央だからさぁ。理学部祭のときに中川家が何度も「こんな田舎に!」と言いまくっていたのが、いまややっと理解できることに苦笑。とにもかくにも旧名、姫路工業大学(現:兵庫県立大学)の理学部へ行ってきた。
仕事自体はそうは難しいものではなく、いかに震災を予防するかということ。その取材だったんだけど、毎回見ているととてもためになる。地域との連携は大切だって。震災が起きたら、まず起こった直後から救出作業が始まる、避難所に逃げても隣近所の人と共同生活が待っている。事前にできる努力のひとつとして、何もない平穏な時から声をかけあうって大切だなって痛感できる。
さっきも言ったように、自分の母校は田舎の県立大学。都会の人からしたら、楽しくない大学生活だったかもしれない。でもね、田舎の大学に行って良かったなとも思う。東京とか都会の大学に行っていたら「格好いいもの」「上質なもの」に触れ合えることができる反面「勘違いしてしまいそうなもの」「騙されそうなもの」「後々ダメになりそうなもの」に出会って、人生が悪くなってしまうリスクだってあったわけで。自分にはいいものだけを選べていた自信は全くない。ただでさえ、焼き芋屋やら銀髪でティッシュ配りとかやっていたのに。
あと、田舎だったからこそ、遊ぶことにも工夫した。飲み会も店や家のみだけでなく、いろんなフィールドでやった。旅にハマれたのも田舎の大学だったから。30歳を過ぎて母校を見て、大学生活に悔いることはないな、やりきったよ、と今一度、確信できた。

それはさておき、驚いたことがひとつ。国体のマスコットだった『はばたん』、いつのまにか県のキャラクターになってるがな!あいつは真の不死鳥だったか…


2007-10-31 京都はほんまに縁がない [長年日記]

senbon_kyoto

またもや防災イベントで京都へ。個人的には京都の町は好き。でも、ここ数年、京都に訪れるチャンスだけはあるけれども、まっっったく観光やらのんびりできた試しがない。その理由は車で行くからなんだろうなぁ。京都は安くて1日停めても●●●円みたいな駐車場が非常に少ない。あと、後ろに予定があるからすぐに帰らなくてはならないし、車だから一杯ひっかけるということもできない。あぁぁぁ、先斗町がどうとか言わんから、京都ならではのこじんまりした居酒屋でべろんべろんになりたいなぁ。
さてはて、仕事はとてもおもしろかった。地域ごとに班分けして市販の地図にいろいろ書き込んでオリジナルの防災マップを作ろう!みたいなイベントだったんだけど、京都のおばちゃんはホンマおもろい。「アカン、外人さん助けるの忘れとったわ」とか「金閣に逃げたらええねん、あっこ池あるから安心やわ」とか「立命がええわ、あっこオカネあるもん」とか、レポートでは全部書くことが許されない発言が満載wうまいこと書いて「アカン、外人さん助けるの忘れとったわ」はコピーに使わせてもらいました。
こういう活動をひとつひとつ続けることで、震災の時に助かる人が増えているんだな、と思うとうれしいですわ。阪神淡路大震災の被災者としては。