2006-06-04 サイトの更新をやってます [長年日記]
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おそらく数ヶ月後にサイトのドメインごと引っ越します。いまの仮トップと色やら何やらは同じだけど密度を上げてガラリと変わるはず。洗練は必要ないです。広告業界の人から「誰も読まへんで…」と言われそうだけど、コピーの量と質重視でいきます。読み物と情報ページの作り方・役割分担は、それぞれ考えなければならないけれども。とにかく、mixiとか旅行人とかにアップしてきた情報を思い出してみたら、こんなん大手にあげる必要がないやん?と思い始めたんです。例えば旅行情報の掲示板があって、質問があったとします。僕がその掲示板に書き込みしてたんが今までだけど、それをコラムとして自分のサイトで展開した方がおもしろいやん?と。
あと、一個決意したことがあります。このままuracciでいくのはネット上では普通なんだけど、掲載実績もあるしネーム(本名かどうかはみなさんご存知のはず)もきちんと入れようかと。根気が続いて本気でがんばって、仮にuracciが有名になったところで、ネームの知名度は上がらないし、今回のリニューアルでは掲載実績もろもろもアップしようかと考えているから、やっぱりネームの知名度が上がってくれた方がありがたいわけです。
そんなこんなで、今週はヒマそうなんでいろいろ作ってみます。まずはレイアウトやら何やらの前にコピーを全部仕上げて、それからイラストレーターでレイアウトして初?のコーディングなぞもしてみようかと考えています。誰か良いDreamWaverの本があったら教えてたもう。プラス、webっぽいコンテンツ(ボタンとかヘッダ回り)とかをフォトショップで作れるようになる本も知りたいところ。情報求ム!
※CSSは必要だろうなぁ。JavaScriptやらフラッシュやらは今回は必要なさそうです。ベタっとしたページを希望中☆
2006-06-06 社長の土地 [長年日記]
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舌の根が乾かぬうちに、とてつもなく忙しくなってきました。こりゃ、今週は徹夜数回だな。今日はホームページをつくるために大手賃貸会社のフランチャイズ店へ取材に行きました。フランチャイズとしての賃貸をこなしつつ、旧来からの本業だった土地売買もしている会社。社長さんは画に描いたような「バブルの頃は良かったのぅ」的な人で、もうそのときの地価の上がり方の話がおもしろくておもしろくて。そんな時期だったら、融資受けて必ず土地を転がしてみたいような話でしたわ。無担保やけど。そんなこんながあって、ホームページの打ち合わせが終わって、余談でいま動かしている土地の話をしてくれたんだけれども…
「●●っていうところに、こんな土地がありましてね。ま、図面をご覧ください」。と、不動産業用の地域地図を見せてくれて、「ほら、ここって両面道路なんですよ。ここにコインパーキングをつくったらですな…」。うーむと唸りながら、ときおり「両面だから7台はいけますでしょ」とかつぶやき、電卓を片手にカタカタやって「ご覧なさいっ!この利回りを!」と一同を一喝。「こりゃ、おいしい商売ですよ!」とか、ご自慢されるわけです。
本来ならこんなご時世だし、「土地で興奮するなんて」と書かなきゃならん風潮だけど、否、これは素晴らしいものを見させてもらった。儲けて喜ぶんです。とてもとても正常なこと。あの人たちは、土地やら物件をどういう動かし方をすれば儲かるか、が仕事なんです。僕が、良い文章を書いたら売れるのと何ら変わりがない。もんのすごく、今という時代へのアンチテーゼになる社長でした。
こんなご時世で、土地をルールに従って動かして、ちゃんと本業で儲かることにイキイキとしている。これって人間として大切なことだと痛感した。いろいろいまの日本って間違えているよね。全部逆。一部とはいえ、儲かっている人間(まっとうな商いでも)をやっかみ、でも頑張っても儲からない人もいて、派生するべき愛国心を法律で押し付けて、とある政党は男女平等を女性優位と勘違いし、若者を教育する存在の中年おっさんと山手線でぶつかったときにお互いが悪いのに「すんません」言うたらオッサンはガン無視で…、こりゃなんとかせなアカンわ。と思っていたら、アカ抜けた社長さんと出会って、妙に感心してしまったわけです。コピー書こ。
2006-06-09 周辺機器侍 [長年日記]
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在宅ワーク形式を続けていると、完全に夜型アル中人間になっちゃった。夜中に仕事をして、朝方に寝られないから飲み始めて、やっと6時〜8時に寝る気になれる。しかも、寝るために飲むのでペースが早い。焼酎のロックを2杯…3杯…4杯と飲み重ねて、最初に「うっ」っときたときに寝るわけだ。普段なら起きるのは昼過ぎ〜夕方にかけて。打ち合わせが入っているときは、無理矢理起きる。視界が真っ黄色の世界を「うぉうぅぅ」と唸りながら最寄り駅まで行く。本人としては大変に気持ちが悪いからなのだが、すれ違う人も相当におれを気持ち悪いと思うだろう。そして電車の中で、口臭対策のためにメジャーリーガーのようにガムをかみまくる。周囲の人は、これまた「なんじゃコイツ」と思うことだろう。休肝日は必要だが、酒もまた必要。困った。
フリーランス+自宅っておれにとっては良くないのかもしれない。「オカネがかかるし、なんでみんな事務所を持つんだろう?」とひたすら不思議に思っていたけど、「公私混同」とか「打ち合わせスペースが…」という大前提の前に、生活にメリハリがつくというメリットがむちゃくちゃデカイ気がしてきた。事務所ってうらやましいなぁ。きっと持つだけで能力が2倍くらいになれそうだ。
とにかく、いまの環境は劣悪すぎる。ロースペックのノートパソコン、片付ける棚がないので壁際に積まれている資料たち、etc。価格の問題で、低価格なパソコン周辺機器から購入してしまって、付属品だけが増えていくという最悪な状況。とにかく、ひとつずつ片付けていって人並みになるしかないだろう。
でも、「いまほしいのは?」と聞かれたら「フィルムスキャナーとカラーレーザープリンタです」と答えてしまう自分がいる。「それ以外では?」と聞かれると「カメラのレンズがほしい」となってしまう。だから男はアホだという典型的街道をひた走っている30歳梅雨である。
2006-06-11 ヤツからメッセージが届いてます [長年日記]
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贅沢な中盤ながら苦戦するイングランドとスゥエーデン。下馬評よりもやるじゃない!コートジボワールとパラグアイ。さて、そんな熱いW杯の最中ですが、中国雲南省〜チベットを自転車旅している淳くんからメールが届きました。大方の予想通り、大理でボーっとしているようです。相変わらず応援し甲斐のある男だ…。でも、がんばってほしいと思うんだな、トリニダード・トバゴに賭けるようなもんだけど。
*****淳くんより(転送内容)*****
すんまへん。実はまだ大理で近くの少数民族の村を
チャリで回ってほっこりしている生活です。
月曜日の日本戦が終わったら北に向けて出発する予定。
最初はミャンマーとの国境の端麗って町にいく予定で
その町はケシがたくさん流れてくるみたいでそこを切り口に
写真撮りにいこうかと思ったんすけど
遠いのと交通の便の悪さにあきらめました。
しかしここはいい所ですなあ。ちょっと観光地化されてる
けど最高ですわ。
CLはバルサが優勝したみたいですね。そういえば去年
賭けに負けて2セガワを未納のままやったような。。。
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もう、相変わらず突っ込みどころ満載のメールです。何よりも「遠いのであきらめたんかい!」というのが、新喜劇並みの予定調和で好きです。しかし…やっぱり、こいでなかったか。人が忙しくてアル中になってるのに楽しみやがって、この野郎!さてはて、「2セガワ未納事件」とは、昨年のCL決勝戦で昼飯を賭けて優勝チームを予想したんだけど、知ってのとおり大逆転劇。あれは淳くんが賭けたからこそ、負のパワーが働き逆転に結びついたという代表的な出来事だったよ。ちなみにセガワってのは、大塚にある定職屋?で大盛りが魅力の店。「おまかせ=690円」なんて頼もうものなら、完食すら難しい。この前は「肉じゃが」「鉄板焼き」「焼き鮭」が一皿ずつ普通の皿の大きさで出てきた。それ一品で定食が成り立つやん…というすごい店。そこ2回分uracciは食べる権利があるのだ。来週には向かってや!ほんまにもぅ。
2006-06-12 オーストラリア戦を終えて [長年日記]
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日本の実力がモロに出てしまいましたわ。空しさ満開。それにしても高原とヤナギの連携・動き、悪すぎでイライラさせられ放し。本当はもっと輝きや煌めきをもって勝利して、一般人なんかに有無を言わせんような希望を与えてほしかったんだけれども、もう次は何がなんでも勝つしかないんよね。みんな、評論家してる場合ちゃうよ、どうせおれらのつまらん評論やアイデアなんてドイツには届かへんねん。そんなもんは選手とジーコとサッカー協会がやること。FWが頼りないのも先刻ご承知の上で送り出したわけやし。とにかく、評論なんか今更言うてもしゃあない。
でも、応援だけはドイツに届くと思うわけ。だから、精一杯応援してやりたい。アジア杯のようにW杯予選のように。相手が強くなったら冷静になるなんて、日本人の卑屈さそのまんまのことを繰り返してたらアカンよ。テレビのインタビュアーもごちゃごちゃぬかさんでええんや。次に負けるかどうかの根拠は確率やろ?確率の話をして分が悪いんは百も承知。気持ちで後押しかけんかったら奇跡はおこらへん。
日本を支える気持ちをクロアチア戦はもちろん、世界一の評価を得ているブラジルにだってぶつけていこうや。
2006-06-19 サッカーに「たら・れば」はない。けど… [長年日記]
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現実がすべてでしょう。システムやら、選手の前に、日本人に合うサッカースタイルを探さにゃならんのでは?誰が蹴っても入ってそうなシュート(?いや、あれはパス?)をはずすのは単に日本という国の象徴でしかない気がする。みんなが日頃からサッカーにオカネを使うことを条件に、いいFWが生まれてくるのを気長に待つか、それを前提条件としての対策をせなアカンでしょう。そもそも「●●だったら入っていた」で済ませないことが大切。サッカーの内容は誰かが評論をしているだろうから、それはさておき、日本サッカー育成の弊害を何個かメモしておく。
おれがムカついてヘドが出そうなのは…
まず、何割かのスタジアムで座っている日本人やわ。あれ、まさに日本の象徴。中産階級しかいないこの国で、やや富裕層のおっさんたちが、ブームだからってスタジアムへ行くのは勘弁してくれ。オカネ余ってるんやったら、国民を代表して応援できる声の出る若者を座席に送り込んでやってよ。スタンドが青色やのに、声はちゃうもんなぁ。
あと、毎度ながらメディアも広告主に弱いねぇ。体格で当たり負けするから、足を引っかけてPKを奪われたキャプテン。でも、たくさん広告に出てはるから、正面きって批判されない。【ノーブル】の【はちみつキンカンのど飴】とか、【UNIADEX】とか【8×4】の方がサッカーに勝つより大切なんですよ、日本という国は。試合後に川口がディフェンス面について「佑二を中心によく守ってくれました」と言うてたんがすべて。普通なら「キャプテンを中心に」やもんねぇ。あと、【ヤマダ電機】に出ていて『4年越し』というキーワードを持つ俊輔も絶対に斬られない。
広告面での話が出てきたので、あとひとつ。KIRINの意向が強すぎ。確かにどの企業にも先駆けて日本サッカーを応援してきた貢献度ピカイチ。でもねぇ、今回は逆。おまえらのせいで負けた。A〜H組まで試合が流れて行く中で、なんでF組の日本がE組より先に試合したりするの?答えはひとつでしょ、KIRIN(と賛同企業)が儲けなアカンから根回ししてるんでしょ。でないと、日本だけが変な時間帯での放映がなくなるように日程をずらしたりできない。(現地で)ナイトゲームだと、こちらの早朝だから、KIRINブースもスポンサードしている番組も意味が少なくなっちゃうもんね。その結果生まれたんが、炎天下の消耗戦+夕方の眩しいサイドでの3失点。サッカーに「たら・れば」はないけど、ナイトゲームなら…というのは考え過ぎやろか?
おれら国民の意向が広告主に勝たない限り、サッカーはおろか、ものごとが正しい方向に進むわけはない。
2006-06-20 uracciピースおおさか特別展にあらわる [長年日記]
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まず最初に「関西に帰ってきたら声をかけて」と言っていただいていた方々、申し訳ない。6/15に仕事の合間を狙ってピースおおさかへ行った。
森ノ宮駅を降りて日生球場跡地の前の坂を登る。ピースおおさかを見たときに、まずその大きさにビックリ!むぅ、こんなところに我が写真が…。中に入り、「展示させていただいている浦田ですが…」と声をかけると、担当の方が出てきて内部を案内してくれた。「いや〜浦田さんのプロフィール写真を見せていただいてましたが、なんかめっちゃ太ってません???」と早速、突っ込まれる。嗚呼、メタボリックがちな我が腹よ…。内蔵脂肪を取りにインドへ行きたいものだ。
担当の方には「自画像はいいレンズで撮ってますからねー」とワケの分からん説明をし、階段を降りて1Fへ。天井が高くて気持ちよい。見渡すまでもなく、すぐ目の前に会場はあった。
やっぱり入館者の様子やら人数は気になるもの。広いブースだったけれども、みなさん熱心にご覧いただいてて、ホッと一安心。と同時に、なんというか掌が汗ばんでくるような充実感。小さな一個人の自分が社会に正しい影響を与えている瞬間だ。早速、展示を見る。
まずはメインの葉祥明さんの絵本原画をくまなく拝見。チラシやネットでは伝わらない、鮮やかな色彩。それに味。遠方から見た小さなアフガニスタン人の様子が描かれているものが何点かあったんだけれども、線一本に服のたなびきまで感じる。ストーリーも、かねてから問題だと思っていた地雷で人生が狂ってしまってからの描写が秀逸。悔しさとやるせなさが再びわき起こる。かねてから地雷は最悪の兵器だと自分も考えてきた。殺されずに生きて苦労するのが、なんで一般人なんだ…。地雷を踏んだ娘と、それを助けにいこうと地雷を踏んでしまった母親。その一本足の二人が抱き合う小さな描写が胸に突き刺さった。腹の底が沸騰するのでなく、じんわりと突き刺さるような痛み。そのキリキリ感が胸からもやってくる。
隣の展示を見ると地雷の資料だった。カンボジアでもアフガニスタンでも感じてきた地雷の存在。あらためて目の前で見ると、「こんな小さなものが…」と思ってしまう。そして、さらにその横に自分の展示が壁に回り込むようにして壁に掛けられていた。
うむ、感慨深い。目の前を何人かが見ながら通過していってくれたんだけれども、明らかに「地雷と生活が結びついている国があること」や「何かする前に、まず現実を知ること」というテーマが伝わっている実感があった。感想といえば、これがすべて。思い入れのある写真=自分だけの思い出もある写真なので、これ以上は文章で語ることはない。写真が語ってくれているから。
地雷について文章を付け足すならば、あの旅行中の感覚だけは記しておきたい。
いつ、どこに地雷があるかわからないから、舗装道路や誰かが歩いた形跡の上だけを歩き続けた一ヶ月。それが終わってからも広い大地の上を歩けないときがある。具体的には、アフガンを出た直後のイランの旅。安全なところでも、「地雷があるかもしれない」と足跡や地雷マークを探してしまうのだ。そしてその後に訪れた7月のスコットランド。だだ広い緑の絨毯が延々と続く幻想的な大地。でも、そこでも「地雷があるかもしれない」と足は自然に轍を求めたのだった。いまでも、広いところでは感覚の奥で地雷を避け続けている。そして現実問題として、そのような地雷をすべて撤去するには1000年以上もかかるのである。
2006-06-23 日本代表 [長年日記]
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(ただいま試合直前)なんか、こう、世間の風潮をひっくり返してくれたらおもしろなるのになぁ。相手がブラジルだけに、ひっくり返し甲斐あるで。スタメンを見たら…その可能性が…あるやん。たのむで、日本代表!
(試合後)いやー、終わりましたなぁ。メンバーは飛車角落ちでも、手抜かりのないやられっぷりでかえってスッキリ。日本はまだまだやね。その自覚が選手にもサポーターにも必要ですな。W杯に顔を出し始めてまだ3回目やねんから、あと何十年かは毎回開き直っていってもええんとちゃうやろか?とにかく、日本自慢の…「パス」「セットプレー(→これは個人的にまったく自慢じゃないと思う。俊輔と小笠原の直接以外ないんやし)」にしても、まったく世界レベルじゃないわけなんやから、苦手な「ドリブル」や「フィジカル」「点を取る」ということなんて伸びしろ100%でしょ。努力しただけ伸びるんとちゃう?とりあえず日本サッカー協会にオカネあげたいからtotoをまたやり始めようかな。大阪に住んでいたときにやってたんだけど、ほとんど的中しなかったからけっこう募金したよ。あとは神戸から三木谷さえおらんようになってくれたらサポりたいとこなんだが。
最後にひとこと。あのデブに2点決められたことは反省材料やわ。当時のキレないのに…、相変わらずええ場所におって確実に決めよるなぁ。
2006-06-24 暴論承知、阪神タイガースと日本代表は似ている。 [長年日記]
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ご存知の方も多いと思うが、自分は阪神ファンである。関西出身だからね。で、阪神タイガースという球団を30歳なりに見てきたんだけど、小学校4年生の時に優勝して、その後は20年ほど凹んだ時期があって、で星野さん以降の強くなった今に至っている。サッカー日本代表と似ているのは低迷最終時期の野村阪神と優勝した星野阪神以降がジーコジャパンとトルシエジャパンのメリット&デメリットと対比できるのではないかという点だ。以下に特性を簡単にまとめてみた。
●野村阪神
【プロ意識】をもとに【厳しく】選手を指導。【弱者ならではの論理と作戦】で上位を目指すが、選手の理論消化不良とヤル気減退が表面化し、毎年低迷。個人的にはこの時期に線が細い赤星やただの二軍キャッチャーだった矢野が才能開花のコツをつかんだと思う。二軍監督だった岡田(現監督)も、このときは手腕を発揮して関本などの若手を育成。
●星野阪神
優勝させてくれたから、その手腕を疑う者はないはず。【野球の持つドラマ】を熟知し、ベンチに座っていても【存在感】は段違い。プロ意識の徹底から失敗した野村阪神から学んだのか【選手をほめて伸ばす】。優勝した年などは、【相手選手よりも自軍選手がことごとく星野マジック】にかかり、【実力以上の成果】を残す。チームの躍進と星野さんの人柄から【ファンが急増】。ただ、選手の乱獲がたたり、広島ファンから「巨人と一緒やん」と言われることも。
●岡田阪神
カリスマになれない岡田現監督は星野阪神が残した副作用に苦しむ。【勝たなきゃならない】という環境の中、星野時代にレギュラーとなった選手と自分が育てた選手をミックスして、なんとか上位で戦っている。【監督としての才能はイマイチ】だが、【選手時代の実績】と【阪神とはなんたるかをまだ知らない若いファン】に支えられている。
◎トルシエジャパン
【日本の弱さ】と【日本人のプロ意識の低さ】を知っていて【その対処法】から実績を残した監督。【戦術】と【組織力】、そして【ガチガチの管理】と【それらに合う選手起用】が特徴だった。だからこそフラット3などの作戦や、MFに点を取らせるオプションを多数採用したのだ。個人的には【日本人気質】と【トルシエのやりたいこと】がマッチングしていたと思う。
◎ジーコジャパン
結果的に、あらゆる意味で【日本人気質とはマッチングしなかった】監督。日韓W杯で増えたいろんな層のサポーター(熱いだけでなく、ブームだからとか、成金のやつらとか、最もタチの悪い即物論サポーターとか)の批判には辟易としただろう。最後まで【選手のプロ意識】と、【自分の信念】にかけたが、【結果を残せず悪役】になってしまった。【実績重視】の影に【若手育成の不十分】があり、【選手の自主性】と【創造性】は4年かけても育たなかった。個人的には【メディアに振り回された監督】。気質の合う国の代表監督になれば、爆発の可能性あり。ただそれは【日本人の言う手腕】とはほど遠いが、それも手腕だと自分は思う。
異論などは少々あるだろうけど、こう並べてみるとけっこう共通点が見える。とにかく「プロ意識=選手の自主性」に任せるのは危険だということ。まず、日本人は自分の決断で責任を取るという発想がない。それが良い悪いでなく、そういう気質だと認識してどう対処するかが大切だ。トルシエやら星野さんみたいに、プロ意識を諦めて目の前の結果を出すか、それとも我々が忍耐強くガマンして「自己管理+創造性」を国民全体で育んでいくかを選ばなくてはならない。仮に「積極性」や「自由と責任」「創造力」が手に入っても、「ワビサビ」「組織力」など日本に根付いているものがなくなるのもどうかと思う。この選択は本当に難しい。サッカーだけを見たら簡単なんだけど。
後者の場合はとてつもない年月を擁するだろう。サッカー日本代表だけを取り上げれば、何十年かは成果が出ないかもしれない。なんたって、第二次大戦の敗戦を経験し、アメリカにそういうものを一切合切をぶっつぶされて、失ったまま60年も経過しているんだから。その凝り固まった思考をほぐして再構築するのが数年で完了なんてことはありえない。
さらに、後押しするように、質の悪いファンやサポーターも急増している。子どもがオモチャに飽きたらポイッと捨ててしまうように、勝てなければ「あいつをかえろ」「あのときこうしておけば」(余談だが、最近増えた最悪な阪神ファンはヤジの飛ばし方を知らないファンである。打たれまくった投手に「お疲れました」だもの。これは野球とサッカーで真逆。スポーツとして違うからか、そうか)。ある程度は正論だけれども、ジーコが言うように「サッカーに同じシチュエーションはない」。各国でサポーターたちを見てきたけれども、選手や監督には誇りを持ち敬意を払っている。その上で「やめちまえ!」と叫ぶ。だからこそ、成功した選手はあのポジションに君臨できるのだ。逆に失敗には手厳しい。日本はそれを表面上だけマネしようとしていないか?国民が自分たちの代表に敬意を払わないから、国の代表ですら我が社の中間管理職みたいな扱いになってしまう。即物的に「あいつはずせ」とか。ちゃうやろ、ひどいもんや。
何度も言うが、メディアもひどい。いつの間に、こんな日本が一次リーグを勝ち抜けて当たり前の国になったんだ?これまでだって名だたる強豪国が敗退し、今回だってEURO2004で好成績を残したチェコが敗退している。まだまだ肩を並べるレベルじゃないってことを、国民自体が認識しないと、メディアにはスポンサーがあるから走ってしまう。そして、実質でなく即物的な勝たなきゃどうこうという議論に返ってしまう。
てことで、根本原因とその対処法をきちっと国民の総意にしないとならんはずだと感じたW杯だった。さぁ、これからいいサッカーを見て打ちのめされようっと。
※とあるところ、日本という国についてボロカスに書きましたが、これは日本が好きだからです。諦めていないからです。その点だけはご理解ください。
※4年後までに見つけなければならないのは、川口のように大舞台に強い選手かなぁ。新監督のオシムさんは、そういうの得意そうね。
※NHKは負けた日本特集してた。そういうのも必要だ、うん。悔しいぞ。
※民放にチャンネル変えたら、帰国した代表に「キャー」と黄色い声。これはアカン…。
2006-06-25 自営業のつぶやき第二話 [長年日記]
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前は自宅で仕事してたらメリハリがつかん!という話を書いた。今日は土日って仕事日和よねーって話。平日って何かと集中が途切れることが多い。電話だったり、宅急便だったり、打ち合わせだったり、取材だったり、「さて」と机に長時間向かえないのだ。しかも、向かったところでいい案が出るかどうかはそのとき次第。なら、できるだけ集中できる時間を増やしたい。→そうすると昼って無理やん、となっていた。結果、昼と夜が完全逆転する生活に。
午前8時頃から寝始めて14時くらいに起きる生活だったんだけど、よく睡眠ど真ん中の11時頃の電話内容を覚えていたものだ。これも以前に書いた「メモしなきゃわしはアホやから忘れる」の効果だろう。打ち合わせ日を忘れたり、変更内容を反映し忘れたことはない。さらに驚いたのは、寝ぼけながら取っている電話の声は、かんなり営業用らしいのだ。「はい、はい、かしこまりました。来週火曜日の13時ですね。はい、いやぁ●●さんほどじゃないですよ」とか言っているらしい。その上「以前お話しいただいていた、▲▲の件の進行状況ってどうなっておられますか?」とか、きっちり仕事も取ろうとしているらしい。ものは慣れである。というか、フリーランスを始めてから「わしゃ眠いんじゃ」という態度でいると、いつブルーシート暮らしか分かったもんじゃないので、なんしか無意識にちゃんとしているのだろう。本来はそんな素質はないはず…。
さて、本題だけれども、最近はさらに開き直った。仕事なんか土日に固めてしてしまえばいいことに気付いたのだ。首都圏に住んでいる限り、どうせ出かけたところで人ごみや渋滞。ひどいことにうちのメイン幹線道路の綱島街道は休日にダダ混みする。引っ越しのときにいま中国にいる淳君と車で東京方面から家に向かったのだが、この道で私鉄4駅分に2時間も費やしたほどだ。そう、どうせ出られないなら飲食業の人みたいに土日をバッキリ働いて平日のどこかで休みを取ればいいのだ。最近は早起きで土日出勤に切り替えた。すこぶる効率が良い。今日も2人で3本ほどアップしておいた。
てな感じでのらりくらりやってます。
2006-06-26 持つべきはプロ友 [長年日記]
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やはり持つべきものはプロフェッショナルの友人である。うちは最近イタリアンパセリやらネギやらバジルやら唐辛子を植えているんだけれども、これがまた虫さんの保養所になっておる。どこから福利厚生が出てるのかと思うぐらい、イキイキと卵を産みつけたり、葉っぱをもしゃもしゃ食ったり、アブラムシさんが一列に並んだり…。食うとこないがな!というくらい、大活躍をなされた。
やらなきゃやられる…。皆殺しの覚悟を決めて六角形がたくさん並んでそうな危ないクスリを買いにいこうとしたのだが…。ん?待てよ?そのスジに詳しいやつに聞いてみてからでも遅くあるまい。電話したのは植木屋の光太朗。夜の10時に寝て朝の5時には起きているジーサマバーサマ真っ青の有機育ち健康野郎である。
プルルルルル、ガチャ「おーウラ、おれ帰ってきちゃったよ」。そう、彼は長く続けた仕事を辞めて、転職の合間にバンコクへ行っていたのだがヘルニアが悪化して帰国してしまったのだ。見舞もそこそこに用件を告げる。光太朗は、植木の剪定(カット)が専門だから、野菜の虫については詳しくないかもしれないと思いつつ電話したのだがこれが違った。
「おー、ウラ、そんなんはさー、焼酎にニンニクと唐辛子をブチこんで、それを薄めたやつをスプレーすればいいんだよ。ウチのとーちゃんも有機農園やってるけど、それでバッチリやってるよー」。なんたる明確な回答。やはり持つべきものはプロフェッショナルの友人である。しかもおまけに「焼酎のやつの前にさー、牛乳を薄めて霧吹きでかけたら虫の動きをタンパク質で止められるよー」と教えてくれた。焼酎のクスリも殺虫剤ではない。虫がその匂いを嫌ってどっかに行っちゃうものだそうな。ようするに我が友の光太朗はブッダの生まれ変わりなのか、虫を殺さず植物を守るのである。これぞプロフェッショナル。ちょっとプロジェクトXの後にやってる「仕事の流儀」の番組に出てほしいくらい目からウロコが落ちた。
ということで、我が家は虫のために大五郎を買ってニンニクやら唐辛子をつけ込んでいる真っ最中である。ふふふ、虫よいい気になるのも今のうちだぞ。目がシパシパして「どっかにいきたーい」と思っちゃうぞ。わっせわっせと逃げてもあとからあとから吹き付けてやる。
そこの有機で実らせたいあなた、必要なものは焼酎とニンニクと唐辛子ですぜ。
2006-06-28 探偵きたる [長年日記]
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大阪のときから知り合いだった東南アジア好きのpero氏。実は歴10年を軽く超える探偵さんだったりする。もちろん尾行したり、素性調査などもバリバリこなしておられる。出会うたびに新たな探偵話を聞かせてくれて非常におもしろい友人?先輩?なのだが(旅人としては友人、人生としては先輩)、久々に会っても相変わらず元気そうで何よりだった。
ウチの前の大倉山公園で焼き鳥を食らいながら「マジで?」という話をいくつか聞く。情報の連結というものはおそろしい。具体的には言えないが、「●●と▲▲さえ分かれば■■や××が分かる」とか、聞き込み調査のやり方とか、ダッシュで尾行してもバレないことだとか、意外と人間というのは死角があるんだなぁなんてことを、ほろ酔いで印象づけられた一日だった。
2006-06-29 力配分 [長年日記]
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今日は、カメラマンのぐっちさんとライターの小林氏とお茶をした。おしゃれなカフェでカプチーノを傾けながら、「これは豆からして違いますね」などと知的な会話を交わし、サラリーマン諸氏がオフィスであくせく働いている平日の午後に、大変優雅な時間を過ごした。ぶっといブランドもののスケジュール帳を開き「うーん、来週の水曜日は表参道ヒルズで電通のディレクターと打ち合わせだなぁ」と誰かがウムと唸り、「あ、私はその頃は原稿用紙とにらめっこですよ♪」とにこやかに相づちを打つ。
なんてことはあるかい!ぐっちさんと小林氏とお茶をしたのは本当。でも、神奈川県民プラザで240円のコーヒーをみんなで長く長くすすって話してたっちゅうねん。誰や!ライターやカメラマンを優雅な職業やとイメージつくったのは。
実は我々の職業は、肉体労働である。カメラマンは炎天下であろうと10kgを軽く超える器材を運びながら撮影し、ライターは取材が終われば夜通しでタイピング地獄に陥ったりする。確かに高めのカフェでお茶しながら打ち合わせなんてこともないわけではないが、個人事業主でやっているものほど場末がシックリときてしまう。だから、冒頭の描写で怒り心頭だったサラリーマン諸氏はどうか怒らないで。ボーナスあるだけでうらやましいですから。
そんな3人だったが、最後は長々と2杯のコーヒーをすすった県民会館を追い出され、最終的にはビルの影のタバココーナーで小一時間ほど長話。ほらね、ドラマみたいじゃないでしょ。「自分はあーですよーこーですよー」と現状報告しつつ、ジョイントできそうなものは「あ、もう、ぜひぜひぜひぜひぜひ」みたいな感じ。特にフリー2年目の自分はチャンスもらってがんばってナンボです。
いやぁ、みなさんいろいろと動いておられます。とりあえず、いかにアウトプットしていくか。あの手この手を考え実行できるのが、フリーランスでこの職業をする良さだと断言できる。こんな、紙やネットが煩雑としている時代だからこそ、手玉に取れることもありそう。え?自分?フリーで2年目だけど、あれやこれやと考えてますよ。「後輩達に20代の良さは失敗できるところ」と言ったことがあるけど、まだまだ自分もチャレンジする限りホームランを狙っていけばいい。失敗できないものは、きちんとヒットを狙って掲載実績にしていけばいいんだから。
2006-06-30 見えていることと見えていないこと [長年日記]
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いかに自覚するかが、大切なことだと最近は考えている。例えば、自分ほどつまらない人間はいないと思っているし、自分が死んでも結局は世界的に何も変わらないと思っているし(その上で家族や恋人、友人・知人は悲しんでくれることも知っているのでご安心を)、自分は専門職でもまだまだだと思っている。出会いや別れを繰り返しもした。例えば、以前に勤めていた会社からは盛大に見送られつつ退職したが、別に経営的に損失があるわけでもなく、新しく人を入れてさらに業績が成長している。でも、その上で、元気な姿を見せると「デブったな…」とつぶやかれながらも喜んでくれる。
なんとなくだが、そういう覚悟って必要と思うのだ。そういう芯があるからこそ「いや、自分できまっせ」とか背伸びしたり「がんばらなアカン」と正しいタイミングで思えるのである。そして存在を歓迎してもらえる。自分が凡人だと信じることができると、謙虚にもなれる。誰かが何かを教えてくれていて聞いた方がいろいろ出てくるときとか、意見をぶつけた方がよいときなどが自然に分かる。判断がつかないときに取る行動にも自覚を持って進むことができる。
自分が天才かどうか、いろいろ試してみるだけ試してみて、自分が凡人だと気付いたら覚悟決めて謙虚になるのもいいかもしんない。思うにうまくいってない人って、自信を持つことと謙虚になることが逆になっているのだ。自分を導く鍵を持っている人に「誰に口きいてるねん」と思われたら終わりだし、友人的に接してくれるありがたい先輩にはガンガン意見をぶつけていけばいい(たいていハネ返されるけど、なんぼでもいったらええ)。
我々のような自由制作業の場合、傲慢にならねばならないところと、謙虚にならなければならないところは如実に分かれている。それを取り違えるとえらいことになる。でもね、こんなこと書いても響かないわけさ、本当に必要な人に。こう書いて分かってくれるのは、その道を通過した人だけだろう。見えることと見えないことがあって、見えてない人が見えるようになるには自覚が必要になると思う。
おれも以前は見えていなかったんだろうな。で、さらなる高いところから見ると、まだまだおれも見えてないんだろうな。その上までいったときにどんな景色が広がっているか確かめなきゃね。凡人はいろいろ積み上げなきゃならないから、がんばるしかないのさ。
uracci [tasom> いやぁ、tasomとは業界もポジションも全然違うやん?で社会人歴は似たり寄ったり。同じかむしろtaso..]
マッキー [現在松山のマッキー(超凡人)です。子供も生まれてさらに平凡な生活を送っています」(笑)こちらはもっと平凡を究めてみま..]
uracci [なんだかギトギトした日記ですまんねぇ(w こちらはなんしか動いてないと、痩せて飢え死にしちゃうんよね。 でも、太って..]
なる [みんなそれぞれのやり方で、たたかってるんよな。 プレッシャーや現実や力不足やらその先に見たい風景。 おれも積み上げま..]
uracci [なる兄> また4時にお返事とか!やっぱり夜って集中できますよね。 ドリーマーでがんばっていきまっしょぃ!]
みえこ [帰ってくるの、待ってるよ〜♪]
bobio [特別展見にいかさせてもらうわ! 仕事頑張ってな(´∀`)]
mtana [見に行ってきたよ。 感想としては言葉を失うってとこですか。 彼女と一緒に行ってたけど会話なんて出来ない雰囲気になっち..]
uracci [みえこ> 忙しい中、Hit&awayやろうけど、会えたらええのになぁ。なんとかがんばってみます。 bobio> ま..]