2007-02-22 写真展ハシゴ結果
tokyo
先週から今週にかけて、3つの写真展に行った。いつもは年間に一回行くか行かないかだけど、なんかそういう周期みたいだ。
まず、最初に行ったのは日記でも書いていたフンザで会った純ちゃんの個展。ていうか、もう何度も日本で遊んでるんだからフンザで会ったというよりは、ふつーに友達の純ちゃんでいいよなぁ。四ツ谷三丁目のギャラリーだったんだけれども、これは「触発される」という感じだった。友達で、でもライバルで、お互いに似た実力の無名同士だから見える『がんばっているところ』と『こうしたらええんちゃうかな?』というところ。切磋琢磨できる間柄だからこそ、最も勉強になった。行った人はどこにどんなのがあったか分かると思うけど、ちなみに自分が「こりゃ、ええな」と思ったのは、右奥の方の写真。チベットの民が生活しているところと幻想的な風景写真だった。写真は同じところでカメラを構えても撮る人によってまったく違うものができるけど、あれはヤラレタと思ったなぁ。勝ち負けじゃないんだけどね。でも、ライバルってそういうもんでしょ。
ふたつめは、姫路の淳くんと「ひとつぼ展」へ。ここでも学ぶことはあった。この写真展は、おれとしてはまったく好きでない。なんでかっていうと、写真一枚の力なんて関係ないから。「何枚もの写真を使って、展示の企画をするコンペ」で「もちろん写真はヘタじゃダメですよ」というノリ。それを写真家やカメラマンを目指す人に競わせてる。企画はディレクターの仕事じゃないの?この人たちはカメラの人じゃないの?うまくいくと、「写真を撮る者として、自分が伝えたい芯を競わせるコンペ」になるだろうけど、今年の二次審査に勝ち残った人のは「この企画おもしろいでしょ?」とか「目の付けどころを見てください」という企画優先のような気がしてならない。そうなると、一応その業界で食ってる者としては穴が見えてしょうがない。もっと写真でガツンと魅せてほしいよ、写真の人なんだからさ。今年二次審査に勝ち残った人は、本当に自分が心底撮りたい、自分の天命や生命の輝きと関係のある写真を撮っていたのだろうか。ちなみに企画としてズバ抜けているのが一人、自分の生活や天命のそばにある被写体を追いかけている人が一人いた。あと、モノクロの質にこだわっていた人がいた。この三人の争いでなければ、「ひとつぼ展」の審査基準が分からない。
最後に行ったのは、ASEANセンターで開催されていた太田亨さんと小宮山道隆さんの合同写真展。実はおふたりには直接何度もお会いしたことがあるどころか、ラオス好きが集まるマオラオ会で何度もご一緒しているのだけれども、写真展は初めてだった。いや、やっぱりすごいですわ。(おふたり、もし見ていて違っていたらご指摘ください)小宮山さんの写真は、ズシンと来る。重厚で力強く、あのトーンは説得力のカタマリ。写真のパワーはここまであるものかと思い知らされる。自分が好きだったのは、お父さんが商売用の天秤に子供二人を乗せている写真。あと、トンレサップ湖の青空魚売りのおばちゃんたち。
太田さんの写真はwebでは知っていた。というのも、自分をラダックへ誘ってくれたのが太田さんの写真だったからだ。チャリをこぐ直接のキッカケになった写真はラダックのものだったけど、今回はASEANエリアの写真。いやー、「タイってこうだったんだ!」「ラオスってこうなのか」というのが写真からまったく違う風に伝わってくる。たまに出てくる瞳孔がぐりぐり動きそうなくらいサイケデリックな色遣いが、脳みそを叩く。うーん、ロンリープラネット社は太田さんの写真を買った方がいいねぇ。
てことで、こちらの写真展は最終日に行ったこともあり、駐日ラオス大使が来て一緒に記念撮影したり、打ち上げ兼プチマオラオ会が上野の焼き肉やで開催され、東横線に焼き肉臭を漂わせて帰宅しましたとさ。
JUN [こうしたらいいんじゃないの?ってのはほんと言われて気付くから貴重だよね。こういう意見を忘れずにいようと思うよ。自分を..]
uracci [えーちゃんとおれとコラボってのはどうだ?いや、まじで。なんか祭り的なのもいいよなーと思う今日この頃。広島会場も順調な..]