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sawadee!!紀行+


2007-12-09 北京オリンピックの傾向と対策2 [長年日記]

okurayama_yokohama

基本的なことは前回の日記で書いたので、今回はツアーでも個人旅行でも活かせる『競技』の情報を第三者的な目でランキングしました。予選と決勝では金額や混み具合も変わるので、項目も分けました。競技自体の解説は必要ないでしょうから、アテネを基準に「理由」「メダル獲得の可能性」「チケットの取りやすさ」「観戦の自由度」「金額」「個人的な雑感」などを書きます。
まず、断っておきますが、このブログを見ている方それぞれに「個人的に推している競技」があるでしょうし、それは絶対に最重視すべきです。どれを買おうか参考資料がほしい場合にお役立てください。それでは、早速。


●オススメ競技
○No.1/柔道決勝トーナメント
理由:金メダルを穫る瞬間に立ち会える可能性が高い
アテネの場合:男子のひとつの階級と女子のひとつの階級が同じ日に行われたため、運が良ければ二人の日本人が決勝トーナメントに勝ち上がってくる場合が多々あった。自分は2日行って女子:塚田と阿武、男子:鈴木の金メダル試合と表彰を観戦。選手が4年間味わってきた苦労が涙となる勝った瞬間と表彰式には、観戦者も涙せずにはいられない!軽量級の日はヤワラちゃんと野村という日本を代表する選手。重量級も塚田と鈴木という、これまたメダル確率の高い選手が偏った状況だった。コダワリの選手がなく、特にメダル獲得の瞬間を観たい場合は男女の組み合わせに注意!
北京の場合:柔道ニッポンはアテネほどうまくはいくか分からない状況。というのも、2007年から規則が変わり、固い柔道着を着用してもよくなってしまった。きっちりと襟や袖をつかんで投げる日本の「柔よく剛を制す」スタイルが消され、パワー重視の現状になっている。でも、他の競技よりも獲得の可能性は高いはず。
金額:アテネは遠めのB席で45ユーロ
監視:アテネの場合、A席側への移動などは難しかった。けれども、ギリシャ人はルーズで誰かが注意を受けているときはそっちに意識がいってしまっているwそのスキに侵入するならず者も。ということは、不可能ではない…。北京ではどうなるか分からないけれども、チャンスは表彰式。決勝で決着がつくとともにスタッフは退散。つまり、表彰式は最前列で観ることもアテネでは余裕でした。
チケットの取りやすさ:柔道は国際的人気競技。参加国が多くヨーロッパ人が決勝トーナメントに出る時は混雑した。北京五輪では中国人に強い選手のいる日は要注意。

○No.2/野球(予選も決勝トーナメントも)
理由:今回のチームは得点力がどうとか言われているけど、強い!また、中国がチカラを入れていない競技のため、他の競技よりもあらゆることに余裕あるはず。また、選手を側で見やすいこともランキング上位の理由。
アテネの場合:哀しいかな、日本の人気競技「野球」は国際的に見れば不人気競技。参加国もかなり少ない。宿敵の米国もおらず、韓国もいない。しかしながら、キューバ、オーストラリアと熱戦を繰り広げたのはいい思い出。不人気競技を逆手に取れば、これほど、選手に近づける競技もない。城島がやたらと「あっちに打てば風があるから」と熱弁を振るっていたり、西武の和田がいがいと喋る人だったり、阪神の藤本は阪神では元気でも全日本では萎縮していたり(でも目の前でホームランを打った!)、けっこうおもしろい。ブルペンも近くで見ることができる。ベイスターズの三浦は、かなり献身的にピッチャー陣を支えていた。
北京の場合:国際的な位置づけの低かったアテネの状況が良化する兆しはない。しかしながら、今回もプロを多数呼び寄せ、野球ファンならずともプロ選手を応援するにはまたとない環境だろう。
金額:アテネは予選でB席15ユーロ。座席移動余裕(後述)
監視:アテネの場合、B席からA席はおろかプレス席まで移動することすら余裕だった。監視ほとんどなし。ベンチの真上に陣取り、選手同士の声が聞こえる最前列で観戦。横の横は藤原紀香、後ろには元サッカー選手の永嶋さん。自費で来ているプリティー長嶋はいつでも捕獲可能。その他、金メダル取得後のヤワラちゃんやナンちゃんもいたとか。
チケットの取りやすさ:いつでもどこでも取れる。ダフ屋すら見ることがなかった(哀)

○No.3/体操
理由:五輪が最高の舞台、体操ニッポンを感じる観戦!
アテネの場合:観戦できなかったのにランキング3位にしたのは、長野五輪の日の丸飛行隊ほどの感動を国内に与えてくれたから。団体競技であんなに息が詰まるものは他には見当たらない。駅伝のように、自分のポイントを後続の競技の人に託す。この浪花節感覚は日本人として絶対に感動するツボ。どの競技でもそうだけれども、現場にいないと味わえない空気がある。その中でも体操は秀逸だと自分は考えている。でも、体操はTVだからいい面も正直あったと思う。「伸身の新月面が描く放物線は、栄光への懸け橋だ!」「勝った、勝った、勝った! 勝ちました。勝ちましたニッポン」「体操ニッポン、日はまた昇りました」という競技中の絶叫、表彰式での「オリンピック発祥の地アテネ、その真ん中に日の丸が上がりました」という感無量のコメント、解説の小西さん(ソウル五輪体操男子団体銅メダリスト)が号泣しているのを見て「小西さん、どうぞ泣いてください。小西さんの目から大粒の涙が出てきました」という、日本中が結びつくような名実況は(帰国して知ったんだけど)、そのときテレビの前にいなければ味わうことはできない。まさに実況の人の腕が金メダルという最高の結果と結びついた芸術的実況だった。どちらがいいかは難しいけど、行くなら必見であることは間違いない。
北京の場合:中国は強い。しかもホーム。応援も分が悪い。これらの3悪条件があるために金メダルの可能性から書きにくい一面はあるけれども、行って損はないと思う。
金額:行ってないので分からないけど高めだと思う。
監視:行ってないから分からない。スミマセン
チケットの取りやすさ:北京オリンピックは難しいと思う。理由は中国が強いこと。国内でいまの内に手配しておいた方がいいかもしれない。ダフ屋でもボラれること確実の予感。

次回はNo.4のサッカー、No.5の水泳、No.6のビーチバレー、No.7のマラソンあたりを。