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sawadee!!紀行+


2004-01-23 2連敗

LEH(LADAKH)

uracci炎上!1回を持たずにノックアウト。スポーツ新聞調に書くとこんな感じの日でした。とにかくあさ起きたら、バスなんてもう行ってしまって、さらには到着しちゃってるよ、という時間。今日もピャンは遠し…。ひたすら書きためていた日記とメール返信をする。夜はネパリーロサール(新年)へ。大家族のもてなしを受けながら新年をこうやって迎えるのか、といろいろ考え事。だって、近所の人や親戚がかわるがわる新年のあいさつにやってくるし、昨年の無事に感謝し、今年の無事を祈るという、日本にもごく普通にあったはずの文化が残っているからだ。デパートやスーパー、パチンコ屋には1/3まで開いてほしくないと思う、ここ数年だったなぁなどと。

酒も入って、ほろ酔いで帰る。総勢6名。しかし、ここでインド警察があらわれる。やたらと無根拠に疑う。何者だ、と。いや、旅行者だ、と。そんな普通の返答が通じずるわけもなく、パスポートを見せろ、と言われる寸前まで問答は繰り返される。友人のTAKAにはインドの敵国パキスタンと怪しい国アフガニスタンのVISAがある。また自分には戦争を繰り返し、国境問題も解決していない中国のVISAが4つもある。ピーンチ。

ところが、ローカル友人のうちの一人であるリンチェンが事態を収拾してくれた。彼は政府関係のオフィスで働いているため、自分の客だ、と言い負かしたのだ。う〜ん、不条理な夜中であった。インドの警察は、ここでもタチが悪い。小銭ほしさなのか、パキスタンとの近さにセンシティブなのか…。


2005-01-23 大豪邸予約済み

kobe

さかたくとは大学ノリ継続。昼ご飯は天下一品へ。とはいえ、広島県から来ているので、それでお開きになった。一人、家でしこしこパソコンをいじる。パソコンよ、さわってたのは。この『しこしこ』というコトバは、使い勝手がいいのに、やはり卑猥に感じてしまうんだけど、みんなはどうなんだろう?TVとかでうどんを食べる番組があったら、いつ出てくるか期待してしまうし、聞いたら聞いたで「ええんか!公共の電波を使って」と思ってしまうのだ。が、今日のシチュエーションは、まさしくしこしこパソコンをいじっていたとしか言いようがない。
夕ご飯は、大学時代にバイトをしていたときの店長、フチダさんと会った。いつも「おぃ、uracci。ちょっと話を聞いてくれやぁ」と電話やメールがやってくる。バイトのときから、かわいがってもらっていて、話も世相から阪神タイガースまでと合うことが多い。今日は「わし起業しようと考えてるんや〜。これこれこういうことなんやけど、オマエど〜思う?」というものだった。実用新案やらに絡むので、詳しいことはここでは書けないんだけど。いずれと考えている起業だけど、経験もないので役に立てるのかは疑わしい。けど、何よりも自分を必要としてくれているのだ。
話を聞いて、これはいけるんとちゃうか?と感じた。日本で、と考えてたみたいだけれども、海外の方が売れそうな案である。もう、まくしたてるように「それは海外にも持っていくべきっすよ!」とツバを飛ばしまくって激論。灰皿はてんこ盛り、ドリンクバーも6〜7杯はおかわりした。少しは役に立てただろうという実感。早く成功してもらって、都内に一戸建ての大豪邸をプレゼントしてほしいものだ。


2007-01-23 いろいろいろいろ

okurayama_yokohama

旅のweb、正直言って乗り気になれなくて進めてなかった部分がある。端的に言うと、旅のwebなんて意味がないとずーーーっと感じていた。
世の中はどんどんバーチャルになっていて、ネットさえあれば知らなくても知ることができるし、行かなくても行った気になれる。例えば自分が写真をwebに載せていろんな人に写真や文章を見てもらったら、「見た→知った→分かった」と勘違いして、逆に足が遠のくと感じていたのだ。だって、そうでしょ?手前味噌だけれども、写真を掲載すると行ったことのない人がアフガニスタンやエルサレムやラダックを知ってしまうのよ。それがヘタに忠実な写真や文章であればあるほど、その勘違いは大きくなっちゃう。友達だったら写真を見せながら語って、「これはこうなの?どうなの?」と聞かれれば、旅人として見てきたものくらいは伝えることができる。でも、webはお茶や飲みに行ける知り合いだけが見るとは限らない。
もちろん自分に文才や写真の才能がもっともっとあれば、その心配がないというのはもっともな意見。でも、ゴルゴ13じゃないけど「おれはそんな自信家じゃなくってね」みたいなところも、そりゃーある。正直、それが大きい。悪影響の可能性があるものなんて発信しないにこしたことがないからだ。中途半端に伝えることができてしまっても…と思っていた。ライバルとおぼしき人たちが、その効果を分からず発信し続けているわけで、それで仕事ももらっているわけで、そりゃはらわたも煮えくりかえるところがあったよ。
もう一度言う、だって旅のwebって、実際に見た人が強烈に行きたいと思わなければ意味がないもの。自己発信が芸術に昇華できればメデタシメデタシだけれども、下手に行かずに済む情報になっちゃったら危ないよな。いま、情報化社会でイラクの戦争などを語ったりできて、戦争の原因やら社会情勢の現状や行く末を何割かは正しく理解しているのだけれども、痛みを理解している人なんていやしない。傷を負えば痛い、家族が亡くなると人生が変化するほど哀しい。生命体として原点にあることほど最も伝わらない。僕にはそれを伝えきる自信がなかった。あの地で見たものを目の血管から皮膚までで、すべてで体感して、呼吸すれば悲しみまで吸い込める嗅覚のようなものを伝えきることができない気がしていた。うーん、いまもやっぱり、その気はしている。体温や息づかいや、苦しみや悲しみや、そういうものがあるからこそ出てくる笑顔や…と書けばやっぱり陳腐だね。そういうことじゃないんだよ。
いまここでこれを読んでいる人と同じく、時間って南極のペンギンにも、シーア派の人たちにも、アマゾンの原住民にも、隣の家の人にも流れている。それが地球で、それが旅なんだよ、魂の。おれはちっぽけだけど、少しだけ言葉と写真を扱える。いまここで、失敗を顧みず立ち上がってみようと思った。動かなければ何も起きやしない、現状から下がっていくだけで、それを救えるのはいろんな個人のチャレンジだと感じた早朝。

まずは写真とキャプションをアップします。最初はブルガリア。

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Before...

uracci [なんか紙とwebの差をあらためて分かったというか。紙は「知らなかった」と知ることができるんだけれども、webは「分か..]

せっき〜 [私もあらためて、「行動せねば」と思いました。がんばるぞ〜!!]

uracci [がんばりましょう。命は燃やすためにあるっす。]

セイジ [Webで写真って自分は好きですよ。 見ていて「行きたい」って思うことが多いかな。 でも紙とWebの差は確かにあるよね..]

uracci [質感もありますし、あとは有料・無料ってのも大きいと思います。 物質として目の前にあるフリーペーパーは紙だけど愛着わき..]