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sawadee!!紀行+


2004-12-21 印象に残ったところトップ5 [長年日記]

kobe

しばらく更新をさぼってました〜。いろいろ飲みに誘ってもらっちゃって。さて、そろそろ日本にも慣れてきたので、今回の旅の総集編をばっ!!!今回のテーマは、《印象に残ったところトップ5》だ!
★印象に残った街トップ5
1/エルサレム(イスラエル・首都)
世界60億人のうち、約半数はこの地を聖地とあがめている。人間の勝手、傲慢、パワー、そして前向きな姿勢がパンドラってるところ。街をうろうろしてると、何かとても大切なことを享受できていそうなんだけど、同時にむずがゆい感覚にもおそわれる。ここを行かずして旅人生はまっとうできないだろう。
2/アフガニスタン全域
衝撃だった。もうむちゃくちゃ。とある旅人は「あの国はギャグだからねー」と言った。行ってみたら、そのとおりだった。天井から雨漏りする家は、戦車の砲身を屋根に置く。これ補修工事なり。クルマ止めは戦車のキャタピラを使う。だって、大量に落ちているんだから。草バレーボールを観戦したのはいいが、そのコートが遺跡のど真ん中。観客は目じりを下げながら吸いまくり。ゆるゆる。ボールが向こうの草むらへ転がっていった。草汁のついた、緑色のボールを子供が投げ返した。満開のケシ畑だったのである。アタックでボールが勢いよく飛んでった。遺跡が砂煙を上げて崩れ去った。銃撃だけが、遺跡保存の敵ではない。移動のために車に乗る。後ろの乗客が声をかけてきた。「これあげるよ」。手のひらサイズのハシッシだった。ありえない。丘に登って風に吹かれていた。そしたら軍人に話しかけられた。「このレバーひいてみろよ」。地対空のミサイルを打つロシア製のマシン。いやな予感がしたので断った。「はっはっは。弾が入ってたのに」。会話は続く。「おれはアルカイダを50人殺したことがあるぞ。おまえはあるか?」。「ないのか。かぁ〜、ダメだなオマエは」。オマエらがダメなんです。子供のころに見た漫画、北斗の拳を思い出す日々だった。どこも忘れがたいが、何かひとつスペシャルなものは?と聞かれたら「バンデアミール湖」と答えるはず。
3/チャダル(インド最北部ジャンムー・カシミール州)
絹の道。という意味のチャダル。川がガチガチに凍って、冬だけ現れるシルクロード。そこを現地人と同じスタイルで歩いてきた。マイナス30度。クソも小便も、すぐに凍る。野ざらしのケツも瞬時に凍る。これを読んでいる人は過酷だとかツライだとか感じるだろうけれども、ここまでの条件になれば意外とそうではない。気が張っているからだ。がんばらねば!いや、大げさかもしれないけれど、生き残らねば!という本能が働く。体が勝手に動く、精神も滅入っている暇もない。友人が凍傷になった。帰国して会ったら、指が存在していた。ぼかぁ、それだけでうれしい。※このトレッキングについては、ホムペつくります。
4/ブカレスト(ルーマニア・首都)
美しい。35カ国の旅で最も感動した国はルーマニア。欧州のほかの国での美とは、カタチという容器にその美が詰まっていることを指すが、ここは例外。すべてがなされるがままに空中に溶け出している。建物も農地も、人も。ナチュラル。自然に崩壊していったのだな、と歩いていると感じる。アスファルトがめくれ、むき出しになっている石畳。傾いた家。窓ガラスがばりんばりんに割られた工場。草が生い茂る国鉄の線路。とある人は灰色の首都と呼ぶ。しかし、自分にはそう感じることはできなかった。すべての光がやわらかく空気に流れ出していたのだから。
5/バルセロナ(スペイン・カタルー二ャ州)
躍動する街といえば、ここしかない。30年計画で街をリニューアルしているのだが、そのセンスは間違いなく世界一(正確には今回いけなかったベルリンを見てから言うべきだが)。ジャン・ヌーベル、ミース・バンデル・ローイなど、世界でも一流の建築家が街を作りかえている。受け継がれている長所を生かしながら。旧来のもの、それはスペインならではのハイセンスアパート、気さくな人々、そしてガウディ。ドキッとさせられてばかりの街だった。

本日のツッコミ(全3件) [ツッコミを入れる]
(2004-12-21 17:46)

読んでて面白かったよ。行きたくなった。なんといってもエルサレムとアフガニスタンに惹かれる…<br>うちも旅のトップ3はよく考えるよー。一番美味しかったものトップ3とかボロかった宿トップ3とかだけどね。旅をよく振り返れて楽しいよねぇ

(2004-12-21 17:47)

言いわすれてたけどチャダルをやった浦はザンスカールで有名?だったよ!

uracci (2004-12-23 19:11)

おっ?有名人やった?なんたらのトップ3みたいなのは、思い付く限りアップしていくよ。おそらく次はダメ民族でしょう。