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sawadee!!紀行+


2004-05-13 旅の途切れ [長年日記]

Istanbul

風船がしぼむかのように、旅への情熱を失うときがある。今回の場合は、日本を感じてそこに属していない自分を想像したからではない。いつの日からか、アジアを横断するのが夢となっていた。たかだかアクロスアジア。こんなもの、ある水準以上の熱意があれば、誰にだってできる。それでも「できない」という人はさて置き(いろいろあるでしょうから)、何カ国かをかけめぐって、さまざまな人と出会ってきた。気の会うヤツも多かったし、どうしようもないヤツらもいた。たとえば、アフガニスタン人などは、救いようも救われようもない。自分の足で、いまなお自立することができないのだから。ソ連侵攻から始まり、部族間抗争、タリバンの急進、アメリカの資金援助、崩壊後のNGO乱立。彼らは常に金をもらい続けている。これからもずっと。止まったのは戦車だけ。アジアでは笑顔とよく出会う、と人は言う。なんのことはない、それは日本人の笑顔だった。

数年来の過剰なまでに膨張した夢の実現を終えた、自分はどこへ。答えは、近くにあった。とにかくアジアを出ること。この練りに練ったインスピレーションを持って、別世界に身をおかなければならないと思う。それも旅。カネもジカンも、はっきり言ってもうどうでもいい。オレはここにいる。

今週末から、アジアを留守にします。東欧へ。