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sawadee!!紀行+


2004-07-01 この街にコトバは必要ない。 [長年日記]

→EDINBURGH

エジンバラは実に寡黙な町である。といっても、静か過ぎる、というわけではない。街並みがむやみやたらと派手に飾られることなく、中世の趣のままで保存されているのだ。目抜き通りを通るだけで、幸せな気分にさせてくれる。とにかく一見しただけで説得力のある場所なのである。男女の相違に着いてとやかく言うつもりはないけれども、とにかく「黙って見たらええ」というドッシリとした、格調に満ちた街なのだ。

ロンドンの宿で同じのソウ君と一緒に夜行バスに乗り込み、着くやいなや観光を始める。彼は、今夜また移動なので積極的に観光しまくりたい(?)そうな。エジンバラ城を経由して、下調べしておいた宿にチェックイン。荷物を置き去りにして早速、観光を始める。まだ9時にもなっていないので建物関係はすべて閉まっている。ということで、まずは小高い丘に登ってみた。登っていくにしたがって丘の稜線が下がっていく。空の面積が増え始め、やがて向こう岸と海を見渡せる所にやってきた。北海だ。ついにここまで来た。ずいぶん遠くまで来たことを実感した。丘に登るまでの間、アフガニスタンの地面とソックリのところを歩いた。最初は気付かなかったが、無意識に地雷原の目印となる赤い石を目で追っていた。まだ、後遺症は重い。

丘から(この丘は数日後に訪れるものとは違う低い方の丘である)王族が住んでいたとされるエジンバラ城とまた違ったものを訪れ、立て続けに小さな博物館を3つのぞく。これだけでも十分に1日分の観光なのだが、さらにスコットランドで一番大きな博物館と美術館も訪れてみた。やっぱりモネとゴッホの絵が一番しっくりときた。宗教画を、じーーーっと何枚も見るのは自分にとっては少々酷である。

夜ゴハンはフィッシュアンドチップスを食べる。いかにも、というぐらい大味だったので、ソウ君と笑って食べた。UKの食事情は、ちょっと緯度や経度を変えたぐらいでビクともしないのである。その後は、EURO2004を観ていた。結局、延長ギリギリまでソウ君はいたのだが、バスに間に合わなくなるので行ってしまったよ。

丘の上より丘の上の神殿 休憩はコレに限る旧市街に虹がかかった 夜のエジンバラ城若者いっぱい。ザ・ビーチ状態