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sawadee!!紀行+


2005-11-29 桜木さん快復の途上

okurayama_yokohama

15日の日記で書いた友人の桜木さんの件。自身のホームページに自ら書き込みがあった。外出できるくらいまで状態がよくなってきたらしい。よかったよかった、と胸をなでおろすが、書いてあることがこわい…。
要約すると「喉と首からのホースがとれて、少しだけなら外出が許されるようになりました。【顎が半分ほどないですが】なんとか無事です。あとは日本に帰って治療を受けます」とのことだった。こちらは顎も治ることを祈っています、で、飲みに行きましょう。


2006-11-29 長電話

okurayama_yokohama

めっずらしく長電話を2本もした。ひとつは、和菓子屋の娘。大学時代からの付き合い。おうちの和菓子屋さんのホームページをつくりたいそうな。お互い積もる話もあるはずなのに、なぜだか和菓子屋主人=友人の父親の思考の流れに付いて談笑する。「u=ほな、オカンとこれこれこういう項目を詰めてから、オトンがノリノリの日にこれこれあれについて話してみたら、どうや」。「娘=ほんまやでー、お父さん、気分が日替わり定食やもん」みたいな会話だった。普段なら「御社のビジネスプランと業務形態から察するに、これこれこういうコンテンツを充実させて、こういう売り上げ目標を目指しましょうよ」と言うところである。完全に内輪な方向に話がいっているのだが、やはり友人一家の事業、思い入れのある場所、スーパーよりも個人商店ががんばってほしい、そしてめぐりめぐってやはり友達の一助になれるのは光栄なことである。
素晴らしいのは「まけて」「安くして」を言わないこと。これって友達同士だからこそ大切。その一言が、こちらを本当に認めて声をかけてくれたという何よりもの証拠だからだ。そう聞いてしまうと「もっと工夫してやりたい、この作業はタダでもいいよ、企画を余分に考えてブラッシュアップしたものを出したい、あれもこれもやってあげてもいい、作った甲斐があったと思うまではおれで分かることなら面倒を見たい」と素直に思うものである。結局、消化不良のまま割り引かれるよりも、爽やかにたくさんの作業をしたくなる。日頃から自営業でプンスカしているけれども、本当はおれって単純なのになぁ。その思いに応えるべく、いつも以上にがんばろうと思った。せっかく作るんだから、ええもん作りまっせ。
もう一件は、2001年のアンコールワットで会った、超大手企業に勤める男。だが、なぜだかその超有名企業よりも、我らがヤクザな業界に興味があるらしく相談に乗る。やはり用意周到なやつで、いろいろ考えているし、転職活動的な動きもソツなくやっている。そこらへんのアドバイスは必要なさそうだったので、ヤクザな業界のヤクザなところを紹介しておいた。返事は「うすうす感じていましたが、やはりそうですか…」。この儀式をやっておいたおかげで、もしウチの業界に来てもギャップに苦しむことはないだろう。悪い部分をキチンと伝えることの方が、正しく夢が広がることもある。いや、でもその超大手企業を辞めるって、おれには手も届かない会社だけになんかもったいない気もするなぁ…。
最近うすうす考えるのは、紙媒体って新聞以外なくなるんとちゃうん?てこと。出版社も、読み手も、スポンサーも三位一体で紙を捨てようとしているものねぇ。雑誌っていいのにな、あの空気感が、あのページをめくるワクワク感が。webのボタンをポチッと押す楽しみって、実は紙があるからこそ、その楽しみもあるんじゃないかな。いわゆる表裏一体?比較があるからこそ、双方の楽しみが確立されるのでは?紙もwebもある時代にいて楽しみは多いけれども、おれらの世代が紙を守るか否かってゆだねられているんだなぁ。こういう、こっちの業界に来たいと言っている熱意を持つ人の心を折ってしまう風潮になってきているので、守るべきものは守らないとダメだ。そうでないと、日本建築を捨てて●●ハウスとか郊外型マンションみたいなものを業者もユーザーも双方で選んじまった建築業界みたいになってしまう。勢いまでくれとは言わない、でも文化として残すくらいは、みんなでやらなきゃまたひとつの文化が死んでしまう。