2005-01-10 期間工日記(旅への資金調達1日目) [長年日記]
toyota
まったく、企業ってやつは!健康診断の日だったんだけど、いかんせん手際が悪すぎる。そのおかげで、昼寝しまくり。決してサボってたのではなくて、「いまから待ち時間なので、寝ていただいても結構です」とか、信じられないことを係員が言っていた。450人が次々と検査されていく図を想像していただけに、ものすごくカルチャーショック。これで給料がついているんだから、企業ってスゴイ。
問診でひっかかった。どうやら手のケガがマズイらしい。もう肉も盛ってきてるし、今週末には間に合いそうなんだけど、社内規約がどうこう…。隣の部屋の人によると、これくらいの傷は工場内ではしょっちゅうだから「大丈夫ちゃうかな?」と言ってたけど、なんだか一抹の不安。
健康診断の時に、パンツ一丁になることがあるんだけれども、そこで信じられないモノを見た。それは白のブリーフで、ふともも部分のゴムが伸びきり、糸くずがところどころ垂れている。エッジの部分は破れに破れ、あたかも落ち武者の髪型やヨロイのよう。前部にはクリーム色のシミがところどころあった。謎なのはケツの割れ目から腰にかけてもシミがたくさんあったこと。ひょっとして前後を変えてはいているのだろうか…。一か月間はき続けても、あそこまでの貫禄を身につけるのは難しい。健康診断には基礎的な運動能力をチェックする項目があって、屈伸や前屈などをさせられるのだが、パンツが運動をするたびに揺れるのだった。順番を待つ人垣の隙間から見える彼とパンツの姿はいまも脳裏に残っている。不覚。
今日は、おとなしく寮に引きこもってネットとかしていた。23時頃、風呂に行ったらガラガラで、ほぼ貸し切り状態。やったー。ゆっくり湯船に浸かっていたら、長髪の男があらたに風呂場へ入ってきた。どちらかというとオタクっぽい風体の彼は、洗い場に着くやいなや屁をした。ぷぅ〜〜〜。響きわたる、なさけない音。しかし、彼はまったく動じずにわしわしと髪の毛を洗うのだった。湯気の奥に見えるその光景は、回想シーンのような、現実のような、ファンタジー感あふれる残像となっていまも脳裏に残っている。不覚。