2004-04-08 伝染病となるか [長年日記]
KABUR
悪しき考えは伝染するという。今日、イラクのファルージャで日本人が拉致されたらしい。どうやらジャーナリストとNGO関係者ということ。旧来の友人ペパミンが教えてくれた。彼女はハンドメイドのアクセサリーを本格的に作っている人なのだが、カブールみたいなところからメッセンジャーをすると、なんか不思議な気がする。国際情勢とかについてあまり話したことがない上に、場所が場所だし。とにかく、つかまったということと、福田官房長官&小泉の「テロには屈しない」という発言を教えてもらう。国際情勢について追いかけているヨシヤと談義をする。「これはヤバイのではないか」。しかし、もはや出て行くすべはない。慎重に駒を進めていこうということで一致した。タリバンエリアに近い南部をまず避け、中部のバーミヤンや北部のマザリシャリフを回りながら情勢を見ようと。いざとなったらUNやNGOを頼るか、最悪の場合第三国に強制出国できるだろう。逆に小泉の超強気の発言に安心した。彼にはポーカーフェイスが似合わない。強気な発言が出るということは、それだけ裏側で何か手を回せそうだということを意味している。そういう意味で、ネットに行ってメッセンジャーにつないだのは正解だった。今日はテレビタワーのある丘に登ってカブールの街を一望した。広い。ラダックと同じように砂でできた家々。何か親近感を覚える。街から墓場を通り抜けて丘へ登っていくときに、かわいい子どもたちに出会うことができた。