2004-11-04 アンマンより [長年日記]
AMMAN
アルカイダってアメリカの組織ですよね?ということはさておき、いま、アンマンです。泊まっている宿の名はクリフホテル。実はここ、4月の自己責任という流行語を生み出した3人や先日の香田さんがイラクに向けて出て行った場所です。 と、心配をかけるような書き出しですが、自分はもちろん行きません。ご安心を。「行くんじゃないだろうか?」「行くだろ?」と思っておられた方々、僕に詳しいですね。でも、今回だけは決して行きません。このタイミングで行ったら豪邸を買って差し上げます(誰に?)。 さて、なんで行かないか?なのですが、イラクの状況を少しでも知る人間なら、今は行きません。行く人は、大手に仕事を持っている(=札束無尽蔵/USA保障つき)の人か、命を懸けてでも守ってくれるイラク人の友達を持っているジャーナリストだけです。というのも、今年の3月から状況が一変しているようで、日本人と関わったイラク人も殺されてしまうのです。タクシー、ホテル、商店…、その他もろもろありますが、とにかくいまは受け皿がない状態。フリーランスのジャーナリストもお手上げの状態です。自分はジャーナリズムが専門分野ではありませんから、(もちろん、そのエッセンスをときには混ぜたいわけですが)今回はパスします。アフガンと同じく、旅行者として第二波で行こうと考えています。 イラク関係、こんな感じですが、アンマンにいるいま、水面下では中東情勢が大きく動こうとしています。ブッシュの再選、アラファトの危篤。イラクが夜行バス一本で行けるところですし、ヨルダン川西岸やエルサレムも、すぐ近くです。そして、ここアンマンは街自体がパレスチナ難民キャンプといわれているところ。毎日のように彼らと話しをします。あと数日後にはインディージョーンズのロケで使われたペトラ、紅海のリゾート地ダハブですが、とにかく気を引き締めて旅を続けます。 マジメな話が続きましたが、 じ、じつは今日、死海で浮いてきました。水中で寝ると木の葉のように風に運ばれ、立つと茶柱の気分を味わえます。茶柱はこうして立っているのか!そして死海の水は辛い。塩っ辛さ世界一です。世界で一番といえば、海抜もそう。マイナス399メートル。空気が異常に濃いです。泥パックもおらぁ!って感じでやってきました。もちろん、お肌のケアなんて普段はしないんですが、使用後はやっぱ、なんか違います。これを見ている女の人は「このやろー!」と思うかもしれませんが、いくらでもあるんで、投げて遊んだりしていました。いま調べたら、かなり高価なんやね…。持って帰ったらよかったかな。とにかく、すべすべってこれのこと?というのがわかるわけです。自分を知っている方、すべすべのおれを想像してください。ぐがー。とにかく、皮膚が健康になりました。 シリアからレバノン、ヨルダンにかけては、人がたいそうやさしく、民泊やタダめし、このお土産を持って行きなさい、の連日です。ずっと施され続けています。僕も日本でアラブ人にあったら、喜んで捨てねばならないと思う今日この頃。なんか素人なりに、喜んで捨てる感覚ってのがわかってくる気がします。こころがほっこりします。 飲食物で特筆すべきはフレッシュジュース。ザクロ・バナナ・オレンジ・リンゴ、ときにはこれいにんじんが入って100%のミキサー回したてー、の作りたて。内臓がきれいになります。 これらの事実から察するに、中東って美容のエリアじゃないんでしょーか。男くさいところですが、女の人向けなものが目白押しです。加えて十字軍次代の柱系の遺跡が好きなら、申し分ないでしょう。自分は柱がおなかいっぱいだ。 と、久々に書いてみました。
2004-11-07 区切り [長年日記]
JERUSALEM
我が旅、ここにて終焉す。晴れ晴れとしています。終われます。今後のエジプト北部はご褒美なだけ。思えばヨーロッパ方面を選択し、キリスト教文化と触れ始めたころから、ここへ来るのは決まっていたのかもしれません。行き先は「神のみぞ知る」だったはずですが、ここへ来るべきだった運命を痛感しました。イスラム国を越え、キリスト教国を回り、イスラム国へ帰ってきて、両宗教の生みの親、ユダヤ教と出会った。クラクフ、ブダペスト、プラハ、アムステルダムでは迫害されてきたユダヤ人のことを何度も考えた。テロやイスラム過激派による殺人なんて、両の手では数え切れない。もちろん、戦争はいまも続いている。なんで?と感じながら歩んできた。それだけでなく、ヒンズー教やラダック仏教とも触れ合ってきた。争いの火種や独自の文化を垣間見た。そのまとめがここだった。日本を振り返ることもたびたびした。これから、抱えきれないほどのフィーリングを持って帰国し、それをできるだけ多くの人にフィードバックしていこうと考えています。今日も、3つのホーリープレイスは、人々の思いをかきまぜたまま明日を迎えます。それでは、みなさん、日本で会いましょう。短い旅でした。そして、僕はまた出ます。この必然性は自分も含めた何人にも曲げることはできないでしょう。明日、アンマンへ戻ります。
uracci [メ> まかせとけぃ! notty> 帰るの遅れそう。22日に関空っぽいです。バックパックを持ったままガッコに行く可能..]
ひなた [23日 PMなら伊丹に居ますピックアップしまっせ]
uracci [おー、ありがたいおことば。しかしながら、22日でする。そして姫路へ直行侍です。大阪にはすぐに行くので飲みましょう!]
木村ライダー [今日、はじめてホームページ見た。 ものぐさなオレを許せ。 しかし、写真うまいな。 日記をちらほら読むと、 オレの知っ..]
かんりにん [ライダーさんお久しぶりですー。といいますか、ライダーさんが知っているぺーぺーの僕をここで公表するなんてこたーないっす..]
ようかい [茶柱に1000点。 想像したら吹きだした。]
ヒロコ(通称はくさく) [石鹸材料としてチビチビチマチマ使っているものを、そんなふうに粗末に・・・]
かんりにん [よ> さらに倍、で。ネタになりますし、死海にはぜひ行ってみてください。 ヒ> やはり、チビチビつかってましたか。全身..]