2005-03-12 おもろいの? [長年日記]
tokyo
わしがアカンのか…?
『エンタの神様』というTV番組を見た。ウチはドミ(大人数大部屋)だから、誰かが特に希望する番組があるとそれを見ることになる。ようするにだれもが野球中継のときの親父になれるのだ。
そんななりゆきで見たこの番組。詳しく説明する必要はないだろう。若手お笑い芸人がネタを披露するのだ。見て思った。まったくおもしろくない…。どこを改善すべきとかそんな問題じゃない。9割方おもしろくない。実際にはふたつほどのコンビのとある瞬間に風速を感じたくらいだろうか。特に関東の一人芸は終わっている。と、批判めいたことを書いてみたが、今日の日記の目的はそういうことではない。本当におもしろいと思ってみんなが見ているのか?ということが知りたいのだ。
みんながおもしろいと思っているからこそ、スポンサーも取れるし、あの時間に放送もできる。視聴率だってなかなかのものでしょ?でも、自分はおもしろくないと思った。そして、自分はTVを見て「笑う」ということに関して、そんなにみんなと離れたセンスではないと感じている。つまり、「自分にとって笑えること」って一般的なの?というモノサシが分からなくなっているのだ。
最も印象的だったのはカンニングの竹山がひとりで喋っているとき。彼は本気でいまのお笑いブームの実情と内情、改善すべきことを独白していた。しかし、間ごとに聞こえる笑い声。まったくもって客はあほうである。彼は真剣に語っているのだから。ブロイラーが流れてくるエサを食べてしまうように、押しボタンを押すと必ず信号が青になるように、客が笑う。それは笑顔というコトバが持つ笑いでもなければ、抱腹絶倒するようなものでもない。おそらく条件反射でハハハ…と笑っているのじゃないのか?
転んで亡くなった中島らもさんがホラーやミステリーを始めたのは、このような笑いに嫌気が差したからだと聞いた。リリパットアーミーという劇団をやっているときに、予定調和で笑うお客さんに違和感を感じたのだ。そして、とあるとき笑いの中に「恐い」というエッセンスを入れてみたという。お客さんは、果たして引きつった笑いをするのか!!!しかし、ならなかった。らもさんほどの人をもってしても、変わらなかったという。そして、本格的にミステリーやホラーに取り組んだというのだ。
はっきり言って、芸人よりも客の方がボケてるんちゃうか?
というわけで、もし最近の芸人がおもしろいと思う人がいたら教えてください。お願いします。個人的には中川家と(元?現?)ドンドコドンのぐっさん以降、おもしろいお笑いは出てきてないなぁ。
何か、旅から帰ってきたら波田陽区が人気出ててびっくりした。<br><br>最近は一人で他人のいろんな事をネタにして笑うのが流行ってるのかねえ?ホンマにお笑いが最近、寒いとは俺も思ってた。<br>単純に年を取っただけではないなあって。<br><br>高校の頃、テレビで見たジャリズムのネタで笑いすぎてむせて一晩中苦労したことがあったなあ。
あの番組の笑い声は日テレだけに効果音入れてるだけやろ?いつも同じ笑い声な気がする
yoshiya><br>笑えんの多すぎて、よけい苦痛やわ。アメリカやったら裁判して勝てるよ。「お笑いっていうので見たら鬱になりました」というだけで。<br>chinu><br>もし効果音やったら、世間に対するすごいアンチテーゼになるよ。「オマエらマジメな話でも条件反射だけで笑うほどバカでしょ」とテレビが言っていることになる。そして日テレにそんな度量はないと思われる。