okurayama_yokohama

iPODを持って2年半。なんか、こう、軽いんよね、音楽が。CD選びってのは、もんのすごい楽しみのひとつだったと思うわけですよ。長いドライブに持って行く10枚くらいとか、寝る前の今日のこの1枚とか。それも気分やシチュエーション、次に交換するのが面倒くさいからとか、いろーんな背景やら理由でCDを厳選していた気がする。はまっているCDとかってどんどんなくなっていくんやろうか？はまるものが絶対に曲単位に移行している気がする。iPODも確かに操作ひとつでアルバムをチェンジできるんだけど、同じ一手間ではない。そこには思慮のタメがない。
あと、mp3ってのはパソコンのデータであって、目に見えるカタチをしたものじゃない。これがけっこうマズイと思うのだ。お小遣いや給料を支払って、四角いカセットやらCDを買う。オカネと引き換えに物質を得るわけだ。そこには、その人なりのストーリーが盛り込まれる。待ちわびた、生活が苦しいけど買った、買ってみたらハズレだった、ジャケ買い大成功！とか。そして、そのCDを手にするたびに、デッキでかけるたびに、その甘酸っぱい記憶が蘇る。そういうのってイイと思うんよね。データを落とす時代になっちゃったら、ひとつの文化がなくなっちゃう。日頃から物質社会をけなしているんだけれども、今日はめずらしく物質とオカネの関係をほめてみた。