2006-09-27 トイレ論 [長年日記]
tamatsu_kobe
旅に出ていると、海外のトイレ事情について聞かれることが多い。あるときは単純な興味からだったり、あるときは本人が行く前のリサーチだったり。アジアに行く人や興味のある人から聞かれることが多いのだけれども、これについて今日は結論を出したいと思う。
まず、基準を決めることが大切だ。それは誰もが知っているものでなくては評価基準(モノサシ)になるまい。ここで、我が『sawadee!!kikou』は独断と偏見で、大きな都市のJRのトイレを基準に定めることにした。東京に住んでいる人なら新宿の、大阪の人なら大阪駅や梅田駅の、神戸の人なら(ここはJRでなく阪神電車)三ノ宮のJRトイレを100とする。数字が大きいほどインパクトがあるので、大きい数字を汚い方に、小さな数字をキレイなトイレと定めてみる。
さて、まずは今回のグアム。鉄道駅などがないためトイレは比較的きれいであった。数値化すれば80くらいだろうか。デカイ駅のJRトイレよりも1.25倍キレイだ。アメリカで鉄道に乗っていないので、次は欧州の鉄道駅のトイレ。これは100と同程度だろうか。意外なのは、バンコクなどのアジア主要都市の宿のトイレ。これは75〜90くらいである。絶対に粗相した後やエロ本の捨ててあるJRよりもアジアメジャー都市のトイレは清潔である。こう考えるとJRのトイレは汚い。落書きもあったりするし。
逆に汚いトイレは数値化すると大変なことになる。中国の対策が済んでいない都市のトイレや、アフガニスタンのトイレ、インドやネパールの住民のトイレはすべて3000は超えるであろう。この春に行った雲南省の中甸にあったトイレなどは8000くらい、バーミヤンのトイレも7000は超える。絶対に超える。うーむ、だがあれには叶うまい。
この世で最も「やるな…こいつはすごい」と思ったトイレは世界的超ビッグフェス3日目のトイレである。そのフェスは1日あたり10万人の入場者があるフェスで、その3日目は泥と糞尿が混じって、数値化すると30000は超えていた。ここまでいかなくとも、フジロックやサマソニのトイレなんてそこそこ汚い。このあたりを経験している人ならば、普通の海外のトイレは気にする必要もないのではないか。