okurayama_yokohama

先ほど、TSUTAYAでプロレスビデオとスパイゾルゲのドキュメンタリーと、燃えよデブゴン「カエル拳vsカニ拳」を破格値で買った。往復の道でサンタ数名と出会う。焼き鳥屋に誘い込んだり、携帯電話屋に誘い込んだりと、ショボイどころかモノを売りつけようとしているサンタである。こんな勘違いクリスマス、日本以外にはないわいと、おれはインターポールに通報しようかと思ったが、誘い込まれている方がまんざらではないのでやめておいた。間違っていようと、平和が一番だ。
それにしても何だろう、クリスマスって。ということで、久々にwikipediaで調べてみた。「日本で初めてのクリスマスは、1552年に現在の山口県周防において宣教師たちが日本人信徒を招いてのミサであった。日本でクリスマスが受け入れられたのは、1900年に明治屋が銀座に進出し、そのころからクリスマス商戦が始まったことが大きな契機であった。大正時代になると、児童向け雑誌や少女雑誌の十二月号には、表紙をはじめとしてクリスマスにまつわる話や挿絵がたくさん導入された。1928年の朝日新聞には「クリスマスは今や日本の年中行事となり、サンタクロースは立派に日本の子供のものに」と書かれるまでになっていた(出典：『クリスマス〜どうやって日本に定着したか』)。日本や台湾、東南アジアで X'mas と表記される様になった起源は不明だが、終戦直後1945年のクリスマスで、GHQ総司令部の正面玄関には Merry X'mas とネオンサインで大書されていた。」
う〜ん、そういう歴史でしたかなんかクリスマスって格好悪いなぁ。牛肉の食い方をすき焼きしか知らないおっさんらが定めた日に左右されるなんて。新しい世代のおれらまで乗っからなくていいんじゃないの？同じ内容でおれらの世代が違う日にしちゃったらおもしろいのに。とはいっても、メディアはスポンサーがあるから左も右もこぞってクリスマス、クリスマス。ブロイラーに与えられるエサのごとく情報や価値観を日々、食わされ続けている我々はそれを当たり前と思う。発信者側も言えば儲かるので誰もムダに異を唱えたりしない。これだけで、日本のニュースなんて見ても本当のことが分からないって言ってるようなもんだ。麻薬やドラッグと同じだな。知らず知らずのうちに手を出してしまって、やっちゃうとそれがイイと思っちゃう。周りが止めても聞く耳持てない。ほんと、日本のクリスマスって常習性のあるクスリみたいだわ。だって、おれがこう書いても、やってる人たちって聞く耳持たないでしょ？てことで、クリスマス＝合法ドラッグだな。

で、そんな日に我が家では忘年会を行った。我ながらここら辺を理解してもらえる彼女と出会えたのは大きい。やっぱり価値観って大切だもんね。てことで、サンタを無視して駅前の安居酒屋へ行った。見事に全席同性のみ。なんやろ、この空気。無理矢理マジメに語っているサラリーマン男二人組。無理矢理、明るく振る舞うOL二人組。おいおい、心の呪縛まる見えやって。もっとラクに生きましょうよ。だが、やつらはやつらで「クリスマスなのにカップルでこんな店来て…」みたいな感じ。なんか店員もそんな感じ。そんなバカどもは放っておいて、今年を振り返ったり、来年の目標を立てたりして非常に有意義な安居酒屋だった。空いていたのでオーダーも通りやすい。きっちりクリスマスが生んだ恩恵（＝客が少なくてオーダーが通りやすい）を受けちゃったりして、なんだこりゃ、という一日は更けていくのだった。
みなさん、良いお年を。