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sawadee!!紀行+


2007-03-09 あたくし的おみやげ選別 [長年日記]

hakata

今日は、昨日に全ノルマの7割を終わらせているため、がんばればすぐに任務終了なのである。で、案の定、12時にフィニッシュ!佐賀県との県境まで歩いたぞ。福岡空港から。うぉーーーー!!!!!と叫んでおいて、さっさと風呂に入って、車を取りに戻って、さぁおれたちの時間だ。そう、一昨日の日記に出てきている相棒君は「出張」と書いて「無理矢理ヒマを作り出し、散策時間を作る」と読むのだ。実は相棒君以外にも、今回の仕事には助手としてアルバイトを雇っていたんだけれども、その子が福岡育ちで飲食店での経験も長かったため、ひじょーに役に立ってくれた。
「お昼はラーメン食わせてくれー」と言うと、手持ちの紹介できる店が5はあるという。おれたちはその名前の中から「ドラゴンスープ」というネーミングの響きに惹かれて「それ、そこにしよ!」と即決。まるで音楽CDのジャケ買いである。ガラリと中に入ると「ウチは豚足でスープをつくってます」とある。博多でもけっこう珍しいらしい。運ばれてきたラーメンを見ると、スーパーコラーゲンスープではないか。しかも麺は個人的に最も好きなストレート極細麺。うぐうぐと食い始めると、うむ止まらない。スープの中にいろんな野菜の要素が混じり合っている。ここ◎!!!
さて、昼飯だけで帰りの飛行機までじかんはたっぷりある。土産を買い込むとするか。ここでまたバイト君が「ええ酒屋知ってますけど」。そう、それそれ、若いのに気が利くねぇ。行った先は酒関係の雑誌に取材されることもあるという品揃えがやたらと豊富で保存状態もバッチリの酒屋。ここも◎。ずーっと店内をうろついて発見したのが「春のうぐいす」という福岡の地酒。やたらとラベルがかわいく、日本酒度も3〜4と辛めなのでとりあえず買い。他にもうろうろしてたら、「吟香露」という酒粕でつくった焼酎を紹介された。そんなの聞いたら買うしかないやん…。本当なら、焼酎は焼酎で、日本酒は日本酒やろ、どっちやねんと言いそうなもんだけれども、何か気になって購入。うーん、一京に二回とこの酒二本で昨日のギャラ飛んでそうだ。でもいい、突っ込めー、ということで町を散策。普通なら辛子明太子でしょう。いや、それは東京でも手に入るし、博多出張へ行く人に声をかければ空港で買ってきてくれる。おれの求めているお土産はそうではない、完全に地のもので、端的にその地の文化をバッと花開かせることができるものだ。定番くそくらえ。おれとしては「定番」と書いて「保険」と読むのだ。決して高いからではない、決して…。
バイト君のアドバイスやおれたちの意向を総合すると、最終的にたどり着いたのは「魚市場」という結論だった。そこで漁師さんたちが何人か集まって開いている小さなお店へ。今日採れた魚しか出しませんというノリのその店は、大量旗と漁師の奥さんが働く「そう、それ!」と言いたくなるような、お土産パラダイス。ここでuracci名人は「アジ」「サバ」「カナトフグ」をゲット。すべて玄界灘産。しかも今日収穫しましたって魚は、関東でも見かけることはあるまい。そしてカナトフグも、なかなかないはず。相棒君は五島の「アジ」と「ハトダイ(45cmクラスで500円って!)」を購入。トロ箱に詰めて、さぁ空港だ。
「あのさー愛暴君、このトロ箱どうやってもって帰ろ」とおれが尋ねると、笑顔で「気合いですよ」と愛暴君。そうか、気合いか、交代で持って帰るか。そんなこんなで空港に着くやいなや愛暴君のひとこと「これ、もって帰ってもらっていいですか…会社に寄らなアカンようになってもた。夜に取りに行くわ」。まじかー、おれにこのトロ箱を担いで、あの帰宅ラッシュの横浜駅を横断しろと言うのですかー。まぁ、仕方あるまい。クライアントだし、一京で1000円くらい多く払ってくれたし。
結局、太宰府とかを歩いて疲れの貯まった足で、魚5本と大量の氷を詰め込んだトロ箱を不安定に運ぶという苦行を乗り切り帰宅。その直後に愛暴君から電話があった。「徹夜になってしもうた…魚食べといて…」。うーん、運んで良かったてことで、うちはしばらく魚フェス。