2005-04-15 音楽というツール [長年日記]
tokyo
8日ぶりの完全休暇だったねー。なーんもしてない。久々にゆっくりしてみたよ。部屋で音楽を聴いていたら、旅のシーンが次々と浮き上がってきた。みんなにはないかな?「この曲を聴いたら、あのときのことを思い出す」ってこと。旅に音楽を持っていく理由のひとつとして、音に記憶を乗せてしまうという作業がある。以前は、旅行中のささいな音を聞き逃さないために音楽器材は一切持っていかなかったのだが、卒業旅行のスリランカ&南インドでそれはそれ、これはこれということに気が付いたのだった。
そのとき、自分はスリランカにいた。ひとりで日がな海と宿を往復する日々。かなしいことに旅行者とは1週間以上も会うことはなかった。そのとき、はじめて聞き慣れた音楽を自らかけたのだった。レッドツェッペリンのリマスターとレッドホットチリペッパーズのブラッドシュガーセックスマジック。テープがすり切れるまで聴いた。それ以来というもの、僕はこれらのアルバムを聴くとスリランカの情景が浮かんでくるようになった。これは癖になった。前回の旅でも、音を各地に埋め込んできたのだ。例えば…
sunday bloddy sunday/U2…ロンドンデリー/北アイルランド
with or without you/U2…ダブリン/アイルランド
風の谷のナウシカのテーマ/スタジオジブリ…フンザ/パキスタン
rock star/the weekends…バーミヤン/アフガニスタン
この効能は別に旅だけに留まらない。
stand inside your love/sumashing pumpkins…就職したての時期/大阪
glavity of love/enigma…映画『ウルトラセブンの子』撮影時期/香港&大阪
音楽があれば、ぼくはいつでもそこへ帰ることができる。
そういう人生の旅をしています。音楽を使いつつ。