2007-05-07 我が家の庭 [長年日記]
okurayamakouen_yokohama
本当は庭なぞないのだが、家から細い道路を隔てて向かいに大倉山公園という神奈川県でも有数の梅園がある。ここを勝手に庭と思い込んでいるだけなんだけど、2月に梅が咲いてからというもの、自然景観がめくるめく変わっておもしろい。
まず、2月は梅の季節。このときだけは屋台が出たり、ステージで琴や尺八の演奏、野点などがあるため、かなりの人で賑わう。多種多様な梅が植えられているため、当然、早咲きも遅咲きもあって、1か月くらい楽しめた。本来なら梅と同時期に積雪が1〜2回はあって墨絵のような硬派な風景になるのだが今年は暖冬の影響で雪が降らなかった(泣
そこから数週間経つと桜が満開になる。残念ながら今年は雨が多くてあまり楽しめなかったが、部屋の窓から桜の木々や新緑の芽吹きが眺めることができておもしろい。
4月末からは、どんどん緑が増えていく。ものすごく力強く、カラッとしていた雰囲気に生命の息吹が加わり、モワッとした雰囲気になる。ケキョッケキョケキョと下手だった鶯の鳴き声が午前中はホーホケキョと鳴くようにもなる。だんだん緑が増えて、あたり一面が緑のトンネルになる。僕はこの季節がかなり好きだ。池にはオタマジャクシが群れていたりする。
5月になって虫が鳴き始めた。ジーーーーーーーと長く鳴く虫がまず出てきた。湿気が増えたのか、朝4時のいまは公園一面がモヤに覆われていて神秘的な雰囲気だ。さっきタバコを吸いに外に出たのだが、今日は雨の後だからか、連休が明けるからか、とことん無音だった。タバコの紙がシパシパシーーーと燃える音とたまにカサリと落ちる葉以外は何の音もなかった。虫も鳥も人も眠っている日だったのだろう。
明日も朝一番に尺八を練習する人がやってきて鶯がホーホケキョとなく。大倉山公園のいつもの朝がやってくる。