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sawadee!!紀行+


2006-06-29 力配分 [長年日記]

okurayama_yokohama

今日は、カメラマンのぐっちさんとライターの小林氏とお茶をした。おしゃれなカフェでカプチーノを傾けながら、「これは豆からして違いますね」などと知的な会話を交わし、サラリーマン諸氏がオフィスであくせく働いている平日の午後に、大変優雅な時間を過ごした。ぶっといブランドもののスケジュール帳を開き「うーん、来週の水曜日は表参道ヒルズで電通のディレクターと打ち合わせだなぁ」と誰かがウムと唸り、「あ、私はその頃は原稿用紙とにらめっこですよ♪」とにこやかに相づちを打つ。
なんてことはあるかい!ぐっちさんと小林氏とお茶をしたのは本当。でも、神奈川県民プラザで240円のコーヒーをみんなで長く長くすすって話してたっちゅうねん。誰や!ライターやカメラマンを優雅な職業やとイメージつくったのは。
実は我々の職業は、肉体労働である。カメラマンは炎天下であろうと10kgを軽く超える器材を運びながら撮影し、ライターは取材が終われば夜通しでタイピング地獄に陥ったりする。確かに高めのカフェでお茶しながら打ち合わせなんてこともないわけではないが、個人事業主でやっているものほど場末がシックリときてしまう。だから、冒頭の描写で怒り心頭だったサラリーマン諸氏はどうか怒らないで。ボーナスあるだけでうらやましいですから。
そんな3人だったが、最後は長々と2杯のコーヒーをすすった県民会館を追い出され、最終的にはビルの影のタバココーナーで小一時間ほど長話。ほらね、ドラマみたいじゃないでしょ。「自分はあーですよーこーですよー」と現状報告しつつ、ジョイントできそうなものは「あ、もう、ぜひぜひぜひぜひぜひ」みたいな感じ。特にフリー2年目の自分はチャンスもらってがんばってナンボです。
いやぁ、みなさんいろいろと動いておられます。とりあえず、いかにアウトプットしていくか。あの手この手を考え実行できるのが、フリーランスでこの職業をする良さだと断言できる。こんな、紙やネットが煩雑としている時代だからこそ、手玉に取れることもありそう。え?自分?フリーで2年目だけど、あれやこれやと考えてますよ。「後輩達に20代の良さは失敗できるところ」と言ったことがあるけど、まだまだ自分もチャレンジする限りホームランを狙っていけばいい。失敗できないものは、きちんとヒットを狙って掲載実績にしていけばいいんだから。