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sawadee!!紀行+


2005-02-05 上げ、そして落ち。また上げ。

himeji/kobe

この興奮を誰かに伝えたい!大学時代のクラスメイト、みーさんとカフェに行ったんだけど、そのときの会話から新企画を思い付いた。企画=アイデア=商品なので、詳しくは言えないけど、「そうそう、それを知ってたら人生変わるよね!」というものである。uracci、ついに教育界へ。これからの日本を背負う若い人に打って出るわけだ。
しかしながら、このアイデアは危うく水泡に帰すところだった。夜、彼女から電話がかかってきて「これこれこういうことしようと思うねん。どや、ええアイデアやろ」と鼻息も荒く言ったところ、「それ、有名な某作家がすでにやってるで」とカウンターパンチ。危うくノックダウンしてしまうところだった。その有名作家とは決定的に違う点があったし、そこに意味があるからよかったものの、アイデアがぽしゃったときは落ち込むよねー。

●後日談
友人のタソとぐっさんに協力してもらって、企画を固めることができた。ありがとー。みなさんにも、日の目を見たらそっこー報告するのだ。


2006-02-05 つくる

okurayama_yokohama

さっき情熱大陸で「さいとう・たかを」が出ていた。なんと緻密な作業、なんと膨大な資料、なんと背景が現実に忠実なことか。米大統領の執務室のシーンがあった。もちろん、自分は入ったこともないし見たこともない。偶然、そのシーンは読んでいて思い起こしてみれば「これが米大統領の執務室か!」と認識した記憶がある。つまり、ゴルゴ13というマンガがシチュエーションだけは虚構でないと読者が確信して読んでいる、ということだ。目からウロコが出る思いだった。
今年はノンフィクションでなく、フィクションにもいろいろ落とし込んでいこうと考えている矢先に大きなヒントをもらった。そこは、ノンフィクションでいいのだ。リアルでも虚構でも、あやつる要素はいくらでもある。場所、時、歴史、構図、民族性、キャラクター、そして書く自分自身。絶対に今日の番組はプラスになった。ありがとう、テレビ。ニュースとすごい人のインタビューは(縦やら横やらナナメに視点を変えなきゃならんものの)この媒体でしか出会えない。なんか、おれ、最近は日頃けなしているものを褒めている気がするぞ。
あと、心強かったのが資料の写真の数々。何万枚かの自分が撮った写真が息吹を持って蘇った気がした。もちろん写真だから自分の中でも優劣があって、「これなんて個展レベルじゃない?」とか「これは機会があれば掲載しよう」ってものから「こんなの親しい人にも見せられん…」てのまでいろいろある。でも、それって写真芸術や媒体っていうイメージに縛られすぎだった。自分には書くという要素がある。そこをもってして、映画監督がラフスケッチを描くようにシーン構成をすればいいのだ。あのとき、あの場所におれの視点は確かにあったのだ。電線まみれの毛沢東像、バンコクのVSゲストハウスの饐えたベランダ、初めての海外でうかれて撮ってたステレオタイプきわまりないセピア色のロンドン、いますべての冴えない写真たちが財産に思えてきたのだ。ありがとう。