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sawadee!!紀行+


2006-07-01 あの国の野望が一段階進んだ日 [長年日記]

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西藏鉄道が完成し、開通したらしい。簡単に言うと、チベット自治区(旧チベット王国)の省都、ラサまで鉄道が開通してしまったのだ。北京から寝台特急も走っているとか。この結果、どういうことがおこるかというと…
いまでさえ半数を超えた漢民族の流入がさらに進む。つまり、チベット王国を占領したという歴史がさらにうやむやになる。また、共産主義も中華思想も、チベットの宗教を弾圧しているのだが、こちらの動きも加速するだろう。データでは年間5000人もの人がチベットを捨て、インドやネパールに向かっている。なんとその半数は僧侶だという。寺は破壊され、心のよりどころだったダライ・ラマを拝むと政治犯に…そんな国に占領されたら、そりゃぁ出たくもなるさ。
ということは、他のホームページでも多数書いているだろう。この件については、国やメディアから情報は来ないと思ってもよい。田中角栄が台湾と国交を断ち、中華人民共和国と国交を結んだ時点でこの国では中国に関して正しい情報が入ってくると期待しない方がよいのだ。
さて、中国の狙いは?という本題だが、どうやらチベットの資源を手にしたいという見方が強い。以前までなら、「中国に染められたチベット人はかわいそうだが、いまさらチベット独立を達成すると経済的にさらにかわいそうになる。だって何もないもん」という論調が主流だった。これはひょっとするとガセネタかもしれない。なぜならば、チベット高原ではこれまでに90を超える鉱物資源が見つかり、そのうちの26種類で潤沢な埋蔵量が確認されているのである。また、行かれた方は体感したと思うが、水力・風力・ソーラーエネルギー・地熱などのグリーンエネルギーが豊富なのだ。ようするにチベットは石油に頼らずとも電気を持てる数少ない国なのである。とにかくチベットの中国領既成事実化の他に、豊富な鉱物資源を奪取するために鉄道は不可欠なのだ。作業員(人民)の配置から、発掘した資源を効率よく東シナ海沿岸の工場地域に運びたいためのものである。
これに付け足して、チベットには広大な空き地がある。ここをほしがる意図というのは勘のいい人と自分は同じ意見じゃないかな。そう、核廃棄物をポイしちゃうんだろうね。こんな大切なことを国民に伝えずに、「おめでとう」と祝辞的な言動を見せるお国とメディアには、「おめでたいですね」と言うてやりたいわい。とりあえず、近い日にこの鉄道に乗りにいきたいものだ。1000元ほど共産党を助けてしまうが、諸悪の根源を レポートしたくなってきた。肉を斬らせて骨を断つ、1000元払って1000万元分は世の中に影響を与えたい。

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 [いけたら行きましょう。9月ぐらいに。そのまま カイラス抜けてあの国に。冬の寒さに耐えてる乾いた大国に。]

uracci [淳> タリバン以前のときに逆戻りやがな。 ただ、この鉄道、無視できんよね。 できたことを揶揄する声は多いけれども、..]

ゆっきー [とうとう開通してしまいましたか・・・(x_x) そう、チベットは人権問題だけでなく、環境問題も抱えているのです。 ぜ..]

uracci [ゆっきー> チベットはほんと広いです。実はラサを中心に まだ2〜3本の鉄道路線を開通させる計画があります。 どうせこ..]


2006-07-02 空室情報 [長年日記]

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うちの家の上が空いた。誰か住んだらいいのにー、とお気楽なことを考えてみる。そしたら、車もあるし、いつでも遊びにいけるし、近くに友達ほしいし、いろいろ満たされる。夜にコンビニ行くのでも、誘える人ほしいもん。別に寂しがり屋ってわけじゃない、30歳過ぎたのに遊び気分が抜けないだけなのだ。家庭がどうこうとか、考える能力がからっきしない。問題だなーと思いつつ(治す気ゼロ)、やっぱ楽しい人生がいいじゃない!てことで、住む人募集中。大家さんとは仲いいから物件押さえることできまっせ。


2006-07-03 無理がたたり… [長年日記]

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あー、やばかった。レギュラーで仕事しているクライアントに5万円の請求書切っちゃったよ。はずかしー。
やっぱり身の丈以上のムリはしない方がいいね〜。というのも、2月中旬〜4月初旬まで東南アジアに行ってたのはみなさんご存知のところ。その頃は、働いた分だけガンガン儲かっていたはずなのに、なんでか海外へ行ってしまったんですな。で、年度を越して暇な4月と5月。このせいで貯金を食いつぶし、もういまはあっぷあっぷ。3匹の子豚の泥の船状態。泥が溶け出しながらも進むよ、uracci号。うーあー。
いまはけっこう仕事はあるんだけど、この4月5月で凹んだ分ってのが、かなり癌だ。簡単に言うと上に向いて劇的な速度で上昇しているんだけど、まだ水面下なのよね。年末の車上荒らしの傷も癒えぬ間にマイナス加速を追加しちゃった。どうよ、おれの経営手腕!てことで、クライアントさんにきっちり終わってる簡単なサイトのコピー分だけ請求させてもらったとさ。
「あのー(しどろもどろしどろもどろ)●●社の分だけでも、請求立てさせていただきたいんですが…」と言うと、意外にも「あー、いいですよー、どうぞどうぞ」とライトなお答え。でも、クセにせんようにせな…。泥が溶けてワラにすがるってのはアカン。せめて20万を超えてから余裕を持って請求したいなり。と言いつつも、いつもオダギリジョーの「どうする?おれ?」のカード選択じゃないけど「オカネ」「経験」「ほんとにやりたいことで逆転」「義理」などが毎回選択肢。とにかく成長スピードがつくものには先行投資じゃい!どんどんやるぞー!おー!

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

いたみっち [オダギリジョーで良かったね。 ひとり君だとカードは1枚、選択の余地なし。(笑]

uracci [いたみっちさん> いまあるパイのうち、どれかひとつになると、それはそれはつらーいですわ。 オカネのみ…それでええんか..]


2006-07-04 mixiにて返答【シリア】 [長年日記]

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※返答の内容を大幅に増量しています。

【質問】 シリア羨ましいです。治安ってどうなんでしょう?女一人旅で行きたいなーと思ってるんですが。遺跡とか、見所も多いですが、移動とかって大変ですか?10日程度で行こうと思ったら無理あるでしょうか・・・?旅行は初心者ではないので、馬鹿なことはしないと思います。トルコは結構余裕でした。一人旅でインドも行ったことあるのですが、インドほど治安悪いのは勘弁したいと思ってます。
澄みませんが、教えていただけると嬉しいです。

【uracci回答】
死ぬまでに行かないと後悔する国のひとつです。政治的には社会主義で世界で最も自分勝手な国にテロ国家扱いされていますので、ややこしいのですが、庶民レベルではあんないい国ないです。むちゃくちゃ親切です。一昼夜かけても、エピソードにつきません。以前のイラクもそうだったらしいですが、貴重品を落としても「返ってくるかもしれない」と信じてしまえるくらいの国です。
まず、トルコからアレッポに着いた時のことです。道が分からなかったので、通りすがりの兄ちゃんに「この宿どこ?」と聞きました。そしたら、この兄ちゃん、おれの腕をつかんでグイグイ引っ張っていくではないですか。これがインドだと、胡散臭い旅行代理店に連れ込まれて大人数で脅されて、高額のツアーに申し込まされたりします。でも、ここシリアは違った…。大通りを曲がってズビシ!と指差しながら「あっちだ」。そう、単に道を教えてくれていただけなのだ。しかも「旅、気をつけてね。アッラーのご加護を」と言って笑顔で去っていってしまった。「アッラーの神様、おれ、今日もいいことしたよー」という充実感を持った背中。旅行者の勘がうずく「この国は何か違う」。
街を歩いていると、食べ物が増えていくんです。これ、本当の話。みんなアメやらリンゴをくれるのだ。リンゴだけに話を絞ると、大きなスーパーのビニール袋一杯以上のリンゴの在庫をかかえたこともありましたっけ。さて、次はバスの話。アレッポからラタキアという街へ行く時のバスですが、事前に旅人が綴る情報ノートで45SPという情報を持ってました。バスターミナルに行くと「50SP」と言うではないか。まだこの頃はシリアに不慣れで、「ついにきたかぼったくり」と思ったんですが、「45SPでしょ」というと、あっさり「うん、そうしよう、それでいい」。もう何がなんだか分かりません。バスに乗っていると、お馴染みのガススタで休憩タイム。みんなラマダン中なのでぼけーっとしているだけなのですが、運転手が「旅の者よ、これを食え、これを飲め」。パンやらフルーツやら、チャイやらが出てきた。おっちゃん50SP以上おごってくれてるし…。
ラタキアという街からサラディーン城という遺跡に行けるんですが、ここも↑ラッキーアクシデントの宝庫。タクシーをチャーターして城へ行った帰りのこと「困ってるお爺ちゃんがいて送ってあげたいんだ。必ずバスターミナルに送るからついてきてもらっていい?」と聞いてきました。暇だし、ローカルの景色も見ることできるんでOKすると、ブーンとドライブへ。山のつづら折りを降りる途中で、一旦停止。どうしたのかな?と思っていると花を摘んできてうちの彼女にプレゼント・フォー・ユー。お爺ちゃんを無事送り届けると、その別れ際にお爺ちゃんが「たびのものよぉ〜うちにとまっていきなさぁい」とアラビア語らしき言葉で話しかけてくるではないですか。どうしようか迷っていると、運転手が「旅の者は急いでいるから」と断ってくれました。お爺ちゃんは涙を流し、「これ、もっていきなされぇ」とビニールいっぱいのリンゴをくれました。ありえん…。驚きはこの後。無事、バスターミナル付近に戻ってきたおれたちに運転手が「うちに、ぜひぜひぜひぜひ泊まっていってくれ、な、いいだろ?たのむよ」。もう、観念しました。そういう運命なんだと感じました。家では歓待の嵐。くしくもラマダンだったので、みんなで2時過ぎに起きてラマダン食をつくって食べるという儀式にも参加させてもらいました。
一時が万事、こんな調子です。パルミラとダマスカス以外は。友人はスークを散歩していたらポリスが後をずーっと付けてきて、尾行されているのかと思ったら、ついに声をかけられた内容が「きみが心配で心配で」。最終的には「宿に送らせてくれ」と申し出られ「外国の旅の人が通るので、ものども道をあけなさい」とサイレンがん鳴らしで、モーゼの十戒みたいに一般車の車列をまっぷたつにし、赤信号も突っ切って宿に帰ってきた逸話を持ちます。女一人じゃぁ、即答はできませんが、ほんとこんな感じ。民泊率もかなり高いです。旅は道連れのグループで誘われたら、ぜひ。
反面、あまりにも親切にされるので喜捨とは何かを常に考えさせられます。親切が何を産むのか、憎しみが何を産むのか。資本主義社会が導きだしたテロ国家で、そんなことを考えることが皮肉でした。そして、自分もシリア人に親切にしてあげたい、せめて何か記念に残る物でも何でもあげたい、と思うようになります。危機感でドキドキするのでなく、次にどんな不意打ちの親切が待ち受けているんだ!とドキドキしまくった国でした。
ということで、治安はトルコより概ね良いです。で、10日ということですが、VISAって15日なんですよね。延長の方法や1ヶ月がとれるところもありますが多くの旅人が15日以内で通過しています。個人的にはアレッポとラタキアがかなり好き。印象に残ったところはクネイトラです。(要許可証)パルミラ、有名ですが唯一旅行者ズレしているところ。あのへんに乱立する柱系遺跡が食傷気味なら思いきって人の良い北部でもいいかもしれませんね。でも、パルミラ遺跡自体は規模でかいです。見ておいて損はない!

てなことのダイジェスト版を書き込みました。こういうのを機会にして各国紹介するのもおもしろいかな、と。長くてすんません。それぐらい語りたい国なんです、あそこは。次の機会で「サーマル」「アフガニスタン」「トマティーナ」などのキーワードがタイトルにあったら長いと思ってください。

本日のツッコミ(全9件) [ツッコミを入れる]

Before...

uracci [ゆみご> おいすおいす。シリアはいいよねぇー、すべてがよい。自信を持って「よい」と言えるところだす。サラディーンはホ..]

ほーり [そうか〜すてきな国だねー! あたしもいきた〜い! は〜働いてお金かせがないとねー。 そんでプールで体力つけて。]

uracci [ほーりー> 働いてもオカネたまりませーん。 稼ぎ増やすのと倹約を同時に実現せねば… 横浜国際プールはオススメやけど ..]

ほーり [そうだねそうだね! 倹約もだいじ!だのー。 横浜国際プールってどのへん? 新横らへんかな? 最近チャリもどっかいっち..]

uracci [横浜国際プールはセンター北とか仲町台とか、あっちの方。 横浜市営地下鉄でそれらの駅まで行ってからバス… だから、車じ..]


2006-07-10 Congratulazioni!!!そうだそれでいい。 [長年日記]

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ここんとこずっと応援していたイタリアが優勝だ!2004年、ロンドンSOHOのイタリアンパブでイタリア人サポーターとともに「トラパットーニ辞めてくれぇぇぇ」と絶叫していたEURO2004が懐かしい。あのときは無敗のままオール引き分けで予選リーグ敗退。いかにもイタリア。それ以前もトッティー・デルピエーロ・ビエリといても点が取れなかった。すべてをリッピが変えてくれた上での優勝だった。新生イタリア代表は、相も変わらず延長狙いとかしてたけど、ジダンの短気病のおかげで勝ちを拾いましたな。PK勝てる気がしないチームがPKで勝てたのは明らかにジダンがぶち壊したから。あと、仁王立ちするカンナバーロのキャプテンとしての資質でしょう。我が国のセンターバックも、あれ見て何か感じてほしいものだ。
それにしてもジダン、締めくくりましたねぇ。これまでの重要場面でのレッドを思い出して、そっちで締めくくるんかい!と突っ込んでもたわ。華麗なプレー(特に前半!胡散臭いファウル〜ふんわりPKやら、ゆるい的確なパス)も、疲れて動けなくなるシーンも、無意味レッドもあった試合でしたな。残念だと言う人は多そうだけど、ジダンの総集編だった気がする。

本日のツッコミ(全7件) [ツッコミを入れる]

Before...

uracci [ですよね! 朝方つながりにくかったんですが、そんなことが… 詳しくないので何ですが、火事とかにはならないんでしょうか..]

せっき〜 [まずはuracciさん、おめでとーございます!我が(?)ドイツも、3位ということでなんとかメンツは保ったかな、と思っ..]

uracci [いやぁ、ドイツは下馬評を180度、覆しましたよね。若手主体だし、さらにチカラ入っちゃうんじゃないですか?2008には..]

ニーチェ [アズーリ、優勝おめでとうございます。 ジダン有終の美を飾れず、ホッとしております。 フィーゴも泣き、ロナルドはイング..]

uracci [ニーチェ氏> いや、逆にジダンの名前はフィ−ゴよりも後世に伝わることになったようです。それおほど波及効果が高い…。同..]


2006-07-12 0→1構想 [長年日記]

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6畳+台所+トイレ+駅まぁまぁ近い=30000円。駅前のドトールに行くときに飛び込んできた広告である。むー、こういうところで事務所しちゃってもいいんじゃない?ようは自宅仕事のメリハリのなさを解消するためと、自宅から机とかを撤去して広ーく家を使おうぜぃというもの。どうせクライアントは山手線の東西とか横浜桜木町とかに点在しているので、どっかに偏るよりは東横線の真ん中は都合がいいし。2人で借りるので1人15000円だったら、全然OKである。かかるオカネを試算してみると…
●初期費用
敷2+礼1+仲介手数料1+家賃前払い2=18万円
エアコン=30000円くらい?(中古)
合計=210000円(一人115000円)
●月々かかる費用
家賃…30000円
固定電話…4000円(概算)
インターネット…5000円
水道・ガス・電気…15000円(概算)
合計=54000円(一人27000円)
むー、可能だ。でも、いまはちょっと貯金したいかなぁ。余分に10万円以上かけるなら、ほしいものも何個かあるし、もろもろのマイナスを埋めたいし、けっこう迷う…。あと、アパートってセキュリティ面ではどうなんだろう?どう見てもカネ持ってないから大丈夫なのか、それともコソッと出入りするヤツがいるのか。車上荒らしをくらった年末の経験から、データだけは自分のそばに置いておくのは事務所の規模に関係なく徹底したいところだ。あと、友人が下北徒歩5分+8畳+3畳(台所)+トイレ共同風呂なし35000円で住んでいた記憶が。それを考えると横浜のはずれの6畳風呂なし30000円は高いのか?とか思い始めた。
小銭で悩んでいるのはなんとも恥ずかしいが、もしゲットしたらどうレイアウトしよう?とか考えるのはとっても楽しい。とりあえず壁全面をレゲェカラーにしてやろうか、とか。よくよく考えると、行き場を失った海外のオミヤゲたちを飾りまくることもできる。モノづくりはもちろんだけど、何でも「ゼロ」が「イチ」になる瞬間は楽しいもんだ。お香をたきまくってどシャンティーな事務所がほしーーーーの、です。

本日のツッコミ(全3件) [ツッコミを入れる]

jun [そーーーーーなんです。いいーーーーーんです。 カビラにはまってます。 いいなあ。俺は多分ゲストハウス暮らしでしょう..]

ゆみ [考えるのは楽しいね!レゲェカラーにしたら吸いましょう。 シーシャをね・・・]

uracci [jun> 仕事はいってよかったねーーーーーー。 ほんまに良かったら、アパートちゃうがな。 ゆみ> ドンパチいっとき..]


2006-07-13 会社訪問〜とあるリフォーム会社〜 [長年日記]

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「うちはこれといって特徴がねぇ…強いて言えば、新築からリフォームまで何でもできるってことですかねぇ。会社もできたばっかりで、なんでもやっていこうと。だから、事業展開にしても判断基準のベースそのものがないんですよ。長所を伸ばしたり短所を埋め合わせたりっていう方向性を決めきれない。でも、ホームページでお客さんをとっていきたいなぁ」。今日行ったリフォーム会社の部長さんがつぶやいた。この会社のホームページをつくるべく打ち合わせに行ったのだが、これでは一休さんの『とんち』である。
『とんち』を解くのはけっこう難しい。でも、どんな普通っぽい人だって長所と短所を持つように、企業や事業も特徴がなさそうでも、実は内部に隠れていたりするものだ。リフォーム業界の場合、「当たり前のことを当たり前にこなす」というのも実は長所だったりもする。そもそも「どんなリフォームだってできるのに…」と思っていること自体が長所かもしれない。いろんな隙間産業的なリフォームでもこなし、とりあえずリフォーム実績をつくっていくということは、お客さんとの取引実績=一回やったという実績ができることでもある。知ってる人と知らない人、どっちに頼みたくなるかと言えば、知っている着実な人である。ひとつ、切り口をそこに持っていきましょう、ということになった。
ヒアリングをすすめていくと、「うちの営業って、実は現場上がりばっかりなんですよねぇ〜。押しも強くないし」。これだ!って思ったね。だって、リフォームの話をするときに「これこれこういうプランがあります。で、料金はうんぬんかんぬん、どうですか?どうですか?」とプランをガンガン押してくるセールスマンよりも、「あ、お客さん、これ早めに治した方がいいですよ、あ、これも…」と診断しながら現場経験を交えて話せる営業の方が信頼されるし、潜在リフォーム需要を発見できるのだ。どんなキッカケでもいいからお客さんの家を訪ねさせてもらうことさえできれば、中途半端な営業トークができる人よりも、良い商売ができるんじゃないか、と考えた。
コピーライターやら何やら、自分たちの業界にはあらゆる職業があって、職人的な人とかいろんなスタンスがあるけれども、とにかく自分は商売人として「あ、こっちを出せば儲かるのに」というものを指針としている。こうなると客先へのビジネスプランの提示とか、いろいろコピー仕事以外にも増えてしまい、コピー料金としては採算が合うのか疑問だけど、これをしないと自分のコピースタイルを出せないというのも分かってきた。つまり、スタンスができてきた。
大阪でコピー修行をしていた時、若くてあらゆる可能性を持っていたときには「きみのコピーはカタイ、このままやったらアカン」と先輩達にたくさん言われてきたけど、カタイコピーに商売人を付け加えていまんとこ世渡りしている次第である。ほんとは、キレのある趣き深いコピーをかけるようになりたかったし、先輩達もそう考えてくれていたんだろうけど、資質から自然にこうなったっていう現実を今は大切にはしたい。(ただ、旅コンテンツは「へー、海外って楽しいな!」、ジャーナリズムは「データに裏打ちされた熱さと問題定義」でやっていくという指針は持っている。業界八方美人なり…)

本日のツッコミ(全4件) [ツッコミを入れる]

クリスタルボーイ [リフォームってリフォーム後のクレームが多くて大変みたいやねー 僕はお客さんから「君は押しが弱いけど、今の世の中、そう..]

mtana [会社の長所はお客の声から探すと吉なことが多いらしい。 もしそういうアンケートとってる会社ならそれ見せてもらってコピー..]

こうたろう [ 土を扱う左官職人、榎本 新吉さん80歳のお言葉。「職人もただ働いてたってだめなんだよ!自分からプレゼンテーションで..]

uracci [クリスタルボーイ> いわゆる「ニュータイプ」だと…。おうらやましい。おれもそうでありたい。 mtana> まだできて..]


2006-07-14 中東戦争 [長年日記]

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ハマスやヒズボラなど中東エリアのイスラム武装組織に対して、イスラエルの爆撃が激化しているのはご存知だろう。ニュースがどこまでやってくれるのか疑問なので、今後の中東情勢の展開や現状などを整理していきたい。メディアのように予測に対して報道責任が付きまとったり、スポンサーに偏った報道をしなくていいのが、個人のブログの良さ。大胆に根拠を示しつつ、情勢の推移を予測したい。そういうサイトでありたい。でも、これって言い換えると、責任がない=売れっ子じゃないってこと?いえいえ、素人に毛が生えた程度だけど、これを機に中東情勢の概要を知る日本人が増えてほしいのだ。
●ごくごく簡単に中東情勢ダイジェスト
1/第一次世界大戦でヨルダンとパレスチナはイギリス領となる。
※ユダヤ・アラブ軍がイギリスに協力してオスマン帝国に勝つ。この頃はユダヤ人とともに平和な国家を築こうとするアラブ人も多かったという。
2/第二次大戦前、イギリスはユダヤ人に「パレスチナをあげる」と約束し、アラブ人に「パレスチナを返還する」と二枚舌の約束。
3/第二次大戦後、ユダヤ人がパレスチナに入植
4/イギリスは国連に裁定を求める
5/1948年イスラエル独立
【それ以前の長い歴史の中で宗教上の争いはあった。しかしそれは、ユダヤ教とキリスト教、キリスト教とイスラム教、オスマン帝国とユダヤ+アラブ軍など国家間やイデオロギーの対立であった。以上を見てもらって分かるように現在の中東情勢は「イギリスの二枚舌」が悪い。「ユダヤ人とアラブ人は長期間に渡って血で血を洗う抗争を繰り広げてきた」という考え方は間違い。歴史的に見ても、イスラエルの地に住むイスラム教徒・キリスト教徒・ユダヤ教徒は共存共栄を願ってきた】
1948年よりひとつの宗教だけに旧パレスチナや聖地エルサレムの統治が任されることになった。これが現在のもめ事の発端。理由は多々あるが、ユダヤ人資産家がアメリカ経済を握っていたことに起因する説は正しいと思われる。つまり、資本主義が何よりも優先されたのだ。このことが第一次中東戦争を起こすことになった。イスラエルは第一次中東戦争を独立戦争と呼び「アラブ人の過激派の攻撃を防ぎ、ユダヤ人と多民族が安心して暮らせる、ユダヤ人主導の国家を樹立すること」を目的としていたとされる。
この戦闘と目的から周辺国にアラブ人の難民が大量発生し、過激派が生まれることになった。
その後、第二次中東戦争や第三次中東戦争を筆頭に数えきれないほどの争いがおこる。今回のレバノン爆撃は、第五次中東戦争にまでなる状況ではないが、拡大する恐れを多分に含んでいる。

●今回の爆撃
【ニュースで伝えられる内容】レバノンのイスラム過激派ヒズボラがイスラエル兵2名を拉致したことによる。そのため奪回作戦として爆撃をしている。
【ニュースを翻訳】ヒズボラを管理できないレバノンに対して、国家を交渉の場に引きずり出すためにレバノン国内を空爆。
【ニュース行間を読む】ハマスに対してヒズボラを攻撃することで意思を示す。
【ニュースナナメ読み】(アメリカが言うところの)悪の枢軸レバノン、シリア、イランを戦争対象にリストアップしているか、サミットへの手みやげ。

●現在の爆撃状況
レバノン南部、ベイルート市内、ベイルート国際空港、燃料タンク、シリアへの幹線道路(個人的には2004年に二度通った)など

●現在の中東国家間同盟状況
レバノン側=シリア・イラン
イスラエル側(アメリカ側)=表向きはなし
中立?=ヨルダン・エジプト

●今後予測される事態
まず書かなければならないのは「兵士2人の奪回作戦に空爆しまくって一般市民を殺しまくる」ことがおかしい。倫理観としてもおかしい。国の施作としてもおかしい。国際社会が容認しているのもおかしい。メディアが「殺し」を取り上げないのもおかしい。
これまでの中東戦争と違い、エジプトとヨルダンは経済などをアメリカ側に握られているため、軍隊をレバノン側に出すことは考えられない。したがって、紅海封鎖などイスラエルを封じ込める作戦は展開できず、レバノンとイスラエルの紛争に突入した場合はシリアが兵力を差し出すことが考えられる。しかしながら、9.11以降シリアもイランも軍隊を出せばアメリカに戦争の口実を与えるだけなので、自重するはず。とするとこの2国が可能なのは、ヒズボラやハマスに金銭や武器を提供することである。ようするに9.11は戦争を国家間の争いから、国家の委託を受けている武装組織同士の戦争に変えてしまった。
個人的見解だが、アメリカとイスラエルはヒズボラのメンバーがシリア領内に逃げ込むのを待っている。ようするにイラクの次に狙っているのはシリアに他ならない。この状況をアラブ国家がどう仲裁するかに委ねられているが、エジプトもヨルダンも裏側ではイスラエルと通じている。
もしサミット期間中に自体が沈静化すれば、アメリカが得意の怪しいリーダーシップを発揮してエジプトやレバノンに働きかけて仲裁が成立する。ようするにアメリカの国際的信頼回復を図るただの茶番だったということだ。茶番に巻き込まれて、人が死ぬ。それがいまの中東に他ならない。アメリカは人の命を弄んでいることになる。
もしサミット期間を越えても事態が沈静化しないなら、アメリカはシリア解体を狙っている。ようするにアフガン、イラクと同じ状況を辿ることになる。

●余談
さきほどBSNHKを見ていたら、アメリカの各メディアが「アメリカがこの国際舞台で何ができるか考えましょう」とすんなり言い放っていた。聞き逃せなかった。この思考回路こそが、世界のもめ事の原因なのだ。これまでの例では、この手の報道は次に日本に伝搬する。つまり「いくらかかるか」と「自衛隊を派遣するか」である。もしかすると、すでにアメリカは次のターゲットをシリアに据えているのかもしれない。でなければ、北朝鮮情勢を保留する今回の態度は説明できないのだ。

●まとめ
書きはじめから2時間半が経過…中東情勢って本当に少なく説明なんてできない、おこがましいことを日記でしようとしたものだと痛烈に感じた。ただ、自分が旅して現地の人の心に最も感動した国がシリアだったので、レバノンと関係が深いシリアを捨て置けなかったのだ。まとまりきらず、長い文章になってしまったけど、読んでくれた人がいたらありがとうございます。


2006-07-16 人種差別 [長年日記]

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最近、ガストとかで仕事することが多い。家にばっかりいても気が滅入るし、エアコンもバッチリきいて数々のドリンクも飲み放題ってのがいい。で、今日もいってきた。
「あの〜、お待ちのお客様もおられるので…」。書類を広げていたらこれだ。ガストも客商売で、ボランティアでやってるんじゃないからそりゃ仕方ない。でもな、「ノートを開いているから」を基準に言うのはヤメなはれ。関西人相手にドリンクバー一杯で追い出すのは不可能や。しかも周囲の慶応大学生はドリンクバーだけだけど、こちとらドリンクバー以外にもビールやらデザートを頼んでるわけや。しかも、まだ食いさしやっちゅうねん。こればっかりはゴネてるわけやない。どこの飲食店に食べかけで帰れという店があるよ。運ばれてきて5分もたってへんがな。
こういうときに関西弁は便利である。「まだ食うてるんやけど」「ドリンクバーの元取ってへんがな」。正論の関西弁には関東のマニュアル人間を黙らす魔力があるらしい。今回も「ノートは片付けるから、食うまで待てよ」と言ったら、「(ややこしい人と話してしまった…)す、すいませんでした〜」といそいそと向こうへ消えてしまった。それにしても関西人ってどれだけヤヤこしいと思われてるんやろ?と思う関東生活も1年半がもうすぐだ。

本日のツッコミ(全4件) [ツッコミを入れる]

tasom [うちのおとーちゃんも、なんかいちゃもんつけるときに、ここぞとばかりに関西弁出す。まるでヤクザみたいで、娘としては、そ..]

jun [まあええやんと、ややこしいヤツがフォローしてみる。 しかしアーティストのひとりよがりは醜いとよく思う。 ゆるい姫..]

JUN [最近、ガストとかで仕事することが多い...って浦がガストでバイトでも始めたんかと思った。すぐ解決したけど。結構びっく..]

uracci [tasom> あららら〜、やっぱり?でも、「関東弁があたりまえなのに」みたいな風潮には逆らいたくて逆らいたくて。30..]


2006-07-17 酔っぱらい×アイデア [長年日記]

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昨日ふと、日本人街をつくったら面白いのではないか、と突然閃いた。同時に、いま世界に点在する日本人街や日本人街跡地って切り口もおもしろい!と、急激に思ったわけだ。さすがは酔っぱらっている時である。「先立つもの」やら「どこに?」という具体案まで、現実問題などまったく無視。自由な発想をもとに、一人でえらいこっちゃになっていた。朝起きたらmixiに「世界の日本人街」というコミュニティーつくってしもてるし。いろいろ旧知の友達に「やっほー、コミュニティーつくったんでよろしく」とかメール送ってるし。で、おぼろげな記憶をたどりながら読んでみると…。
こりゃアカン!「日本人街をつくる(無謀)」という方向性にも「日本人街を旅してたらおもしろいよね」っていう方向性にも、ごっつい中途半端。計画をするためには人を集めなきゃ、と昨日の俺は考えたらしいが、あざとすぎる。いま大切なのは「日本人街」を切り口にするならば、「日本人街の情報共有」だ。たくさんの人よりも「わびさびが分かる人」を集めて、「あれいいねー」って話すだけでいいじゃないか。酔っぱらうと、どうしても発想が広がりすぎてしまう。酔っぱらって考えた時はいつも、寝て起きてからもう一度確認するってことをしていたんだけど、今回は久々にやっちゃった。
てことで、昼から修正かけてみた。いまはけっこうまともで、こうあるべきという方向性になったと思われる。いろいろ調べてみたら、やっぱり南米に興味がわいたよ。サンパウロとボリビア。取材に行きたいなぁ。てことで、興味のある方みなさんよろしく。ふぅ。

(追記)
勢いに任せていろんな旅人にメールを送ったら、意外な人たちから何通か返信があって、それはそれでうれしい。赤っ恥かいた甲斐もあったってもんだ。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

メグミ [ボリビア報告させていただきます。 ただ世界遺産のウユニ塩湖には行がず コチャバンバのカーニバルを優先。 うしし。。。]

uracci [カーニバルあるの?いまあっちは冬なのに。 コチャパンパって名前だけで楽しそうやなぁ。]


2006-07-18 こだわるということ [長年日記]

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いま、自分も含めて3人でひとつ仕掛けを考えている。はまれば将来にも商売にも人生にもデカイ、はまらなくてもボランティアとして名前くらいは売れてくれるかもしれない。
さてはて、そんな自発案件で難航しているのがロゴ制作。バッチリ決まった!と思っていたロゴが会議にて「先行競合企業がこれと似たモノを使っている」という観点で却下というか保留というか微妙なポジションになった。でも、自分としては一蓮托生するロゴだけに、なかなか手放せないのである。ウンウン唸ってひねり出したもので、すぐに「わかりました、変えます」とは言えないのだ。これがクライアント派生ものだったら行き詰まった段階で得意な友人に振ってしまってもいいんだけど、いかんせん自分のやりたいことのロゴだけに、それはありえない。あくまでも自己完結を目指す。
競合と似ているかどうかといえば、おれいわく「まったく違う」というのも正しい。コンセプトが違うし精度もまったく違うからだ。あんなものと一緒にされてはたまらない。その一方で、見るのは情報を必要とする人や将来のクライアントたち。その人たちが「違う」と分かるかといえば、確かにビミョーな線だ。ゴシック体と丸いアイコンだけで、「似ている」と言うのは弱気だと正直思うが、営業方の心境を聞いている限り変更はやむを得ない。うむ、これをどうするか。
競合は隙だらけなんだけど、そのジャンルにおいては立場を確立できている大きな相手。逆を言うと、そこがロゴにすら神経を使わないところだからこそ、我々がビジネスモデルを奔放に描けたとも言える。隙だらけの目の上のタンコブ、こういうものには圧倒的な力で勝っていきたい。よっしゃ、もう一案考えるとするか!
そのうちベースができたら、何をやろうとしているかアップします。

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ライダー [ しかし、いろいろ奮闘しとるな、キミは。 せやせや、ホームページプロフ用のお前の写真もメールで送ってね!]

いたみっち [何が始まるのか楽しみにしときますっ!]

haruhiko [お久しぶりです^^ 先日のガストでの話は思わず笑ってしまいましたがガスとの不祥事ですね^^ ところで今日の日記の..]

uracci [ライダー> 奮闘するしかないですよー。写真おくりまーす。 いたみっちさん> 何かが始まります。30歳になったので、な..]


2006-07-20 フンザから大倉山まで [長年日記]

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いつもフラリと来る男がいる。FREAKYMACHINEというバンドのギターをやってるえーちゃんなのだが、彼はいつも突然いいときにやってくるのだ。「ウラさんさー、いま暇だから行ってもいい?」と電話がかかってきて、ピザよりも早くやって来る。思い立ったら吉日ってのが、もーそのまんまの人で、α波全開の人だからこっちも癒されるってわけ。
http://www.freakymachine.com/Ver02/
▲夏の土日はとても忙しいFREAKYMACHINEのホームページ
ジュースだけ買って、ほんとテキトーな話をする。そのときは少年のような心かもしれない。「こういうのって実現したら楽しいなぁ〜」っていうマッタリ快楽主義の会話。その間に立ちはだかる壁がどうこうとかは一切ない。極端な話、どこでもドアが存在する前提で話が進んだり?ヨーロッパに住みたいなぁ〜とか?そんなのばかり。ソロバンを弾きまくってる普段とは大違いなのだ。それだけで数時間が過ぎる。ご存知のとおり(?)、ウチの前はデカイ自然公園なので、もう蝉とかの声やら水が流れる音とか、木々がざわめく音とか、そういうのが梅雨時の湿った空気の中に溶け込む。嗚呼、おれはこの大倉山公園の一部を成しているんだなぁ、なんてうれしくなりながら。
さてはて、我々が会ったのはパキスタンのフンザというところなんだけど、そこがまたマッタリできる場所だった。一説では風の谷のナウシカの原案とかどうとか?確かに環境は風の谷そのもの。しかも現地名で「風の谷」というところまである。フンザも懐かしいなぁ。
パキスタン@フンザの風景
▲フンザの空気は旅人をやさしく包み込む、いつでも。

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JUN [相変わらずフラリとやって来るんだね。 えーちゃんにはほんと癒されるよね。まったりとやさしくて、いつも自由なオーラで。..]

ゆみ [パキスタン行っといてフンザ行かないのはおかしいよね。首都なんて行ってる場合じゃないよ、まったく。 ウラッチの家の前は..]

uracci [JUN> 久々にあんなゆっくりした気分になったよ。彼にはもっと自慢してもいいモノがたくさんあるはずなんだけど、ほんと..]


2006-07-21 難産 [長年日記]

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久々に大スランプがやってきた。コピーが書けない病である。まず、「コピーが書けない病」には何種類かある。
1/伝えたいことが多すぎて支離滅裂になる。
これは経験から項目とかの見直しをすれば、解決する。ようはドンとモノゴトを言えるお膳立てができていないわけだ。企業によっては宣伝広告費を抑えたいからページ数が少なくなる場合がある。なのに「あれも、これも」と言う時が多い。そういうときは、「もう、こんな細かいことまで言えません」と開き直ればよい。
2/なんかシックリこない。
単純に自分のレベル不足なんだけど、たまにこの症状も出る。もっと情報を増やしたり、いったん休憩を取ったりしながら解決する。開き直りの極地に入れば、人に「なーんかシックリこないんだけど、なんでだしょ?」と素直に聞く。
3/な〜んも思い浮かばない。
通称「ぽか〜ん症候群」である。2の症状かと思ってネットなんぞをして仕事に戻っても、相変わらずぽか〜ん。考え事が多かったり、仕事そのものが多いのに締め切りが先だったり、はたまた忙しくも悩みもないのに突然なったり…。これ、かなり深刻。
で、今回だが、2と3のオンパレード。最悪の平日を過ごした。こんなに書けないんだったら釣りに行ったりすればよかったよ、ほんと。かなり、とほほ。画面とニラめっこすること数日間、やっと天から啓示がくだり、作業を再開。月曜までに2社40枚弱のwebコピーくらい書いたらぁぁぁぁぁ。

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takeshi.m [おお!その気合!その気合!! コピーがかけない病の僕的治療方法。。 僕も、たまにそういった症状に陥るので。。 ..]

uracci [はっはっは、それやらしてもらいますわ。 確かに風呂はええリフレッシュ方法だなぁ。]


2006-07-22 カネの使い方 [長年日記]

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格差社会というのは本当に存在する。カネを持つ者と持たない者。確かに二極化しているんだけど、金持ちもふたつの傾向に分かれてへんか?パーっと使う人と、貯め込む人。最近は金持ち用の媒体なんぞが東京では人気だ。簡単に言うと、クレジットカードでもゴールド以上でないと読めない媒体なぞがそれである。各企業は二極化をしっかりととらえていて、金持ち専用の雑誌を作り、金持ち専用の企画を立て、金持ち専用の広告を打っているのだ。それが、二極化を加速するうんぬんの論議はヨソに任せるとして…
問題なのは、ここに掲載されている企画や広告が、完全に「持ってて使う人に使ってもらう」と「持ってて使わない人をいかに使わせるか」に分かれていることである。金は天下の回りものとはよく言ったもので、持っている人が使わないと本当の経済活性には結びつかない。持っている人が使わないと雇用やら賃金も上がらない。思うに、バブルの教訓から貯め込む人と、株で儲けている若者のように使い方が分からない者で金持ちが構成されている印象を受ける。持っててパーっといっちゃう人なんてごく一部。だからこそ、オカネの使い方ガイドみたいな媒体が必要になってくるのだ。良い傾向とは言えませんな…
さらに二極化は進む気がする。そんなもん、おれらのチカラでブチ壊せへんかなぁ。媒体やらサービスを横から見ていると、みんな掘り進んでいる。深く深く。でも、それって本当にクオリティが上がってる?ええ媒体つくってる?ええサービスしてる?一度、何が幸せか、何が楽しいかを見直してみる機会じゃないのかなぁ、二極化って。なんかダマされてる気がするんよなぁ。

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jun [行き金、死に金とはよくいいますが使わなければ死んでいくだけやのに。 小学校でなに習ったんやろ?あほやわ。 自分のタマ..]

uracci [ほんま、金持ちの多くはハウルの荒れ地の魔女やがな。 呪いの掛け方は知ってるけど、解き方しらんのとカブる。 でも、海外..]

mtana [金を溜め込む習性ってのはお金自体に価値が減らないっていう性質に問題があるはず。 なんで「貯めてたらどんどん無くなるよ..]

uracci [確かにミヒャエル・エンデの言うとおりかも。それはおもしろい概念だ。けっこう目から鱗。正社員雇用が減ってるのに、失業率..]


2006-07-23 見えない戦争 [長年日記]

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いま、見えない戦争があったとする。普段の生活で、目を凝らして霧の中を見据えようとがんばっても、見えない戦争、でも、世界の大局を占う戦争。それが、いま水面下で行われているエリトリアとソマリアの戦争である。エリトリアはソマリアへ兵を進めている。ラリベラという独自の信仰対象を持つエチオピアから激しい戦闘の末に独立したエリトリア。その痛みを知るエリトリアが兵を進めるということは、よほどの大金が入ると思って間違いない。個人サイトなので語弊を恐れずに明言すれば、カトリックとしてキリスト教の宗派を同じくするアメリカが、得意の「テロとの戦い」を明言できる相手、敵はイスラム武装主義が新盟主となったソマリアである。さすがアメリカ、レバノンとシリアに注目を引きつけながら、そこを奪いにきたか。
アホな選択肢とそれに群がるアホの群れ
地理に詳しい方ならばピンとくるだろう。ソマリアはサウジアラビアから近い位置関係にある。これってチェスでいえば、アメリカは中東にチェックメイトかけようとしてないかい?シリアやレバノンやイランを残しつつ、イエメンやオマーンなんていつでも食いつぶせる相手だとしたら、チェチェン以外のすべてを掌握しているロシアと悪の枢軸(勝手にアメリカが指定したやつらが嫌いな国)をサンドイッチにできるはずだよね?という話である。
アメリカは今問題の国を食いつぶしたら、次に手をかける占領したい国は日本かシンガポール香港なんよね。もう、この国を離れる時期にきたのかもしれない。今日はいろんな失望感を胸に、日本の未来は暗いと言い切りたい。少なくともレバノン情勢にあんな解答をする国民では、生き延びれないし、ラッキーだったとしても百姓の国は生かさず殺さず政策で生き延びちゃったってだけである。詰め将棋の理論で言えば、主権は我々にはなくなりつつある。そこをご理解いただきたい。

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yoshiya [ちなみにレバノンではカトリックが最大勢力です。 アメリカはそれでもイスラエルを全面支持。戦争することが目的で理由は何..]

jun [最近香港にいって日本とはまた違う未来を見た気がしたんよね。 で2日しか滞在してなかったから香港人のスピリチュアルまで..]

Gucchi [第二次世界大戦後、主権を持っているのは戦勝国。 常任理事国(つまり連合軍の)5カ国が、バランスを取りながら世界を取り..]

uracci [まず、正直に謝ります。すんません。弱気でした。 というのも、yahoo!!アンケートで「この答えはないやろ…」と思..]


2006-07-24 がんばるだけの人 [長年日記]

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いや〜、とりあえず今日までアップの25Pのwebコピーをさっきズドンとアップ。フラフラやと言いながらも、webで10P程度の企業コピーをなるべく早くアップせねばならん。その上、この前からチラ見せしてる自主案件のコピーを水曜夜の会議までに5〜10Pアップしたらぁと豪語。metaとかSEO対策含めての完成品でよろ☆みたいな感じだけど、こりゃいったいどうしたものか。そう言い切った途端に水曜日の昼に安そうな企業研修ビデオのシナリオを書くための取材、今日も打ち合わせと設計士1人を取材。これでなぜ儲からない?明日食うものやら納税で困ってるっちゅうねん。もう、ある意味スゴイですわ。将来の野望なしには生きている価値もない奴隷そのもの。よくモチベ持ってるね、うん野望あってひっくり返す自信があるから、みーたーいーなぁー。
明日か明後日あたり、あいた時間で「レバノン憧憬」とでも題して、旅した時のベイルートとバールベックでも書くか。実はレバノンのデジカメデータを焼いたCD-Rを落としたかすられたかしちゃったんだよね。でも、バールベックだけは残ってる。そのへんの写真でもアップできたらなと思う25日午前5時頃でした。

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uracci [読み返してみると、「生きている価値もない奴隷」っちゅうのは間違いだ。奴隷売ってたやつらの方が生きている価値もない。訂..]


2006-07-25 前置きありの「レバノン憧憬vol.1」 [長年日記]

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もう曲がっちゃう、というときはSOSを出した方がいいよね。芯を取り戻せる。今回は、ひとつひとつが小さな不満だったんだけれども、それらが電灯に集まる虫の如く集まって、うがーってなっちゃった。ブログにもにじみ出た。久々にけっこうな苦境だった。思えば、限界が近いときはいつでも、素直に爆発してきた。分かる人には分かってもらえる。爆発の根本にあるのは仕事や相手への愛情なんだから。ちと自分の未熟なところだけど、爆発したときに言霊なり、文章なり、発したものが残ると後で客観的にみることができるし、それを見聞きして冷静になれる。精神的に底を越した感じ。今日は、いいこともあって、それらのおかげでまた走り出すことができそうだ。

さて、レバノン。レバノンといえば何があるか、そのへんから。
まずは料理。ここで断言。アラブ料理のほとんどの基礎はレバノン料理から生まれている。ようするに、アラブ料理の総本山なのだ。モロッコのタジンや、茄子ペーストのホンモス、オリーブオイルを使ったサラダなどはレバノンが発祥の地だという。そして、それは日本人があまり知らない世界常識でもある。三大料理と言えば、フランス料理、中華料理、トルコ料理とされるが、四大料理という概念では、ここにレバノン料理が入ってくる(多くの日本人旅行者が一致するところでは、日本料理、韓国料理、中華料理が三大料理なのだが…)。特徴としては、下味で使われるおおよその方向性は決まっている。レモン、オリーブ油、トマトソースなど。意外なことに、ゴマもなかなかメジャーな存在だ。あの風味に気付くとは、やるな!レバノン料理、である。
アラブ、ということでハラルフード(イスラム教のしきたりに従った素材と調理法で作った食べ物)がメインかと思えば、ここレバノンは違う。ご存知の方もいると思うが、キリスト教徒が非常に多い。だから、周囲のイスラム教国とは違い、キリスト教で認められている食べ物がキリスト教エリアのスーパーで手に入る。代表例は、豚と酒。こられが周辺国と違って、人目をはばからずに購入できる。付け足すが、ちなみに豚は周辺国では完全に売ってない。酒屋はある。そういえば、レバノンでは自炊で豚の角煮カレーなんて食べちゃった記憶も。さっき「スーパー」と自分は書いた。そう、キリスト教エリアにはなんと近代的なスーパーがあるのだ。
なぜ、そのようなことが可能かといえば、まず植民地時代の旧宗主国フランスとの緊密な関係が挙げられる。人口比率ではイスラム教徒が7割、キリスト教徒は3割。そしてその比率どおりにいかないのが経済。簡単に言うと、政治の重要部分〜経済までキリスト教に分があるのだ。内戦までのベイルートは「中東のパリ」と呼ばれ、諸外国の企業の対アラブ拠点として賑わっていた。もちろん日本企業も数多く進出。現在、中東で問題が起こると、すぐに「アンマン特派員」とか「カイロ駐在員」が出てくるが、少なくとも1975年までは「ベイルート駐在員」だったという。そして、アラブ諸国に対するビジネス、という観点から分かるようにキリスト教圏の欧米企業が中東向けに進出していたのだ。その名残を大きく残し、経済を支えるのがキリスト教という現実は、いまも根深く残っている。人口が3割なのに。
http://www.eastedge.com/lebanon/history.html
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AC%E3%83%90%E3%83%8E%E3%83%B3
▲歴史や情勢などは東方観光局とwikipediaが詳しいです。オススメ!

宗教の違いからくる、経済性の違いは目で見て分かる。日本の地名で例えてみよう。京浜東北線の鶴見のような立地にイスラム教徒、自由が丘や田園調布みたいなところにはキリスト教徒。関西で言うと、43号線沿いや尼崎のようなところにイスラム教徒、阪急沿線や芦屋のようなところにキリスト教徒が住んでいる。悪気はないので明言しておくと、自分は芦屋より尼崎の方がシックリくる。とにかく、第三者目線でそういう印象を受けたということだ。私はこの頃、着飾らずに、きばらずに旅を楽しんでいた。そうすると、必然的に生活のほとんどはイスラム教徒エリアになってくる。スーパーで豚と酒が手に入ると聞きつけ、何度か訪れたが、圧倒的にイスラム教エリアでの滞在がほとんどだった。。
ベイルートから80kmほど北上したところにあるティール(現在名は「スール」かな?)という世界遺産に足を運んだ時のこと。80kmの距離をセルビスという乗り合いタクシーで移動するのだが、幹線道路から山間にかけてキリスト教エリアが広大に広がっていた。いかにも山の手。対して、帰りの道は幹線道路から外れた海沿いを走って帰る。ボロボロの民家とモスク。お互いに相容れない関係にありそうだった。そういう住み分けのない小さな街では、両者が共存して暮らしている。なんとなく、日本の中間層を思わせる人々。住んだわけではないので、核心を捉えられなかったが、表向きは問題がなさそうだった。しかし経済格差はグラデーションのように、富裕層と貧民層に分かれていくのだった。
今日はこのへんで。明日以降、おそらく「ベイルート/おしゃれブティックの横がぶっ壊れた建物、そんなの当たり前」「サブラ・シャンティーラ/私は伝えなければならない。大虐殺の起こったパレスチナ人民キャンプの苦渋と鬱積を」について書いてみようと思う。

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jun [あいかわらずあつくるしいでんな。 だからふとru,,,,wiriiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii!!!!!..]

uracci [そうやねん、おもしろく書きたいんやけど まだアレなんや。 いや、でもな、レバノンは書きたくて書いてるわけや。 好きや..]

jun [あれあれ言ってからに。そんなん僕ゆるさないですよ。おじいちゃん。 好き嫌いをはっきりさせつつ折れるところは折れる。..]

uracci [折れたらあかんところは、おれたらあかんよー。 人生生きてたら、折れてるもんと、折れてないもんばっかりや。]


2006-07-26 日本の誇る三温泉とは [長年日記]

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いま仕事で下呂温泉のことについて調べている。ほほう、「下呂温泉は日本の三名泉なのか、有名だもんな」などなどをwikipediaで見ていたら、「三名泉」のところにリンクが貼ってある。そいつをクリックすると「日本三大一覧」というページで…
三大温泉(源泉数による)
別府温泉(大分県)、湯布院温泉(大分県)、伊東温泉(静岡県)
三名泉(枕草子による)
有馬温泉(兵庫県)、ななくりの湯(榊原温泉)(三重県)、玉造温泉(島根県)
三名泉(林羅山による)
有馬温泉(兵庫県)、草津温泉(群馬県)、下呂温泉(岐阜県)
三古湯(日本書記、風土記などに登場することによる)
道後温泉(愛媛県)、有馬温泉、白浜温泉(和歌山県)
三古湯(三函の御湯)
道後温泉(愛媛県)、有馬温泉、いわき湯本温泉(福島県)
三大古泉
道後温泉(愛媛県)、有馬温泉(兵庫県)、伊豆山温泉(静岡県)
三御湯(第84代順徳天皇の選出)
秋保温泉(名取御湯)、別所温泉(信濃御湯)、野沢温泉(犬養御湯)
三大秘湯
ニセコ薬師温泉(北海道)、谷地温泉(青森県)、祖谷温泉(徳島県)
三大薬泉
有馬温泉(兵庫県)、草津温泉(群馬県)、松之山温泉(新潟県)
三大温泉街(宿泊客数による)
箱根温泉(神奈川県)、別府温泉(大分県)、熱海温泉(静岡県)
があるそうな。わっはっは。


2006-07-27 だるまに目を入れたい気分 [長年日記]

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大学の時からだろうか、文章を書くようになってからというもの、ず〜っと目標にしてきた媒体で仕事ができた。全国じゃなく、地方バージョンだけど、かなりうれしい!先ほど原稿を仕上げて、担当の方にアップ。なんか、初心を思い出したよ。久々に五回以上、校正した。さて、目標達成したからと言って、別にゆっくりできるわけでもない。アップした原稿を気に入ってもらって、次の目標の「その媒体で定期的に書く」とか「全国版で仕事をする」ってのを実現しなくては。単発じゃ意味ないからね。突き進むのみ!

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いたみっち [おめでとう!]

uracci [ありがとうございます。実は新聞です。]

チャパティ [おめでとう!! さっき記事見たよ。こんな時間にだけど。。。 一面だったんだね、文字数も結構あったから そこそこ大変だ..]

uracci [いやぁ、やっぱり知らないエリアのことってなかなか難しいです。 海外旅行とかなら、常に広く情報をキャッチしているので ..]


2006-07-28 苦悩はヒトコトで片付くものかもしれない。 [長年日記]

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そりゃ、人生だもの、楽しくなりたい時もあるさ。てことで、今日困ったことがあった。「なんか楽しいことを話してみて」と、同居する彼女に言われたときである。ドキリとした。そういえば、おれ、最近は楽しいって感覚を忘れているな、と思う。以前は得意の旅行の話でも、メシの話でも、将来の話でも、どばっと風呂敷を広げることができた。相手が自分より上手でも突っかかっていった。どこか賢くしようとしている自分に怒りを覚える。
いま自分は苦労もしつつ、夢を実現しようと努力しつつ、いろんなことを犠牲にしている。おれはもっと身軽だったはずだ、おれはもっとテキトウだったはずだ、おれはもっと夢想家だったはずだ、と感じる。いま、いろんなことにチャレンジしているのは本当のこと。夢想家が風呂敷を広げているのではなく、いろんなことで一気に土俵の上に立とうとしているのだ。あと、ビッグマウスが災いしているのも本当だ。真に受ける人には、それに応えなきゃならないし、真に受けない人には力でねじ伏せなければならない。これは自分の専売特許。今更やめるなら、生きている理由は、ない。と、カタイことを言うのも、それはそれでいいとも思うが、「楽しい」が軸だった自分を失うのはまっぴら御免である。今日は、少なくともおれや彼女が「楽しい」と思うことが大切だったんだと気付いた日である。
がむしゃらは、自分で言うのも何だが美しく、尊いと思う。でも、楽しいかどうかは別。いまやっていることを真に楽しいと思うのは、きっと成功してプロセスを振り返る時なのだ。思えば、休日も取らず、空いている時間があったとしても殺してきた。それは、善戦と成功はまったく異なるもので、いま人は善戦を「へぇ」と驚いてくれるけど、自分の中で善戦に意味がないのを知っているからこそ、成功までの道を模索してきた。だからこそ、社会や人のアドバイスとミスマッチングをおこしているんだと思う。
急いで生きて自分が自分自身を狭くしているんだと感じる。「おもしろい」ってことを忘れたら、この業界に入ってきた意味がない。その基本を今日は思い出した。儲けることに徹したら、もともとパイがないわけじゃないんだ。人並みくらいのオカネなんて、生み出すのはそうは難しくない。でも、何かしたくてこの道にきたんでしょ?と、自分で自分に問いかける。自分が、人が、日本が、世界が、おもしろいと思えばそれでいいじゃない、と開き直ることが重要なのだ。なんだ、自分は手を伸ばせば届くかも?という幻影に踊らされていただけに過ぎない。俺が歩く距離と、俺が歩く歩幅は、俺が決める。そんな大切なことを気付いた。おれは、おれがあってこそ。おれを殺して何かをするということは、戦争なんかと一緒やん。日頃から、人を殺して、自分が儲かるヤツを叩こうとしている。特にアメリカには「ジーザス」ではなく、「お陀仏でした」と言わせてやりたい。だから、自分を殺すのは最もダメなことなのだ。殺しは後悔の産物である。自分を殺せば自分が後悔する。もう、いろいろ悩むことはない。今日からマイペース。てことで、よろしくです。
最近、後輩というか友達からよく電話がかかってくる。「僕、人生、どうしたらいいんですかね?おれはどうやったらおもしろくなれるんですかね?」。このままではどうしようもないからこそ、彼は電話もかけてくる。しかもアホなことに、おれになんかに。そんな彼自身はアホでどうしようもないんだけど、俺は気に入っている。理由は救いようがないくらいアホだからだ。そして、それは財産でもある。カタブツの自分に気付きをくれたりもする(でも、彼は根本的にアホである)。それと同じ頻度でhotmailに迷惑メールが貯まるのがおもしろい。「出会いませんか、ヤリませんか?」。ふたつとも、自分に素直な存在だ。その狭間は、自分が好きか嫌いなだけである。そして、それはすべてである。

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Before...

ゆみ [わたし21歳くらいのとき、トルコを旅行中に36歳くらいのおっさんから『もっと日本で楽しむ努力をしなさい、海外なんかフ..]

JUN [そっか、自分がおもしろいと思ったらそれでいいか。確かにそれ通してたらまず自分を殺さなくていいね。 自分殺してるつもり..]

jun [ビッグマウスって大事やけどさらに大事なモノに気づかされます よねえ。人としてのなくてはならばいモノ。 色んな楽しい..]

takeshi.m [ビックマウスは本間に災いの元やね〜☆同感です☆ でも、やめられないのよこれが☆ 楽しいこと?そんなん考えたら答えな..]

uracci [レスをいただいた各位> 【後日談】 なんか最近、都市部にあるすべてのものが 人から与えられた、人が作り出したもので、..]


2006-07-29 本調子に近づく [長年日記]

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打ち合わせやのに寝坊した。携帯アラームをかけていたはずなのに気付かなかった。いや、鳴ってないと思う。。。でも、画面は鳴り終えたような表示になっている。うちの彼女も「鳴ってないはずよ」と言う。謎だ。とりあえず、その時間を挽回するために、車で神田へ。第三京浜を飛ばして環八に出た。うぎゃー、混んでるがな。で、首都高もガン混み。皆の衆よ、土日なんやから真ん中に向かわんと郊外に行かんかい!結果、かなり遅れて到着。しかも二日酔い。最悪の状況である。
酒気を漂わせて平謝りしつつも、大遅刻なんて生涯でも数少ないシチュエーションなので、切羽詰まった表情の裏側では楽しむことにした。「楽しもう」と心に決めたら、気がラクになって、アイデアなんかも出てくるし気の効いた会話もできるもんだ。数日前までの思考回路なら、乗り切れなかったかも。もしくは、悪い方向にいってたかも。
四ツ谷〜大塚近辺をうろうろして帰宅。あんなに都内は暑かったのに、うちは涼やかだ。扇風機だけで十分。体感で3〜5度は絶対に違うなぁ。山は良い。空気が濃いことにも気付いた。あまりにも家に長くいすぎたために、そんな簡単なことも忘れていたよ、まったくもう。当たり前と思っていたことに感動できるあたり完全復活だね。

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いたみっち [私の携帯アラーム、なぜかセットもしてない午前4時に鳴ったことありますよ。 布団でウトウト程度だったので慌てて画面確認..]

uracci [携帯アラームって信用できないですよね…。うちの目覚ましはスヌーズ機能がついていないので、それを携帯に頼っちゃうんです..]


2006-07-30 かみなりさま [長年日記]

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相変わらずいろんなものを抱えて沈没寸前のあっぷあっぷ状態だけど、一度ふっきったら強さが違う。夜中のガスト2時間半。今一度、持ってる案件を彼女と最適化して振り分けし、明日アップの原稿の見出しやら項目分けをすべて済ませ、さらに自主案件の中身を完全改良。どや!
どこか探せばあるものなんて必要ない。世の中に媚を売ったような企画群だったものを、オール一掃。そや、これは自主案件やねん。その視点からもう一度切り口を探す。一瞬で頭の中に雷光。「絶対にいける」という切り口を見い出し(←絶対にマグレ、年間に何度もあることじゃないから)、5個ぐらい企画を立てた。DRUM、H&M、TESCOのマズいベイクドビーンズ、待っとけよ。ということで、自主案件の内容も小出しにしてみた。
◎雷が走った感じのイメージについてはこちらにて。
木村ライダーの内部コンテンツ【脳内炭酸web版】に掲載中の「世界の標識/著 浦田浩志」より抜粋。(みなさん、他のもおもしろいから見てね)

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くろ [ふつうこの場面じゃないよね この国の「通学路こども飛び出し注意」の標識があればみてみたい]

uracci [こども飛び出し注意って、そういえばあんまり見たことないよなぁ…。 日本みたいに自分の家の区画を壁で遮断して、 その上..]


2006-07-31 旅人紹介 [長年日記]

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毎年、渡航回数や密度が違うとはいえ、そりゃ10年も旅人をやってりゃ知り合いもたくさんできる。でも、現役で旅人という人は少なくなってきた。就職しちゃったり、旅への興味がなくなってしまったり、自分のように年度によって中途半端だったり…。また、旅人(心の中では忘れてはいないだろうけど)としてでなく、「仕事で海外に!」と正社員からフリーランス〜芸術志向まで、仕事を絡めて渡航しちゃう知人も増えた。ワガママかもしれないけれども、純粋な旅人が身の回りに少なくなってきた気がする。何を隠そう、自分が動いていないのが原因なのだが。嗚呼、自分もコンパクトデジカメだけで海外へ行きたい、企画なんか忘れてどっか行きたいと思うけど、もうムリだ。職業病=存在意義なのでそれだけはできんなぁ。
さて、そんな「海外へ旅旅旅旅旅旅旅」と飢えまくる自分に、夢を与えてくれるブログがある。大阪時代の友人の真理子さんなのだが、彼女はすばらしく安定収入な勤務先(元職業は高校の保健室の先生)を辞めてしまい、アフリカ〜中南米の長期旅へ出ている。未踏破のアフリカ大陸と中南米、うらやましい。だが、おれも何年か先に後を追うことになるだろう。
マリタビ2006〜キモノで世界一周♪〜
昨日に続く「みんな見てね」第二弾だなぁ。