tokyo

スリムになれる！やせる！そう信じて毎日の肉体労働に勤しんでいる。週休1日ペースだけにかなりキツイよ。ネット上に姿を見せなかった期間のほとんどは、マンションやら家の解体作業を手伝ったり、左官屋の真似事をしていたってわけ。「お金をもらって、体がしまっていくんだ。出会いのないスポーツクラブだ」と言い聞かせなきゃやってられんわい！
今日の作業は、ひたすらセメントを打つというもの。ちなみに「セメントを打つ」というのは、セメントを流し込んで、ならして、舟型のコテで表面を平にするという一連の作業を意味する。ようは壁を作ったり、床を作ったりするってことね。業界独自の用語というのは、興味深い。「ハツってくれ」とか「手元、来んかい！」とか。ちなみにハツるとは削ること。手元とは、職人のアシスタントを意味する。
で、ひたすら職人さんたちと一緒にセメントを打っていたわけだが、とある現実に気付いた。コイツらやせてない…。こんなに仕事がハードなのに。40歳を過ぎた人が多かったのだが、みんな一様に洋梨型の体型なのである。こんなおっちゃんたちも「若い頃はワシもワルさしたものだよ」とか、ヤンキー上がりであることをやたらと振り返るのだ。
ん？ちょっと待てよ。おっちゃんたちのほとんどが洋梨型体型で、けっこうヤンキー上がりがいる。若手の多くもヤンキー上がりで、しかしながらいまは腹筋が割れた非常によろしい体型をしている。統計学的に見て、『ヤンキーは現場作業員になる。そして早めに結婚する。いつのまにか太る』という確率は異常に高いのではないのだろうか。ヤンキーだと太るのか、現場作業をすると太るのかは分別がつかないが、彼らはまずオッサンに育つ。いわば出世魚。そう、セイゴが必ずスズキになるように。