2004-09-15 平和の常に一歩手前には [長年日記]
BARCELONA
ピカソだけの作品を置いている美術館へ行った。彼の少年時代から晩年までの絵をたくさん置いているところ。年代別に分けられているので作風が変わっていくのを確かめることができる。平和への切なる思いは、重たく暗いものだった。まるで脱却できないところで、もがき苦しんでいるかのような空気を吸った。ゲルニカ自体はここにないんだけれども、そのパートデッサンのようなものはあって、上を見ている人と折れた剣を持っている手があった。その顔は、爆撃機を恐れ「また来たか」という顔をしていた。
4人の兵士に4組の母子が銃を突きつけられている絵があった。怒り・失望・無感情・恐れ。突きつけられている方には4パターンの顔があった。そばには自体を飲み込めない幼子が地面にいる虫か草かを覗き込んでいる後姿があった。兵士にも4つの表情があった。スペイン内戦はプラハで見たロバートキャパ展である程度の予習ができていたのだが、絵の力もすごい。えぐい。その時代を生きていないのに後悔すら感じる。
今回の旅でアウシュビッツを筆頭に西欧社会の戦争の縮図を垣間見て、さらにそれが現代に繋がっている糸のようなものも見えた。この世の中に対して、この見えてきたものをぶちまけていきたい気分だ。彼らがそうしてきたように。
ピカソ、好きだ。怖い絵観たい。<br>ゲルニカも観て来い。
ゲルニカはパリにあるんだっけ?観たいなら、あるところに行く前に豊富な資金力で購入してはいかがかな?CDの売れ行き、どうよ?
ゲルニカは私の行った頃はマドリーにあったよ。<br>バルサからマドリーなら頑張って行ってみよう!
あれ?マドリーだっけ?パリだと思っていた。しかし、マドリーに行くことなく、いまはプラハだったりします。てか、いまAさんとメッセ中なんだけど。