2006-03-26 回顧録【大阪から出国じゃー】 [長年日記]
kobe_hyogo
海にはロマンがある。飛行機でバビューンと端折ってしまっては旅情も何もない。移り行く景色を目で見るだけでなく、肌で感じながら旅をしたい、だから船に乗るのだ。というのは建前の話。ほんとはオカネなかったんですよねー。片道だけど諭吉さん2枚で上海に行けるなんて、いー話じゃないですか、ということでわれわれは船に乗ったのだ。
船に乗ると免税の48時間が訪れる。ビールがなんとジュースと同じ値段で売っている。そしてタバコも安い。前回に乗ったのは8年前だけど、これはいまでも変わってないだろう。だが、確かメシが高かったはずだ。うっすらとだが「次に乗るときは、食べ物を持って乗ろう」と誓ったはずだ。ということで、ターミナルまでの道中でカキピーやらいろいろ購入。これで高い船内食を食べずにすむぞ。
で、船。乗ってみたら以前よりビールが少々高い。「あーあ、ビールがこれだったら食堂も高くなってるんだろうなぁ」と思いながら食堂もチェックしてみる。カツ丼…350円。。。いっこも高くないやん!どれだけ貧乏やってん、学生のときのおれ。嗚呼、情けない奴だと過去の自分を著しく非難しながら、結局この食堂にはお世話になりっぱなし。中華料理の品々もここで思い出す。
1日目は大阪港→神戸沖→明石海峡大橋→瀬戸大橋→しまなみ街道→下関と、瀬戸内海を通過した。夕日がしまなみ街道の手前で落ちる。とても美しいオレンジ色のサンセットだった。2日目は福岡沖→五島列島沖を早々に通過して東シナ海をひたすら進む。水平線が少し弧を描いていた。何度も見たが、こいつには地球の丸さを思い知らされる。
そして3日目、起きたらすでに揚子江の中にフェリーはいたのだった。
【つづく】
エピソードのない日程での旅行記っておもしろく書きにくいもんですなぁ。ちと文章のリハビリ中ですので、懲りずに見てください。