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sawadee!!紀行+


2006-10-02 アフガン渇望

okurayama_yokohama

私は旅の途中で写真を撮る。同様の趣味や仕事の方も多いと思う。ある人は人物を撮り、ある人は風景を撮る。自分の作風は「ちっぽけな人間」だ。この大いなる地球に、ありがたいことに生かされている多くの生命体に属するほんの一種類の動物。地球はそんな人間の悪行に大きく影響されながらも、懐の広さを見せ続けている。長らくそのような思想を持ってきた自分は、そのような瞬間を撮ることができたらな、とカメラを持って旅に出るようになった。
人は大地の上で生きている
マザーリシャリフという乾いたところだった。砂風舞う市場では、肉のかたまりがぶら下げられ、何十年も前の中国製品かというような、粗悪品が市場を賑やかしていた。言葉を失うほど美しい青いモスクが自慢のこの街で、人々はやはりアフガニスタン人で、部族と親戚の反映だけを誓い、媚びるということを知らぬ不器用な男たちが集っていた。
ひとひらの風が吹いた。馬が迷惑そうにまばたきをした。少年の服がハタハタとはためいていた。瞬間、私はシャッターを切った。うまく撮れたのかは知らないが、私はその時の空間を今でも愛している。

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本日のツッコミ(全3件) [ツッコミを入れる]

ライダー [昨日、久しぶりに「ウルトラセブンの子」見ました。 向かいに住んでるイタリア系アメリカ人の女性と。 なんだか、学生時代..]

nacco [うーん。ステキです。写真って心がうつってますよね。 なんでしょうね、光かな。 uracciさんの空間なんだな〜と感じ..]

uracci [ライダーさん> ちょっと!イタリア系アメリカ人の人はどのような感想だったんですか??? それが気になる…。 また、あ..]