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sawadee!!紀行+


2005-02-10 断、スパイラル! [長年日記]

kobe

チャリで明石駅前まで往復した。またもバス代の600円をケチるためである。突然だが、堕ちる周期というものは人生で必ずやってくる。「それを打破するためには、いま何をすべきか」ということを考えながらペダルを踏んだ。書く仕事は帰国後から始めたにしては順調だろう。しかし、財布が薄いと思考回路は悪い方へ悪い方へと向かわざるを得ない。「おれはいま堕ちに堕ちている」。底辺からの上昇に向けて脳みそを動かしたのだった。
駅前までの5km以上の道をチャリで行ったのには理由がある。バイトの給料を取りに行ったんだけど、交通費が出ないものだったのだ。夜を徹して働いてやっと手にした8000円弱の給料。だからこそ、そのための交通費が惜しい。面接600円+仕事日の往復1200円+給料を取りに行くための600円+移動時間の合計3.5時間を払っていたら割に合わないのは明確である。近所のマクドナルドやサンクスより給料がほしい!久々にペダルを踏んだ理由は、なんともしょーもないキッカケだった。ラダックの自転車サイトを見てくれている人には、本当に申し訳なくてしょーがない。
結論を言うと、神戸市の果てに住んでいては何もできない、ということだ。早くここを出よう。そう誓って帰り道を急いだら道に迷った!薄暗い田んぼの中のあぜ道を進んでいたのだけど、西へ向かう道が途絶えること数回。何度も西へ向かう小道へ入るが『コ』の字型になっていて、東方面へ弾き出されてしまう。遠くの幹線道路を走る車の群れを眺めながら、思考はいつしかラダックを走った時のこととシンクロし始めた。
息が切れる音がする。心臓が高鳴るのが内側からドクンドクンと聞こえる。自分は自然の営みの中で生かされている。もういい、ペダルを踏むことが今のすべてだ!ということが連々とつながっていく。空はひとつ。この神戸市西区の空は、確かにラダックへ通じている。「僕は世界中どこでも行ける」。それはこの世界が、何のことはない『ひとつ』だからに過ぎない。あたり前のことだ。小さな自分がそこにいた。ペダルを踏みしめていた。「恥じないことならば、何をやってもいいんだ」。その心境に至るまでに時間はかからなかった。自転車は原点を教えてくれる。よく「なんで自転車をこいだんですか?」と聞かれるけど、ひとつの答えに到達した気がした。
家に帰ると、ばあちゃんが「アンタ、ゴハンはよ食べーな。お父さんはもう終わってるねんで!」とせかす。食事中もしゃべりかけてきたと思ったら「そやそや、国民健康保険の振り込み用紙が来とったで」だって。現実は厳しいのぉ…。また小さな自分に戻ってしまうのだった。
少しずつ、少しずつ向上させていきますか。ボチボチでんな、とはよ言えるようにしよっと。

本日のツッコミ(全4件) [ツッコミを入れる]
JUN (2005-02-11 01:08)

国民健康保険、減免しよる?ウラ結構安くなるんと違う?

joy (2005-02-11 02:15)

もうかりまっか〜?(笑

chinu (2005-02-11 15:49)

はよこっちにきなはれ

uracci (2005-02-11 23:35)

おのおのがた>今年はもうけるでー。