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sawadee!!紀行+


2005-01-09 期間工日記(旅への資金調達0日目) [長年日記]

toyota

〜突然ですが、愛知県はT市にやってきました。来年の梅雨頃には出国したいから、さっさとオカネを稼いでしまおうってわけ。もちろん、書く仕事と写真は豊富な時間を使って企画書をつくりまくるわけです。で、より集中して両立させるべく、慣れ親しんだ関西をはなれてみました。いってみれば、山ごもり。〜
朝9時に実家を出て、青春18きっぷを使って名古屋方面へ。途中の米原では「ありえるんか?」というぐらい雪が降っていた。まさに墨絵の世界。線路やプラットホームに次々と雪が積もってゆく。大垣からは浜松行きの新快速に乗り換える。刈谷という駅で、大学時代の同級生、ゆうすけ夫妻とキシと再会した。すんなり工場へ赴任するよりも、お昼ご飯くらい仲間と食べておくべきでしょ!中部地方のメシ屋は、関西地方のそれとは少し雰囲気が違う。開き直っている店が多い。みそかつを食べたこの店はヤケクソか?というラクガキのようなメニューが壁中に並んでいる魅力的な店だ。店主であろうオヤジも、接客を担当しているおばちゃんも、無駄口は叩かない。これが関西とはまったく違う。
デリカシーがない、と言えばそれまでだが、関西のお店はいい意味でにぎやかだ。「兄ちゃん、何しに来たん?」。ほっとけちゅうねん。先にオーダー聞いてくれよ。女の子とゴハンに行ったりしようものなら、たとえ相手が誰であろうと「兄ちゃん、女の子にはな、おごったらなアカンねん」。「兄ちゃんケチなこと言うてたらモテへんで」。いや、親戚なんですけど。しかも年上で初めての競馬で大穴を当てたのよ?しかし、関西のおばちゃんは人の話を聞かない。この救いようのなさが憎めないのである。純関西育ちの自分にとって『無口で着実な仕事』というのは、ガンコもしくは潔癖性とも思えてしまうのだった。だが、このように初めてのところに来て、ギクシャクしてしまうのは旅の醍醐味とも通じるところがあり、慣れれば楽しいものである。異文化交流。意識を傾ければ、日本国内なのに海外ほど感性に訴えかけてくるものがあるものだ。
3人に送られ、T社の寮へ。いるわいるわ、車を組み立ててオカネをゲットしようとする男祭り。その数、なんと450人。なんだこりゃ!「出欠を確認しまーす」「それじゃあ、研修期間中に滞在してもらう部屋の鍵を渡しまーす」「寮の食堂にご案内しまーす」。このみっつで4時間もかかったよ。トホホ。それにしても、食堂の風景はすごかった。450名の初対面の男たちが食堂に満載。しかもガン無視されながら放映されている大相撲。これよ、これ。おれの求めていた場末感。こんなの大学時代の失敗コンパでしかめぐりあえんかったもんなぁ。あと、部屋。最初の一週間は、大の男二人が同室に押し込まれる。あのー、シングルでないならば、ドミトリー(大部屋)の方がラクな気がするんですが…。結局、茨城県出身の37歳のおっちゃんと新婚夫婦のように布団を並べて寝ることに。しかも相当の風俗好き。早速、夜の闇へと消えていった。それにしても昨年から茨城県民と知り合う回数が多いぞ?
夜はさきほどの3人に迎えにきてもらって、ファミレスへ。あー、知り合いがいてよかった。