2004-04-30 聖地の宿 [長年日記]
MASHHAD
この旅で多くの聖地と出会った。ここマシュハドはイランでも最大級の聖地とされているところ。モスクの門前町である。宿は昨日であったナターシャに「私の家よ」と連れてきてもらったところ。夕方にヨシヤとインターネットをして帰ってきたら、大きな女がアヘンを吸っていた。キツイ匂いで、すぐにそれと分かる。女は言った。私はこの人の第二夫人よ。イスラム教とは、相変わらずナゾなのである。自分はナターシャが言った「私の家」というコトバに引っかかっていた。彼女は第三以下の夫人?ということは、ここの宿主のナゼルは相当の甲斐性者ということになる。
イスラムでは、第二、第三の婦人を作ってもいいかわりに、すべて夫人の面倒を見なくてはならない。それがアヘンでもいいのかということはさておき、生活面で苦労はかけてはならないことになっている。ナゼルは小太りのひょうきんな男。小さな宿以外に経営しているものはない。