2006-09-16 良いコピー良い文章 [長年日記]
okurayama_yokohama
やはり仕事柄、良いコピーって何だろう?良い文章って何だろう?と考えることが多い。そんなもん分かったら、即座にすべての企業や人を幸せにできて、かつ自分も効果に相応するだけの収入を得て、みーんなが幸せになる。それはできることなら、やってみたいねーってことなんだけど、なかなかそうはいかない。自分の実力や時間が足りなかったり、逆に相手と言おうか取材先の企業やら対象物などに満足できないこともある。加えて企業コピーの場合は、営業だったり時期だったり外的要因も多い。
で、何かというと、できるだけ関わる人の近くに寄って発信するのがコピーの場合、良いのではないかと考えた。そっと耳打ちするようなスタンスである。正面に立って「この商品ええですよ」ではなく、街ですれ違う見知らぬ人が「あの商品ってええよなー」と歩いていくような感覚?ま、そんなところだ。
東京に来てからは中吊り広告やら雑誌ばかりで研究してきたけど(制作畑の友達少ない…)、前に勤めていた大阪周辺には見習うべき人がたくさんいて、若い俺は焦って見た目に派手なものを追っていた気がする。でも、そういうところを離れて野に放たれてみたら、なんというか「気温や湿度みたいなものがけっこう体に影響を及ぼしている」というジンと残るコピーが良いのかもしれないと考えるようになった。もちろん企画も写真もデザインも、そういうスタンスのものを考えるようになった。人気商売の職業だけれども、長い目で見た戦略や効果を考えるようになったのかもしれない。
それに対して、文章というか自分のやりたいことというのは、もっとさらけ出したりぶっ飛んでみてもよいと考えるようになった。最も近いジャンルの旅では、旅行人やらがキッカケで起きた旅ブームで「ただの旅行記=珍しいところ行ったよ」から「切り口=こんなこと追いかけてマニアックです」の風潮になってきたと言える。でも、いまになってさらに先の時代が来ると感じ始めた。落語がお笑いにいったように、古典落語のような「自分をさらけ出す旅の記録」が帰ってくる気がしたのである。なんか、これだなと感じた。そして俺は、そっちの方が好きだ。長い旅をすると人はどう変わってゆくのか。世界中の新しいものに触れたらどんなインスパイアが待っているのか。沢木耕太郎じゃないけど、長い旅が書きたい。もう、こうなると売れる売れないじゃない。おれの銀河鉄道はどこを走っているのかってだけの話だ。バーチャルで満足できる世の中に対して、リアリズムじゃないと得ることのできない絶対的な差を見せつけることが今のテーマとなっている。
やりたいようにできるのが一番なんやけど<br>色々弊害も多いわけで、その中で本物を<br>常に世の中に出していかなければいけないわけで<br>人気商売たるゆえんもそこにあるんじゃないかと。<br><br>後悔先にたたず。<br><br>俺もイラレ、フォトショ、ワード、エクセル、パワポ、フラシュと<br>スキルアップと他に覚える事も多すぎて時間が欲しい。。。
うんにゃ、それを切り分けたって話だぜよ。<br>自分のスタンスとか、生き方の切り分けって<br>きっとお医者さんのオペみたいなもんで<br>必要なとこと、必要でないとこを<br>きっちり切り分けないとビョーキになっちゃう。<br>ただ、オペとは違うのは、時間をかけて切り分けていいところ。<br>30男になってやっと切り分けようと思ったんかいなぁ。<br><br>で、そのソフト軍団は欲張ってるなぁ。<br>おれ、もうwordやexcelを使う仕事なんてしたくもないし<br>フラッシュとかはチャレンジもしなさそう。<br>それよりできる人と組みたいです。<br>でも、生きるためにパワポは時に必要そう…