2006-07-01 あの国の野望が一段階進んだ日 [長年日記]
okurayama_yokohama
西藏鉄道が完成し、開通したらしい。簡単に言うと、チベット自治区(旧チベット王国)の省都、ラサまで鉄道が開通してしまったのだ。北京から寝台特急も走っているとか。この結果、どういうことがおこるかというと…
いまでさえ半数を超えた漢民族の流入がさらに進む。つまり、チベット王国を占領したという歴史がさらにうやむやになる。また、共産主義も中華思想も、チベットの宗教を弾圧しているのだが、こちらの動きも加速するだろう。データでは年間5000人もの人がチベットを捨て、インドやネパールに向かっている。なんとその半数は僧侶だという。寺は破壊され、心のよりどころだったダライ・ラマを拝むと政治犯に…そんな国に占領されたら、そりゃぁ出たくもなるさ。
ということは、他のホームページでも多数書いているだろう。この件については、国やメディアから情報は来ないと思ってもよい。田中角栄が台湾と国交を断ち、中華人民共和国と国交を結んだ時点でこの国では中国に関して正しい情報が入ってくると期待しない方がよいのだ。
さて、中国の狙いは?という本題だが、どうやらチベットの資源を手にしたいという見方が強い。以前までなら、「中国に染められたチベット人はかわいそうだが、いまさらチベット独立を達成すると経済的にさらにかわいそうになる。だって何もないもん」という論調が主流だった。これはひょっとするとガセネタかもしれない。なぜならば、チベット高原ではこれまでに90を超える鉱物資源が見つかり、そのうちの26種類で潤沢な埋蔵量が確認されているのである。また、行かれた方は体感したと思うが、水力・風力・ソーラーエネルギー・地熱などのグリーンエネルギーが豊富なのだ。ようするにチベットは石油に頼らずとも電気を持てる数少ない国なのである。とにかくチベットの中国領既成事実化の他に、豊富な鉱物資源を奪取するために鉄道は不可欠なのだ。作業員(人民)の配置から、発掘した資源を効率よく東シナ海沿岸の工場地域に運びたいためのものである。
これに付け足して、チベットには広大な空き地がある。ここをほしがる意図というのは勘のいい人と自分は同じ意見じゃないかな。そう、核廃棄物をポイしちゃうんだろうね。こんな大切なことを国民に伝えずに、「おめでとう」と祝辞的な言動を見せるお国とメディアには、「おめでたいですね」と言うてやりたいわい。とりあえず、近い日にこの鉄道に乗りにいきたいものだ。1000元ほど共産党を助けてしまうが、諸悪の根源を
レポートしたくなってきた。肉を斬らせて骨を断つ、1000元払って1000万元分は世の中に影響を与えたい。
いけたら行きましょう。9月ぐらいに。そのまま<br>カイラス抜けてあの国に。冬の寒さに耐えてる乾いた大国に。
淳><br>タリバン以前のときに逆戻りやがな。<br><br>ただ、この鉄道、無視できんよね。<br>できたことを揶揄する声は多いけれども、<br>おれはあえて乗り込んでレポートする必要があるかなと。<br>この鉄道にチベタンが乗ってないだけでいくらでも書ける。<br>ほんまはチャリで行きたかったんやけどね。<br>旅人目線で言うたら、ランクルと鉄道にそこまで差があるのかと。
とうとう開通してしまいましたか・・・(x_x)<br>そう、チベットは人権問題だけでなく、環境問題も抱えているのです。<br>ぜひルポしてくださいっ!!
ゆっきー><br>チベットはほんと広いです。実はラサを中心に<br>まだ2〜3本の鉄道路線を開通させる計画があります。<br>どうせこの国では、ゴルムド→ラサの鉄道にしか興味ないだろうから<br>詳細は入ってきにくいけど、注目です。