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sawadee!!紀行+


2003-01-02 試験運用2

●見出し案07
自給自足できる国の市場は大きい。
(デリー/インド)
インドの穀物自給率は92%、総生産量は1億8905万t。これは2002年にFAO(国連食糧農業機関)が調べたデータである。人口増加の影響で自給率が下がり続けているものの、庶民の胃袋を満たす市場は健在。ありえないほどの活気にあふれていた。ちなみに日本の穀物自給率は24%である。
※写真/市場で休む店主
▲何種類もの野菜をところ狭しと広げて商売する八百屋。夕方はかき入れ時である。

●見出し案08
インド人=ターバンというわけではない。
(アムリトサル/インド)
日本人がイメージするインド人像は、ターバンを巻いているのではなかろうか?実はターバンをまくインド人は、人口のわずか1.9%にしかすぎない。その理由は宗教。シーク教徒が身につけているのだ。信者の多くはビジネスに長け、海外に進出している。そのため、米国や欧州でもよく目にする。
※写真/沐浴するシーク教徒
▲ヒンズー教を進化させてできたシーク教。沐浴も行う。後ろは、お布施でできた黄金寺院。

●見出し案09
国旗降納式までもいがみあう両大国。
(ワガボーダー/印パ国境)
核実験の競争や国境紛争など、インドとパキスタンは常に対立し続けてきた。その両国間の国境で一般外国人が通行できる場所はワボーダーのみ。実はここでは、国旗を降ろす対抗セレモニーが毎日行われている。兵士が行進して旗を降ろすまでの30分間、両国の観客席からは応援が乱れ飛ぶのだった。
※写真/国旗を降ろす両国の代表者
▲威嚇し合うような行進セレモニーの後、国旗が降ろされる。以前はどちらが早く降ろせるかまで競っていたらしい。

●見出し案10
対戦相手が噛み合ない戦争。
(ラホール/パキスタン・イスラム共和国)
アメリカはテロとの闘いを今年も継続する。ムスリムに対してではない。ムスリムは、イスラム教を脅かす外敵と戦っている。アメリカと戦争すると明言はしていない。ウサマ・ビンラディンもジハード(聖戦)と言った。攻撃しあうお互いが、対戦相手を名指ししない奇妙な戦争である。
※写真/アルカイダのポスター
▲政治的なポスターは非常に多い。パキスタン庶民のほとんどはアルカイダを好意的に受けとめている。

●見出し案11
レッカー移動はパキスタンにもあった。
(ラワールピンディー/パキスタン・イスラム共和国)
しっかりと固定されていないのはご愛嬌。パキスタンにもレッカー移動はあるようだ。ちょうど取り締まりの時間に出くわしたらしく、何台ものフォークリフトが行きかう。もちろん特権階級者が愛用する車種が一切ないのは、どこの国も同じことのようだ。
※写真/レッカーされる車
▲聞き慣れない音がしたので振り向くと、車を掲げたフォークリフトが走ってきた。

●見出し案12
日本を代表する山男が愛した村。
(フンザ/パキスタン・イスラム共和国)
故・長谷川恒男氏をご存知だろうか?アルプス三大北壁冬期単独登頂や南米大陸最高峰アコンカグア冬季単独登頂を成し遂げた、日本が世界的に誇るアルピニストである。その氏が1991年未踏峰ウルタルIIを登攀中、雪崩に巻き込まれ死去。遺書に基づき、地元の人のために学校を建てた。その場所が、ここフンザ村である。
※写真/フンザの全景
▲春には杏やアーモンドが咲き乱れ、桃源郷のようになるフンザ。最近は個人旅行者にも人気。

●見出し案13
真逆の常識。
(ペシャワール/パキスタン・イスラム共和国)
宗教観の違いとは、ここまで如実に現れるものか。アフガニスタン国境に近いパキスタンの街で映画を見た。内容は薄いが、何よりもとあるシーンに驚かされた。主人公は一度きりの飲酒で人生が崩壊してしまう。次のシーンではその子分が大麻タバコを作っていたが「仕事をサボるな!」と見当違いの理由で怒られていたのだ。
※写真/映画館の看板
▲国の倫理観が現れる映画。ペシャワールでは銃撃シーンと大麻は常識。しかし、酒だけは御法度。

●見出し案14
世界のトヨタ、アフガニスタンで活躍。
(カブール/アフガニスタン・イスラム共和国)
とにかくトヨタ車が多い。中でも群を抜いているのは、カローラ。車を持っている人のほとんどが、ロシア製の旧型車かトヨタのカローラなのだ。タクシーは、4WDバンかカローラのワゴン。これはカブールだけでなく、アフガン全土に言えることである。
※写真/カブールの目抜き通り
▲市バスはロシア製。黄色く塗られた車はタクシーだが、ほぼすべてがトヨタ車である。

●見出し案15
大仏破壊のバーミヤン、平和へ一歩前進。
(バーミヤン/アフガニスタン・イスラム共和国)
バーミヤンの仏教遺跡がタリバンに爆破されたのは記憶に新しい。その後、米国との戦争を経て今に至る。復興は進んでいるとは言い難いが、民衆は明るさを取り戻しつつあった。数少ない地雷の心配がない広場ではサッカーが毎日のように行われている。最近ではユニフォームまでそろえ始めた。
※写真/バーミヤンとサッカー
▲タリバン時代には御法度だったサッカーは、世代を越えた人気を誇る。北部ではバレーボールも盛んだ。

●見出し案16
世界で最も忘れ去られた湖。
(バンデアミール湖/アフガニスタン・イスラム共和国)
世界でも指折りの美しさを誇る湖がアフガニスタンにあった。国土の中央部に位置するバンデアミール湖である。湖は標高の高いところから何層にも重なっていて、一番下が濃紺色(曇の日は紫色)、次の層がエメラルドグリーン色、その上がまた濃紺色という破壊的な風景が広がっていた。
※写真/バンデアミール湖
▲荒涼とした景色が美しさを際立たせる。地雷のせいで道や家がないから、とは皮肉なことだ。

●見出し案17
羊にもコーランは適用される。
(ドゥシ/アフガニスタン・イスラム共和国)
イスラム教徒の食事には厳しい戒律がある。獣類は反芻し蹄が分かれているもの、水中に棲むものではヒレとウロコがあるもの。禁制品の例としては、ラクダ・豚・野ウサギや貝・タコ・イカ・カニ・エビなど。食べてもよい動物も、メッカの方角に向かせて血抜きをしたものでなければならない。
※写真/マトンを切る男
▲アフガニスタンではマトン以外の肉を滅多に口にすることはない。


2006-01-02 レスつけました。

okurayama_yokohama

とりあえず、12月のすべてのコメントにレスをつけました。 mixiって書き込み履歴が一覧表で見ることができるから 過去の日記に書き込んでくれていても気付けるのが優秀です。

みなさん、今年もよろしくです。 不定期更新だけど、みなさんとつながっていきたいので 100%レス目指します。