2004-07-18 上がり下がり [長年日記]
GIANTSCAUSEWAY→BELFAST→DUBLIN
朝のコズウェイ・コーストは静かだった。カモメの鳴き声と砕ける波の音。それだけなのであった。朝焼け、というには遅すぎる時間だけれども、人の少なさで十分に「大自然の中のひとり」を満喫することができたのだ。バスに乗ってPORTRUSHという基点の鉄道駅に行く。ベルファストまでの値段を聞いて驚いた。「キャンペーンをやっているんだ、だから日曜日は4.50ポンドだよ」。国の北の果てから首都まで、まるでロンドン市内の移動のような料金で行ける。ゲンキンなもので、これで完全に気分が上がった。激上がり。そして鉄道内では爆睡。気がついたらBELFAST近くであった。車窓から見るこの街は、なんだか味気ない。気が充満していない街の代表格のような印象である。鉄道から降りて、一見した景色が楽しそうなら宿泊しよう、と心に決めてステーションの外に出てみた。
気がつけば、すでにダブリン行きの鉄道に乗っていた。どこまで行っても4.50ポンドの券を使ってアイルランド国境付近の駅まで行く。なんと、国の北端から南端まで、4.50ポンド(900円)で移動してしまったのだった。おそるべし、キャンペーン価格。