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sawadee!!紀行+


2006-04-22 東欧共産主義に学ぶ [長年日記]

okurayama_yokohama

2月の『グッバイ・レーニン』に次いで観たのが、今日の『ヒトラー最期の12日間』。ちょっとウチは東欧がブーム。手塚先生の『アドルフに告ぐ』を読んだあとだけに、すぐに入り込むことができた。戦争の形態が爆撃から経済的なものに変わりつつある現代だけれども、古きから学ぶべきところが多々あった。すばらしい映画だ。
まず、日本人の私たちは恥なければならない。なぜならば、戦時中のことを学校で学べず、戦争経験者からの話も聞かず、戦争経験者も話さない。こんな最悪なことはないだろう。戦争のことを知らない国民が、どんな外交軸から国会議員を選んでいるというのか。あげくの果てには、ニュースやネットで配信される情報をナナメ読みして、小泉外交はああだこうだと無責任に発言する。一般人の我々が事実を知らなければ、いつまでたっても国会もああでしょう。もちろん、国民に知恵をつけられたら困る国会議員は多いんだろうけれども。
今後、対韓国や対中国の外交に対してもいろんな方法があると思う。だらだらと頭を下げていくのか、強硬に突っぱねるのか、一度頭を下げてすべてをチャラにするのか、若い世代からじわじわと仲良くなっていくのか…それともアメリカのようなえげつない大人の外交をするのか。(どっちかっていうとされているんだけど)どんな方法を取るにせよ、問題点となっている太平洋戦争の現実をもっと年上の年代から引き出さなくてはならない。事実を知らなければ、マッスグも歪曲もしようがないでしょ。いま、猛烈に戦争体験と戦争を仕切っていた人たちの話を聞きたい。

それにしても、もうこの世界にはイデオロギーの対立は起こらない気がしてきた。早く、それらの雰囲気が残っているエリアを旅して伝えるものを伝えなければならんと感じた次第。同時にこの映画のおかげで国内に目を向けるキッカケをつかんだ。ありがとう、『ヒトラー最期の12日間』。