2005-02-14 こちら大塚駅前
tokyo
「らっしゃいらっしゃい。はい、お兄さん、らっしゃい!」。小さな鮮魚店の店主が声をかけてきた。「サンマ安くしとくよ」。
大型店舗がブラックバスのように個人商店を食い散らかしてすでに十数年が経つ。ここしばらくの間で店舗のあり方は大きく変わったといえよう。農道が毛細血管のように走っていた郊外では、大型駐車場完備のスーパーがあたり前。ベッドタウンの駅前も再開発の波にさらされ、鈍色のカタマリだけの街になってしまった。僕の故郷の神戸市の垂水駅前などはそのいい例である。失敗した護岸工事に、思い出をぶち壊しただけの駅前再開発。日本に帰ってきてそこらを見渡しても、大なり小なり垂水駅前みたいなものだった。しかしながら、ここ大塚には我々が捨ててしまった日本の姿が残っていたのだった。個人商店ががんばっている姿というのは、社会の荒波にさらされている自分にとって最も勇気づけられる存在かもしれない。
しかしながら今日は、買い物が済んでいた。「おっちゃん、また来るわ」。店の親父さんは、すでに違う客に声をかけていた。
2006-02-14 電気用品安全法
okurayama_yokohama
この法律、どう思う? 日本のものづくりは、電気製品なしには語れない。 4月からは「電気」というジャンルについて 2001年以前の製品、歴史、文化を 売買で手に入れると犯罪になっちゃうのよね? 加えて、かねてからのノスタルジーブームが支えている 経済流通ルートをひとつ閉ざしてしまう。 そして、確実に表面上で締めただけになる。 一般民間人には、なーんもええことないがな。
自分は中古電気製品マニアじゃないけど そういうものを集めるのを心の糧に 前向きに日々の仕事をしている人だっているんじゃないのか? 趣味、楽しみのなくした人が増えちゃうって。 いろんな種類の「やる気」をそぎそう。
よく施策の矢面に立つ 公共の土木・建築なんて、過剰供給や偏った利権がダメなだけで こんだけ人口がいれば、整備してほしい人たちもいるし 国土を未来に向けて守るべきだという大前提もある。 どちらかが立って、どちらかが立たないもの。 そのバランスを取る知恵を学ぶべきなのよ。 だから叩くだけってのは筋違い。解決していくのが大切。 でも、この法律は表向き「安全対策しました」という ガイドラインをほしがっただけか、 中古市場を閉ざすことで、新規製品が売れると喜ぶ人たちがいるってだけでしょー。 すべての人に向けた有機的な施策ではない気がする。 まさに叩かれてしかるべき法律っしょ。
個人的に考えた改善策としては 安全性検閲機関や仕組みをきちっと設けて (どうせすごい物流量が見込めるから) 1品あたりのチェックコストを下げて これこそ税のように売買額に応じて 上乗せしたらええんとちゃうやろうか? 馬鹿らしいと思いつつ書いてみるとってだけだけど。 ていうか、使用中にずっと付きっ切りでなく アンペア数の高いビンテージアンプとかならまだしも 電池駆動のビンテージギターエフェクターとか どんな危険性があるっちゅうねん…
まさか、ビンテージエフェクターから発火→炎が演奏者に燃え移り→ 走り回った燃える人が→石油ストーブを倒し→燃えるライブハウスの横が ガソリンスタンドで→大爆発を起こした破片が→たまたま上昇気流に乗って→ ジャンボジェットを直撃し→原子力発電所に落下→ 爆発した衝撃がキッカケで地中プレートが変動→ 3つくらいの巨大地震が起こり→(続) みたいなコントみたいな報告書を役人たちが 大マジメで書いているかもしれないので 古い小さな電気機器をお持ちの方は気をつけましょう。
おかだ [5年前から告知されてたらしい。でも誰が知ってた? ひどい話や。 今の携帯電話のほうがよっぽど人体に影響ありそうやのに..]
O'sam [うちには安全基準外の電化製品がたくさんあるんだが・・・。 ホコリの溜まったパソコンときちんと手入れされたテープエコー..]
uracci [そのシールをデザインしてみたいなぁ。 なんか、最近 「マークつくりましょうよ」が 口癖です。]
石田 [一応電機メーカー勤務っす! 恐らく、基本的には環境大好きヨーロピアンな人たちからの発想も加味されてます。 最近では、..]