2004-05-21
BURASOV→ARAD→HUNGARYborder
黒の教会の中を見た。こんなことを行ったら「もったいない!」とお叱りを受けそうだけれども、実は教会に飽きてきている。モスクのときもそうだったなぁ。パキスタン、アフガニスタンとがっつり見て、そのあとにイランやトルコに行ったらすでにお腹がいっぱいだったさ。ウワサには聞いているんだけど、どうやらギリシャ、トルコの海側、シリアとたどるとギリシャ系コロシアムとかばっかりらしい…。それでもペトラは別格らしいけど。
宿に帰る前に、裏山の山頂へ。ロープウエイで。ルーマニアの旗がハタハタとはためく下でルーマニアの大地を見た。馬車が通っているであろう畑が延々と続く。建物があるところはオレンジ色の屋根が続く。すばらしい。
さてさて、ということで久々に2泊したブラショフともお別れ。駅で国境までの値段を聞くと450000Leiだそうな。窓口に並んでいたら、ずずいとフローレンス(英語ではフラワーって意味らしい)というガタイのいいやつが寄ってきて、「バスなら安いぜ」と。値段は350000Lei。確かに安い!ということでバスに予定変更。アレ?ヒッチは?といわれそうだけど、ラクチンをチョイスしちゃいました。女心とか、秋の空とかをどうこう言えない変わりっぷり。そんな自分に新たな可能性を発見したり。バスの旅はとても快適。街で人を拾おうとするんだけど、ドライバーの客の引き方がヘタでヘタで。笑っちゃうぐらい。ゴロリと横になれることもしばしば。夕暮れとともにバスは街へ。時計を見たら21:30。なんだこりゃ。大急ぎで駅に行ったら、またバスの客引き。おいおい半額だよってことで、そのままバスへ。アラッド駅周辺は酔っ払いが多かった。で、自分も絡まれた。「なんだおまえジャポーニャか」。「ナカタ、だな」。きたきた。ここで相手の国の選手をほめるとややこしさ半減だ。「ハジはすばらしかった。そう、あのチーム全員が金髪で出てきたときは特にすばらしかった」。これで周りの雰囲気がガラリと変わる。チェルシーのアドリアーノの話をしたり。サッカー知識、大切です。さすがヨーロッパ。
2006-05-21 日曜日の珍客
okurayama_yokohama
ぽかーんと一人で家にいた。ピンポーンとチャイムが鳴る。「どなたさんですか?」。宅急便以外で、こんな時間に来るやつは訪問販売に違いないのだ。相手は「東京ガスの方から来ている者で、ガスの元栓をチェックさせていただきたいのですが」と名乗った。キター。これだから日曜日はおもしろい。関西で広告制作をしていたころ、あの手この手で家のチェックをする会社とかあったよなぁ、と脳裏をよぎる。
まだ、相手は何も問題のある行為をしていないので、こちらも失礼のないように身元とか、本当に東京ガスの人かをチェックする。「ほんまもんでっか?」あまりにもそういうオーラが出ていたのだろう。初老のひょろ長い訪問者は説明を始めた。「いや、あの私、●●●大倉山の▲▲という者なんですが、この度、お客様が使っておられるガスの栓に不具合の報告があって、直代理店の私たちがチェックしているわけでして、あの、怪しいとか、その、なんといいますか、うー」。ど、どうやら本物のようである。聞けばシステムキッチンの下に入っているガス管が直角に曲がっているところがあって、そこに鍋やら何やらをぶつけるとネジが緩む可能性があるとか、どうとか。一通り、説明を受けた後、ひょろながいおじさんは計測器のようなものを取り出して、「これをネジのそばにあてがって計測するだけなんですぅ〜」と言う。こりゃ、本物だ。おじさんを招き入れ、後ろから作業を見守るが、計測器をあてて「確認済み」シールを貼っておしまい。ほんものだった…。そういう人を疑ってしまう世の中なんだなぁ。
で、久々に自転車をいじってみようと外に出ていたら、またチャイムが。今度は登山家のような小柄なおばさんが立っていた。「あ、あの、ウガンダの子どもたちを救うためにっ、ウガンダの子どもたちが作った石けんを売っているのですが…」。また、まったく押しのない人がやってきた。丁重にお断りをするが、向こうも「いえ、あ、あの、貴重なお時間をありがとうございました」と言うではないか。このキャラは卑怯だ。田部井淳子さん(女性で世界初のエベレスト登頂者)を思い起こさせるビジュアルに、たどたどしいお願い。そして最後に「ありがとう」。やばかった。小金持ちだったら、買っていたかもしれない。
日本という国では、日曜日に家にいてもそれなりに楽しめるのだ。
mtana [平日の深夜、24時間営業のスーパーの駐車場でもフォレストガンパー風な方がボランティア系の商品売ってたよ。訪販よりも確..]
uracci [オカネ取るなら、売れなきゃ楽しくないよねぇ。たとえバイトだろうと。工夫して、あの手この手で売れるようにするにも、商材..]