2005-01-18 銀座パッカー
ikuta/ginza/toyota
銀座をバックパックで歩く。取材とかされているハイソおばちゃんの後ろを、小汚いヤツが歩いていく。ADとカメラが素っ頓狂な声をあげた。「すんません、背景が。撮りなおしです」。ジロリとこちらをにらむ一同。そうですか、ぼかぁ歩くゴミですか。けっこうけっこう。というのは、一回目に来たときのこと。今回は何の問題もなく、目的地にたどりついた。が、相変わらず好奇の目で人々がおれを見てゆく。銀座7丁目、ちょうど銀座と新橋の中間点まで歩いた。
再会したのはメグミ嬢。いまや完全に旅つながりだけど、実は前職の取引先で営業をしていた人物である。いつもはお互いが好きなインドの話をする。でも、今回は久しぶりだったので近況報告会のようになった。営業の合間だということもあって、長話はできなかったのだ(45分くらいかな?)。カフェで人生がちょっといい感じであることを、ツバを飛ばしながら話す。どうにかならんのかわしのこの性格は。でも、彼女は素直に「ええ感じやん!!!」と喜んでくれた。こういうリアクションを目の当たりにすると、心の中が幸福感に満ち溢れる。「そうか、そうか。いまおれはいい感じなのか。もっとガンガンやろーっと」。自分はほめられて育つタイプだと常々思う。いままでを振り返ってみると、いつも波=スパイラルの中にいた。上昇も下降も波高が高い。ひらたく言えば安定感に欠けているのである。
また、今回もJR東海道線で帰る。この1ヶ月で二往復しているので、静岡県の地理が頭の中にインプットされつつあった。一度も降りたことがないのに。「まだ島田か…」。とにかく静岡県は長い。その上、接続が悪い。東京から熱海行きに乗って、熱海から浜松行きに乗るのがベストなんだけれども、この日は新橋→横浜→平塚→沼津→静岡→浜松と何度も乗り換えることになった。ほうほうの体で愛知県は刈谷にたどりつく。
一週間ぶりだが、キシハラは元気だった。自慢のクルマ、BMWのM3で迎えに来てくれたのだ。バックパックを背負ってオサム家から銀座経由でキシハラ家へ。荷物をかつぎ、置くまでを『移動』という。最近は旅行者として「楽しい移動」にこだわるようになっている。銀座をバックパックで歩くのは、ことさらオススメである。次はブティックに入ってみるとするか。