2007-03-08 五体倒置とBARで爆睡の法則
hakata to dazaifu
もうアカンと何度も思った。それほど今日の任務は過酷だったのだ。解説すると、国道3号の道路にあるとある物をすべて撮影し、図面と照らし合わせて有無を正しくチェックすること。作品でもあるまいし、写真を撮るのは簡単だ。理系の技術者と役所が使うのだから、格好いいとか、感銘なんて必要ない。写っていればいいのだから。で、図面のチェック、これもあるかないかを調べるだけでラクチンだ。それを今日は15km歩いてこなすだけ、ラクチンだと思っていたのが大間違いだったのだ。
その撮らねばならない物は、だいたい40mにひとつはある感じで、場所によってはないこともあるのだが、多いところでは200mの間に17個もあったりする。そのひとつひとつをチェックするたびに止まって、振り返って、中腰になって写真を撮影し、図面を見てチェックをする。うーん、最初の数個で何に似ているか分かった。チベット密教の五体倒地だ。立ち姿勢から、拝んみながら、しゃがんで、座って、うつぶせで寝て、座って、立つを繰り返す五体倒地ほどの過酷さはないにせよ、淡々と歩くことができないのはかなり苦痛だ。あとひとつの実例を挙げると、自分はインドのヒマラヤ5000mクラスの峠を8個ほど自転車で越える旅をしたのだが、日本一周をした自転車好きの人から「すごいですねー」と言われたことがある。いや、すごいのは日本一周だ。間違いない。日本が優れているのはコンビニの数とアップダウンのなさだけで、自分が自転車で日本一周したら町の中の信号の数に心身疲労するはずだ。自動車が最初はローギアのように、自転車だってこぎ始めが一番きつい。日本一周したその彼は何千回も何万回もギアを1から立ち上げてきたのである。ヒマラヤなんて登るのがしんどいだけで、信号の数はゼロ。こぎはじめたら休憩までこぎっぱなしってのはラクなのよ、ほんと。
話はそれたけれども、常に立ち止まって写真を撮ってを繰り返していたら7km地点ぐらいで足が痛くなってきた。この頃からマラソン選手とか難民とかは凄まじいと思うようになってきた。あと、デパートを何件も目的の物を探して歩き続ける女の人も尊敬した。福岡空港から太宰府を越えたあたりで本日の業務は終了…。4つくらい市区町村が変わったっちゅうに。
打ち上げは、昨日の一京で。魚シューマイを食べ忘れていたからだ。それ目当てで行ったら、以下の姿造り→残りは天ぷらとか、恵比寿牡蠣とか、ガシラの煮付けとか、今日もファンタジー。「疲れも忘れるね」と酒で痛みがなくなっただけなのに妙に強がったりしつつ福岡の夜は更けていくのだった。
と終わるわけはない。今日は一京は7割の力で卒業。次に行ったのは「一竜」というラーメン屋。ここの豚骨はなかなかよろしい。口に入れた瞬間は濃厚だが、飲み込むと意外とアッサリ。そう、飲んだ後に最適なラーメンだ。他を開拓していないので比較しようがないけれども、とりあえず◎。
そのあと、さらにBARへ行ったのだけれども、足の疲れが災いして爆睡。先輩の音楽酒場に入り浸っていた時からBARは寝るところになりつつあるような…。ま、それくらい居心地がよかったし疲れていたんでしょう。久々にBARも堪能したいなぁ、と行ってたくせに思う今日この頃。明日もまた歩くか。はぁ〜。